22年間飲み続けたリボトリールを1年6ヶ月で断薬し昨日の1月28日で断薬9ヶ月が経過しました。
現在は、全く向精神薬等は服薬していません。
昨年の12月28日には宮島の弥山の頂上に宮島桟橋から歩いて、紅葉谷コースで登りました。
下山はロープーウェイを利用しました。
宮島の弥山の頂上まで登ったと言っても、行動するのがとても億劫です。
行動に移し、歩き始めると惰性で動けるようになり、それなりに活動ができるようになります。
年齢からくる衰えなのか、リボトリール断薬で、ドーパミン受容体が減少しているため億劫なのか自分でもよく分らないです。
両方かとも思います。
日中は思考回路も、抑うつでテキパキと考えることが難しいです。
今こうして文章を書いていますが、うまくまとまらないです。
とにかく、用事をするのが億劫で、横になって寝て、YouTube動画でも聞いているのが楽だという感じです。
用事をしても、皿を洗って休む、そして掃除機をかけるという感じで、連続して用事をするのがしんどいです。
3日に1回、車の運転の仕事をしています。
仕事量はこれが精一杯です。これ以上すると精神的疲労が溜まります。
仕事をした日は睡眠時間が2時間30分から3時間ぐらいしか寝られません。
車の運転で神経疲労のため、寝る体力が無いのだと思います。
仕事をしない、2日目、3日目は6時間から7時間ぐらい寝れます。
私の場合は複雑性PTSDという原疾患があるので、日中抑うつでしんどくてあまり動けないですが、夕方以降楽になって動けるようになるという特徴があります。
古典的なうつ病の特徴である夕方以降比較的調子が良くなるというのが、小学生の時からあります。
虐待を受けると、脳が生理学的に日中は調子が悪くて、夕方以降調子が良くなるという文章を以前読んだ記憶があります。
リボトリールを断薬して、調子が上向いたり、下降したりを繰り返しながらも、少しづつ上昇しているという実感はあります。
リボトリール断薬の影響が無くなるまで、数年はかかると思います。
免疫細胞=白血球。 マクロファージ、好中球、NK細胞、樹状細胞、T細胞、B細胞と呼び名は違えど、みんな白血球の仲間です。 これらの白血球、また血液中を流れる赤血球や血小板などの成分は、たった一種類の細胞、造血幹細胞から作られます。
血病はいわゆる血液のがんで、白血球系細胞が無限に増加する病気です。白血球は主に血液中に存在し、体内に侵入した病原微生物を排除することによって感染症を防いでくれています。しかし白血球は単一の細胞ではなく、骨髄球系細胞(好中球、単球など)やリンパ球系細胞(Bリンパ球、Tリンパ球等)など形態や機能の異なる細胞の集合体です。ですからがん化した細胞の種類により、骨髄性白血病、リンパ性白血病などに分類されます。また白血病細胞の増殖が非常に速い急性白血病と増殖が遅い慢性白血病に分類されます。これらの分類法を用いると、白血病は①:急性骨髄性白血病、②:慢性骨髄性白血病、③:急性リンパ性白血病、④:慢性リンパ性白血病の4種類の病型があることになります。今回は急性白血病に関してさらに詳しく説明します。
急性白血病の白血病細胞は分化・成熟能力を失った未熟な細胞であり、未分化なまま骨髄内で分裂を繰り返します。骨髄内で白血病細胞が増加すると骨髄で正常の白血球、赤血球、血小板の産生が低下し、これらの血球が減少してきます。その後骨髄から白血病細胞が末梢血に出現し、血液検査でも白血病細胞が確認される状態になります。
免疫におけるサイトカインの役割
サイトカインは主にタンパク質からできており、細胞から生産・分泌される物質です。サイトカインは細胞同士の情報を伝達し、免疫細胞を活性化させたり抑制したりするはたらきを持っており、免疫機能のバランスを保つための重要な役割を担っています。
サイトカインの種類
サイトカインは主にインターロイキン類、インターフェロン類、ケモカイン、造血因子、細胞増殖因子、腫瘍壊死因子に分類できますが、体内には約800種類存在すると言われており、今も発見が続いています。
炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカイン
免疫細胞は病原体やがん細胞などの異物を体内で認識すると、IL-1やIL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインを誘導することによって生体の炎症(異物排除)を促し、免疫反応を活性化させます。
一方、IL-10や、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインは、こうした免疫反応が過剰にならないよう炎症を抑制する作用があります。
しかし、ウイルスの侵入や薬剤投与などが原因で炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れ、炎症性サイトカインの分泌が過剰になると、次々と炎症反応が起こります。この結果、自分の細胞まで傷づけてしまう現象を「サイトカインストーム」と呼びます。
サイトカインストームが起こると、感染症の重症化や自己免疫疾患などの疾患をもたらすことがあります。また血管内凝固症候群や心筋梗塞や脳梗塞、低酸素血症などを引き起こしてしまいます。
