1ドル160円ですね!!
2022年2月にロシアがウクライナに
侵攻した当時は115円。
それから2年半くらいで45円の円安が
進んだのですね!
10000円で87ドル買えたのが、
62ドルとしか交換できなくなった
と言う事ですね。
87ドル⇨62ドル
約30%円の購買力が落ちた
と言う事なのですね。
日本の個人の金融資産の半分が円預金
だと言うのですから
2200兆円の半分の
の1100兆円の3割が減価したのです。
つまり330兆円が消失したと言う事です..
元財務官の渡辺博史さんが
日経の「直言」で
日本円の安全通貨は誤解
だったと解説していた。
この解説がモヤモヤしていた
ドル円の為替に対する
認識が腑に落ちた。
この45円近い円安の半分は金利差
で説明できるが、
残りの半分は円に対する
過大評価が剥がれたことが
要因だという。
①金利差
現在日米の長期金利の金利差は
米国債4.3%
日本国債1%
4.3−1=3.3%
金利差は4%を下回ってきたが、
3%の金利差に
収まるのは2025年末だと渡辺さんは予想。
FRBが利下げに動くとしても年内に1−2回、
日銀が利上げしても0.1%、
金利差が2024年末で
3%に近づくかどうか。
150円よりも円高にはならないと見ている。
②過剰評価の修正
*安全通貨という誤解
有事の際にドル以外に買われる通貨として
スイスフランと日本円があった。
大幅に変動があった時に政府と中央銀行が
修正に単独で乗り出すからだ。
*貿易収支の赤字
原油価格が現在80ドル、
2008年には147ドルに上昇、
上昇すれば貿易赤字は拡大する。
※国際収支
海外からの配当などは半分は再投資
に使われれ日本に還流していない
*デジタル赤字
米テック企業へのクラウドサービスなどの
支払いなどデジタル関連の
収支は年間6兆円の赤字
今後10兆円を超えるかもしれない
*高齢化
1億2000万人の人口が減るまでの間に
高齢化が加速。1億2000万人を養う
海外に売れる製造業が必要!!
少し難しい話が続いたが、
日本円ばかり保有している人
にとって、160円でドルを
買いに行くのは高いという
感覚が邪魔して抵抗感があると思う。
でも渡辺さんの冷静な分析を耳にすると、
少なくとも資産の半分は
ドルにしておかないと
自分の身は自分で守れないのだと思っている。
1ドル200円を超える円安になった時に、
対策をしていた人としていなかった人で
明暗がわかれる。
もちろん1ドル120円くらいの円高になることも
可能性はゼロではない。
でも今米国債10年を買えば4%超える金利がつく。
10年後の損益分岐為替は120円を切る。
もし自分の見通しが間違って120円くらいの
円高になったとしても10年金利をとっていれば
負けることはない。
160円⇨200円 O R 120円
いずれにしても資産の半分は
ドルにして4%を超える
リターンで運用することがヘッジになるのでは?
もちろん近い将来に120円より円高、
1ドル100円になると予想するなら今は円資産で
持っていて、円高になったらドルを買うのが
いいと思うが、そうなるのだろうか?