エノテカのワインは好きだ。
エノテカで10本1万円の時から
買っていて、今は8本で1.2万円くらいに
値上がりしているが、エノテカの
セレクトのワインは自分の好みだ。
その中でも一番好きなのがチリワインの
モンテスのワイン。
日経の心の玉手箱にエノテカの創業者の
廣瀬恭久さんが載っていた。
廣瀬さんは1949年兵庫県生まれ。
1969年慶應大学に入学。故郷の神戸を離れ、
体育会庭球部に入りテニスに打ち込む。
大学を卒業して川鉄商事(JFE商事)に入社、
父親が経営する半導体部品会社を経て、
1988年にエノテカを創業。
大手のワイン商社より後発のエノテカだが、
生産者をなん度も訪れて取引先を増やしていく。
そん中で1988年創業のチリワインの
モンテスに出会い、1990年から取引を開始。
4人の創業メンバーの1人で営業を担当していた
ダグラス・ムライさんと廣瀬さんと意気投合
して交流を深める。
2010年にムライさんが体を壊したと聞き、
廣瀬さんはチリに向かう。
ムライさんは自分自身に残された人生の
残り時間が長くないことを悟っていて、
廣瀬さんが日本に帰る時に1冊の写真集を
渡す。
イースター島の雄大な自然が収められている
写真集だ。帰りの機内でページをめくっていると
ムライさんの直筆のメッセージが書いてあった。
「 To A True Friend ,Yoshihisa Hirose
中略
I wii look after you with my angels,always」
私はいつも天使たちと一緒にあなたを見守ります
angelはモンテスのワインラベルに描かれている。
3ヶ月後ムライさんは亡くなったという。
外国の人にTRUE FRIENDと読んでもらえる
廣瀬さんとムライさんの関係。素敵だ。
このエピソードを聞いて、さらに
モンテスというワインが自分は好きになった。
人と人の出会いでワインが出来上がって、
いただけているのだなと思った。