特に高齢者や基礎疾患を持つ人に起こりやすいことがわかっており、サイトカインストームを引き起こさないためには、免疫が正常に機能していることが重要だと言えるでしょう。
恋愛系YouTube動画のコメント
家庭内虐待(親が子供に対して理不尽な暴言暴力を浴びせ自分のストレスのはけ口にし、一時的に気分がスッキリする行為)とは、たとえば家は緊張をプッツンと切って休んで癒す空間であるべきだと俺は思うの。と云う以下のコメントとは真逆のことが行われている言動である。
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婚約してるってことは、今後質問者さんと50年60年共に生きる日常として継続するという意味で、無理のないペースに落とそうとしているわけですから、そりゃ感情も失速しますよ。刺激が欲しいと思うのは26歳でまだ若いから。彼氏もたぶんまだ若いから遊びたい盛り。一線は越えない範囲で多少遊ぶのをお互い許し合いましょうってのは妥当なことだと思う。もう少し肩の力を抜いて70%くらいじゃないと一緒に居て疲れる相手になってしまうよ。そもそも外の世界は油断できないし常に緊張感を持たなきゃいけないけど、たとえば家は緊張をプッツンと切って休んで癒す空間であるべきだと俺は思うの。そこらへんの価値観の共有を彼氏ともうちょっと話し合ってみてほしいな。
近藤一博先生の文章
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人が「疲れる」のは「ウイルス」が原因だった…「お酒が好きな人」ほど注意が必要なワケ(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)
「過剰なトレーニング」はうつ病になる?…疲労を感じやすい人がやってしまっている「ダメな習慣」(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)
2023.12.20
人が「疲れる」のは「ウイルス」が原因だった…「お酒が好きな人」ほど注意が必要なワケ
週刊現代
講談社
月曜・金曜発売
プロフィール
どこへ行っても「ああ、疲れた……」という嘆きが聞こえてくる日本は、一億総疲労社会だ。だが、そんな日本だからこそ疲労の研究は深化し、そのメカニズムを解明する、常識を覆す新説が登場した。
誰もが持つウイルスのせい
「最も愚かなウイルスでさえ、最も優秀な学者よりも頭がいい」
ウイルス研究者の世界にはこんな格言があるという。では、そんなに賢いウイルスならば、疲労の研究にも利用できないものか?
そう考えて、全く新しい角度から、人が疲れるメカニズムを研究し、ノーベル賞級の新発見をした学者がいる。今月、『疲労とはなにか』(講談社ブルーバックス)を刊行する、東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授の近藤一博氏だ。
「筋肉の疲労は、筋力の低下が測定できれば良いので、定量化が簡単です。しかし、仕事や運動による疲労はどうすれば正しく測定できるのか?
われわれの研究チームは、疲れると口唇ヘルペスが出てくるという現象を利用できることに気づいたのです」
ヒトに感染するヘルペスウイルスの中で、6番目に発見されたHHV-6に近藤氏は注目した。
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HHV-6はほぼ100%の人が幼い頃に感染し、その後、身体に潜伏する。残業する程度の疲労でも、新しい宿主を探そうと再活性化し唾液中に出てくるので、その量で疲労の度合いが計測できるというのだ。
それだけではない。究極的な疲労とされるうつ病もまた、そのHHV-6に由来するのではないかというのである。
疲労の原因はウイルス―そんな信じがたい新発見について述べる前に、そもそも「疲労とは何か?」から考えていくことにしよう。
今年、日本人約10万人を対象に実施した調査(日本リカバリー協会)によると、実に78・5%の人が「疲れている」という。「過労死」という単語が英語の辞書にも記載されているように、疲労は日本の国民病なのだ。
疲労のメカニズムとそれを減らす方法を知れば、あなたも楽に生きられるかもしれない。
2023.12.20
2023.12.20
人が「疲れる」のは「ウイルス」が原因だった…「お酒が好きな人」ほど注意が必要なワケ
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疲労のメカニズムとは
まず大前提として、多くの人が混同しているのが、疲労感と疲労だ。普通、私たちが「疲れた……」と嘆きたくなる感覚は疲労感である。一方の疲労とは、疲労感の原因となる「身体の障害や機能低下」のことだ。
疲労感について、ナカトミファティーグケアクリニック院長の中富康仁氏が語る。
「たとえば睡眠不足のときに感じるのが疲労感です。睡眠不足によって疲れが回復しにくくなり、血管系の病気が悪化したり、心臓が止まって死に至ることもあります。
また、頭を使って作業したり座ったまま長時間仕事をして、集中力や判断力が落ちたときなどにも感じます。そんなときドアに足の小指をぶつけたりするのは、身体の機能が低下しているからです」
では、その疲労感はどこで生じているものなのか?
