放駒親方(元・大関魁傑)
理事長在任中の一一年二月に八百長問題が発覚。直後の春場所の中止を決断するなど、難しい局面で対応に当たった。公益法人移行に向けても尽力し、年寄名跡の扱いなど協会改革に奔走した。歴代理事長の中でも難局続きでかなり苦労されたと思う。
特に「八百長問題」が表面化した時が一番苦労されたのではないか?
私は未だにあの時の放駒理事長の対応ははっきり言って愚策であったと思っている。
昔から「八百長問題」は「公然の秘密」であったにも関わらず「八百長は昔から無い」と言い張り八百長があったならば由々しき問題だとして疑いをかけられた力士、親方をロクな調べもせず次々に粛清していったのはとてもじゃないが評価できない。
八百長に関わっていない力士、親方を誤って処分してしまった事例も一定数あるだろう。追放されたが二年ぶりに疑いが晴れて昨年土俵に戻ってきた「蒼国来」がいい例である。
誤解を招くかもしれないが鬼畜的には八百長はあるものだと昔から認識して観戦していたし八百長を持ちかけ金で白星を買うことの多い力士は本当に強い力士だと思っていた。
何故なら「どうせガチンコ(真剣勝負)でやっても勝てない。ならば金をもらって負けた方が得」と思わせる実力が無ければ八百長は成立しないから。
歴代の名横綱、大横綱もやっていた。
八百長に無縁だった横綱は最近では大乃国と貴乃花くらいなものだろう。
ファンの方も八百長の存在は当然知っていて時には苦虫を噛む思いで、時には贔屓力士に注射(八百長)してでも勝て!と願ったり、今の取り組みはガチンコか?注射か?と見極めようとしたり、あからさまに八百長とわかる取り組みに「あいつも注射を持ちかけられる位強くなったか」と思ったりさまざまな観戦の楽しみ方があった。
もちろん八百長がないなら無いにこしたことはないが大相撲と八百長は長い歴史の中で切っても切れない関係であった。
それを白々しく「八百長は昔から無い」と言い張りトカゲの尻尾切りのように力士を大量処分してその場を取り繕った感がある。
鬼畜的には「疑われた力士を粛清するのならば過去散々八百長に手を染めていた親方衆も追放しろよ!!それが出来ないのならば八百長の存在を認めたうえで力士の大量処分を止め、再発防止に全力を注ぐべし」と当時思った。
放駒親方は現役時代、長身でハンサムで私の母親はじめ当時の若い女性に貴ノ花(パパの方)と並び人気があった関取だった。また真面目で誠実な性格や八百長に無縁な清廉潔白さから「クリーン魁傑」とアダ名されていた。
自身についていたアダ名が既に八百長の存在を示しているのにひたすら否定し続ける姿は滑稽ですらあった。
鬼畜的には死人に鞭打つ真似は極力避けたいが生前はボロクソに放駒親方を批判していたマスコミ共が死後手のひらを返すように「名理事長」だの「大相撲存亡の危機を救った救世主」とかほざいているのもまた滑稽であると思う。
私は鬼畜ゆえに遠慮は無い。言いたいことは言うし誰であれ間違えていれば徹底的に糾弾する。
八百長を疑われ追放された、特に八百長に無縁だった力士があまりにも不憫だ。彼らは心無いクソボケ共に後ろ指さされながら生きていかなくてはならない。
それを思うと放駒は罪深い。
蒼国来のようになんらかの形で名誉回復の機会を与えてあげられぬものか。
※投稿を見直したがなんだか途中から画面が白ボケして変だ。見づらいだろうがあしからず。