日銀の国債買い入れを8月にも減額する方針

が発表された。

ここで基本的な数字を押さえておきたい。

 

日銀が保有する国債残高

 

2013年3月末 94兆円

2023年3月末 581兆円

 

2023年3月末の日銀保有割合は54%

 

アメリカのFRBの国債発行残高に占める

保有割合は2024年3月末で15%

 

この10年で日銀がいかに国債を買いまくったか、

そして54%まで買った国債の後始末は?

 

急激に膨らんで風船を急激な金利上昇が

起きたら破裂してしまうだろう。

 

日銀の植田総裁は難しい舵取りを迫られるが、

ゆっくりゆっくり空気を抜いていくしかない

のが現実ではないだろうか。

 

この数年でドル円が110円から155円と3割

以上通貨が弱くなった日本の円

 

アメリカが金利を下げて、日本が金利をあげれば

円安から円高になるという人もいるけれど

本当にそうなるのだろうか?

 

私は「円安」より「円弱」の方がしっくりくる。

 

通貨を強くするには金利というテクニカルなもの

ではなく、日本の成長性を高めないといけない

 

しかし日本の労働者、特に大企業で勤務している人は

以前の働かなくなっていと思う。高度成長期の人から

見ればびっくりだと思う。

台湾の半導体製造のTSMCも熊本で工場を作って、

台湾人と比べて日本人が働かなくてびっくりしているという。

日本で必死で働いているのはベンチャーで働く若者など

一握りなのではないだろうか。

それに加えて「少子化」

生産性も高まらず、母数である人口も減っている国の通貨が

強くなるのだろうか?

 

なるのか、ならないのかわからないなら

円とドルを半分づつ

保有するのがニュートラル

なのではないだろうか?

 

円資産を半分以上持っているというのは

円強くなると自信を持っている人

 

外貨を半分以上持っている人は

円が弱くなると思っている人

 

2013年から国を挙げて通貨を弱くしているのに

何も知らずに円資産を保有を続けた人は

円という資産の価値が4割程度劣化している。

だけど、円でしか考えないから4割下落した

ことに気づいていない人が大半かもしれない。

まさに茹でガエル現象だ。。。