前出の近藤氏によると、脳の中である。体内でつくられた「炎症性サイトカイン」という物質が、脳に侵入することで生じるというのだ。
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「炎症性サイトカインとはその名の通り、体内の臓器や筋肉が熱を持ったり、腫れたりするなどの炎症が起きたときに、細胞から分泌されるタンパク質のことです。これまで行われた多くの実験から、それが疲労感をもたらすことはたしかだと考えられています」(近藤氏)
それでは、そんな疲労感に対して、身体の機能が低下する疲労とはどんな現象だろうか?
それは、タンパク質の合成を止めたり細胞死を引き起こしたりする、「統合的ストレス応答」によるものだという。
身体にストレスがかかった状態では正しいタンパク質をつくれず、がん細胞になるような変なタンパク質をつくる恐れすらある。それならば、タンパク質などつくらずに、じっとしているほうが身体にとって得策というわけだ。これが疲労のメカニズムである。
2023.12.20
人が「疲れる」のは「ウイルス」が原因だった…「お酒が好きな人」ほど注意が必要なワケ
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ビタミンB1不足のせい
ここまで、疲労感と疲労の違いを見てきた。ここからは疲労を減らす方法を考えていこう。
疲れを和らげてくれるものといって思いつくのは、栄養ドリンクなどのドリンク剤である。
だが、飲みすぎると恐ろしいことが起こる。
「ドリンク剤を飲むと炎症性サイトカインが減少するため、たしかに疲労感は減少します。しかし、それによって脳は『まだ疲れていない』と解釈し、身体を休ませるシグナルを出さなくなってしまう。このため、身体が無理を続けて、組織の障害や突然死を招いてしまう可能性があるのです。エナジードリンクを飲むことを『命の前借り』などと表現する人たちがいますが、うまい言い方をするなと感心します」(近藤氏)
ドリンク剤は気づかぬうちに、命に関わるような過度の疲労を招いてしまうのだ。
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この例に限らず、一般に「疲労に効く」とされる食品の多くは、疲労ではなく疲労感を抑えるものばかりだという。
では、どうすれば疲労そのものを減らすことができるのか?
近藤氏が研究したところ、疲労の回復にはビタミンB1の継続的摂取が効果的だということが明らかになった。
ビタミンB1が豊富に含まれる食材としては、豚肉の赤身やうなぎ、たらこ、全粒粉パン、ごま、えんどう豆などが挙げられる。
「飲酒によってビタミンB1が大量に消費されてしまうので、飲酒量が多い人ほどビタミンB1不足になりやすいことがわかっています。日本人の約3分の1がビタミンB1不足であるという報告もあります」(近藤氏)
後編記事『「過剰なトレーニング」はうつ病になる?…疲労を感じやすい人がやってしまっている「ダメな習慣」』へ続く。
「週刊現代」2023年12月16日号より
「過剰なトレーニング」はうつ病になる?…疲労を感じやすい人がやってしまっている「ダメな習慣」
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前編記事『人が「疲れる」のは「ウイルス」が原因だった…「お酒が好きな人」ほど注意が必要なワケ』より続く。
どこへ行っても「ああ、疲れた……」という嘆きが聞こえてくる日本は、一億総疲労社会だ。だが、そんな日本だからこそ疲労の研究は深化し、そのメカニズムを解明する、常識を覆す新説が登場した。
疲労回復方法
その他に疲労回復作用がある栄養成分は、以下のものだという。
◎玄米に含まれるガンマ・オリザノール
◎タマネギやリンゴに多く含まれるケルセチン
◎カツオやマスの筋肉、鶏の胸肉に多いアンセリン
では、食品以外についてはどうだろうか。
近藤氏の研究によると、エアロバイクを無理のないペースで毎日1時間程度こぐなどの軽い運動を続けると、疲労回復力が増強され、疲労そのものが減少した。
『「脳疲労」社会』の著書がある精神科医で、不知火病院理事長の徳永雄一郎氏はこう語る。
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「私のもとを訪れる患者さんの話を聞くと、趣味の活動をしたり散歩に出歩いたりしなくなった人はむしろ、疲労がどんどん溜まっているケースが多いのです。脳の疲労を防ぐには、仕事の合間などで軽い運動を行うことが大事です。1時間に1回は社内などを歩き、階段を上り下りしたり、外の空気を吸いに行きましょう」
以上、疲労のメカニズムとその対策を見てきたが、話はここでは終わらない。
前出の近藤氏によれば、疲労には、仕事や運動で発生して1日休めば回復するような「一般的あるいは健康的な疲労」(生理的疲労と呼ばれる)と、何ヵ月も続き生活の質を低下させる「病的疲労」の2種類があるという。
これまで述べてきたのは一般的な疲労のほうであり、病的疲労こそ、実に厄介で危ない疲労なのである。
2023.12.20
「過剰なトレーニング」はうつ病になる?…疲労を感じやすい人がやってしまっている「ダメな習慣」
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心の弱さのせいではない
「病的疲労では、強い疲労感が数ヵ月から数年といった長い期間にわたって続きます。少々休息をとっても解消されることはありません。病的疲労はれっきとした疾患。その代表的なものとしては、慢性疲労症候群やうつ病、そして新型コロナ後遺症といったものが挙げられます」(近藤氏)
とくに、究極の病的疲労とされるのが、うつ病である。
少々込み入った話になるが、お付き合いいただきたい。
うつ病にかかっている人の脳では、一体何が起きているのか。実は先に述べた炎症性サイトカインが多くつくられ、脳内で炎症が起きているのだという。
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その炎症を引き起こすのが、近藤氏が新発見した、「SITH-1」という物質である。
それは、ヘルペスウイルスであるHHV-6が再活性化し、脳の一部で潜伏感染しているときに発現する。そして、ストレスを跳ね返す力を低下させてしまうことで、うつ病が発症するのだ。
まとめると、一般的な疲労は、体内の炎症性サイトカインが脳へ入る現象であり、軽い運動やビタミンB1で軽減される。
2023.12.20
「過剰なトレーニング」はうつ病になる?…疲労を感じやすい人がやってしまっている「ダメな習慣」
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うつ病は病的疲労が引き起こす
それに対して、病的疲労とは脳に炎症が起きた状態であり、その原因はHHV-6が再活性化し、SITH-1という物質が現れ、炎症を鎮める機構が正常に働かなくなることである。
うつ病を引き起こす原因はウイルスであり、巷間いわれてきたような、「うつ病は心の弱さや性格が原因」という説は誤りではないか―これが近藤氏の見解だ。
この病的疲労は何も特別な疲労ではなく、誰にも襲いかかる病である。一般的な疲労が継続すると、病的疲労に切り替わってしまうこともあるからだ。
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たとえば、過剰なトレーニングを続けるとうつ病に似たような症状が現れる「オーバートレーニング症候群」。これは疲労によってSITH-1が現れてしまい、脳内で炎症が起きている状態だという。
「日本では疲労が大問題なので、その研究は世界の中で最も進んでいます。対して、欧米では『疲れているのに頑張って働く』のは効率の悪い、愚かな行為だと思われているので、疲労研究はとても遅れています」(近藤氏)
実に皮肉な話だが、疲れやすい社会だからこそ、日本は疲労についての対策も進んでいる。ここで挙げた疲労回復術を早速実践してみてほしい。
癌に関するYouTube動画コメント
↓
@hanami9502
私も手術の後抗がん剤を少ししましたが、それでも再発しました。 鹿児島市のUMSオンコロジークリニックで4次元ピンポイントの放射線で治療しました。 植松稔医師の本も出ています。 全身ガンの樹木希林さんも10年延命した治療です。 剤が新たながんを作ることは証明されているのに、 経済優先で悲しいですね、この世の中は。
抗癌剤は増癌剤とあるお医者さんが言ってました。
手術のリスク
- ・手術ミスがつきまとう。手術中の術死なども少なからず有る
- ・手術そのものが成功しても、後遺症が残るケースが非常に多い
- ・切り取った臓器はなくなり、臓器不全を伴う
- ・手術を受ける精神的なストレスから、免疫力が低下する
- ・切り取ったところに大量の活性酸素が発生し、全身の組織を攻撃する(酸化ストレス)
- ・見えないがんが残存し、かえってがんが暴れだすことが多い
- ・メスを入れることでがん組織を破壊し、手術によってがんが転移する可能性も高い
手術にはこのようなリスクが発生してしまうことを覚悟していなければいけません。
抗がん剤は増がん剤である。
がん大国のアメリカや欧米諸国では、「抗がん剤は増がん剤である」と見限られつつあります。がんの死亡者数が年々減少している米国では、抗がん剤はがんを治す上で無意味であることが早くから公表されています。アメリカ国立がん研究所のNCIでは、88年に数千ページにも及ぶ「がんの病因学」という報告書で「抗がん剤は増がん剤である」と言って世界を驚かせています。
また、違う実験では抗がん剤を3種類使うとがんは小さくなるが、寿命は7~10倍短くなるという報告もあります。
抗がん剤のメリットとデメリット
抗がん剤は、その人に発生したがん細胞により効く時は劇的に効くことが多いです。しかし、抗がん剤はそのほとんどが「劇薬」や「毒薬」のカテゴリーに属す薬であり、その副作用は、正確には毒性と呼びます。なので効かなかった場合は、すぐに抗がん剤の使用を止めて、違う治療を模索することが結果的に延命効果がある場合が多いです。
完治に向けた抗がん剤の使用は否定しませんが、延命に向けた抗がん剤の治療は返って寿命が縮まることが多いということは覚えておいた方がよいと思います。
がん医療先進国アメリカと日本国内の医療方針の違い
アメリカなどでは、3大治療から免疫や遺伝子医療などの代替療法などにシフトしつつあり、年間数千人単位でがんの死亡者数が減ってきています。
2022年3月2日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター (NCNP)
国立大学法人 富山大学
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小児期の虐待体験が免疫システムに関連することを発見
~概日リズム平坦化がその鍵を握る可能性~
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神保健研究所行動医学研究部の堀弘明室長および国立大学法人富山大学学術研究部医学系臨床心理学・認知神経科学講座の袴田優子教授らの研究グループは、小児期の被虐待体験が成人後のインターロイキン-6 (IL-6) 1)濃度の日内変動の平坦化に関連することを明らかにしました。
小児期に虐待を受けると、大人になってからの精神疾患や身体疾患のリスクが高まることが知られています。今回の研究は、小児期被虐待体験による心理的・身体的影響が長期にわたって持続する生物学的メカニズムの一端を明らかにするとともに、そういった影響を和らげ、心身の不調や疾患を予防する新たな方法の開発につながりうるものと考えられます。
この研究成果は、日本時間2022年1月31日に精神神経免疫学専門誌「Brain, Behavior, and Immunity」にオンライン掲載されました。
研究の背景
幼少期に虐待などの逆境体験を経験した場合、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患、さらに、がんや心疾患などの身体疾患のリスクが高まることが多くの調査研究によって示されています。幼少期の逆境体験がどのようなメカニズムで成人後のさまざまな疾患につながるのか、はっきりしたことはわかっていませんが、免疫・炎症系の関与を示唆する研究結果が近年相次いで報告されています。実際、幼少期に虐待体験を経験した方において、またうつ病やPTSDの患者さんにおいても、IL-6高値などによって示される炎症の亢進が報告されています(参考文献1)。しかし、幼少期被虐待体験は炎症の亢進と関連していないとする研究もあり、この関連の知見は十分に一致していないのが現状です。
この問題を乗り越えるためのアプローチとして私たちが着目したのは、代表的な炎症性サイトカインであるIL-6の濃度には概日リズム、すなわち生理的な日内変動が存在する、という事実です。さらには、ストレスフルな状況やうつ病では、このIL-6の日内変動が平坦化すると報告されています。そこで、幼少期に経験する強いストレスやトラウマによって生じる重要な生物学的変化は、IL-6の概日分泌リズムの平坦化ではないか、という仮説を立てました(図1)。
研究の内容
本研究は、研究実施機関で収集されたデータおよびサンプルの一部を用いて行われました。
本研究では、116名の健常成人(平均年齢27.6歳; 男性52名, 女性64名)を対象としました。各被験者に対して面接を行い、精神疾患に罹患していないことを確認しました。幼少期被虐待体験は、自記式質問紙である幼少期トラウマ質問票(Childhood Trauma Questionnaire)によって評価し、虐待歴のある群とない群に群分けを行いました。
IL-6濃度の日内変動を調べるために、連続2日間にわたり、日常生活の中で1日あたり5時点、すなわち、起床直後(T1)、起床30分後(T2)、正午付近(11:30-12:30)(T3)、夕方(17:30-18:30)(T4)、就寝前(T5)、での唾液サンプリングを行いました。唾液中IL-6濃度は、専用キットを用いてELISA法2)により測定しました。IL-6データの分析には、2日間の平均値を用いました。
IL-6濃度の日内変動については、夜間が最も高く、午後から夕方にかけて低下するという、先行研究(参考文献2)と同様のパターンが確認されました(図2a:破線)。IL-6の日内変動パターンは、幼少期の情緒的虐待(=暴言などの心理的虐待)と有意に(=統計学的に意味をもって)関連しており、虐待歴のない群では明確な日内変動が認められたのに対して(図2a:青)、虐待歴のある群では日内変動が大きく減弱し、平坦化していました(図2a:オレンジ)。さらに、この平坦化の主たる要因は、夜間のIL-6濃度上昇の欠如にあることも明らかになりました(図2a:オレンジ)。日内変動の大きさの指標である1日5時点のIL-6値の標準偏差についても、虐待歴のない群に比べ、ある群は有意に小さいという結果でした(図2b)。
研究の意義・今後の展望
本研究の意義は、幼少期逆境体験が生体のストレス応答に関与する免疫システムに長期的な影響を及ぼす可能性について、概日リズムの視点から一つの示唆を与えた点にあります。本研究により、幼少期被虐待体験がIL-6の日内変動平坦化に関連することが世界で初めて見出されました。 今後、うつ病やPTSDなどの強いストレス状態にある方々での検討が重要と考えられます。また、幼少期に虐待を受けてもIL-6日内変動平坦化がみられない方もいることから、IL-6日内変動の個人差に関わる遺伝的要因などの検討も必要と考えられます。さらに、「免疫系の概日リズムが平坦化することで、どのような健康上の問題が起きるのか」という重要な疑問が残されています。他の生体システムの概日リズムの平坦化や破綻がそうであるのと同様、おそらく免疫系についても、本来存在する概日リズムが消失するというのは、心身の健康にとって何らかのデメリットがあるものと想定されます。これが明らかになることで、今回の発見の意義もより明確になります。そういった研究が進展することで、ストレスやトラウマに関連した精神疾患の早期発見・個別化予防法の開発につながることが期待されます。
用語解説
1) インターロイキン-6 (IL-6): 炎症性サイトカインと呼ばれる物質の一種で、感染症や外傷、自己免疫性疾患などで上昇し、全身のさまざまな部位において免疫応答や炎症反応の調節に重要な役割を果たしている。
2) Enzyme-linked immuno-sorbent assay (ELISA):抗体を使った免疫学的測定法で、サンプル中にあるタンパク質などの生体物質を定量するために広く用いられている手法。
原著論文情報
- 論文名:Association of childhood maltreatment history with salivary interleukin-6 diurnal patterns and C-reactive protein in healthy adults.
- 著者:Hori H, Izawa S, Yoshida F, Kunugi H, Kim Y, Mizukami S, InoueY, Tagaya H, Hakamata Y.
- 掲載誌:Brain, Behavior, and Immunity 2022; 101: 377–382.
- DOI: 10.1016/j.bbi.2022.01.020
- URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S088915912200023X
参考文献1
Inflammation and post-traumatic stress disorder.
Hori H, Kim Y:
Psychiatry and Clinical Neurosciences 2019; 73: 143-153.
参考文献2
The diurnal patterns of salivary interleukin-6 and C-reactive protein in healthy young adults.
Izawa S, Miki K, Liu X, Ogawa N:
Brain, Behavior, and Immunity 2013; 27: 38-41.
助成金
本研究は、以下の補助金・助成金によって行われました。
・文部科学省科学研究費 基盤研究(B)(18H01094 研究代表者:袴田優子), 基盤研究(C)(20K07937 研究代表者:堀弘明)
・公益財団法人テルモ生命科学振興財団研究助成 (研究代表者:堀弘明)
・公益財団法人鈴木謙三記念医科学応用研究財団調査研究助成 (研究代表者:堀弘明)