地下鉄から六本木ヒルズに行くと、
入り口に大きな蜘蛛のモニュメントが
あるのをご存知だろうか?
作者はイールズ・ブルジョアさん
70代になって世で知られるようになった
アーテイストの作品だ。
ブルジョアさんは1911年のクリスマスに
パリで生まれる。両親はアンテイークの
織物を扱うお店を営む。
ソルボンヌ大学で数学を専攻していた
ブルジョアだが、母がスペイン風邪で
20歳の時に亡くなると、鬱になり、
生き延びるために美術を学んでいく。
1938年に父の店の一角でギャラリーを
開くと米国人ゴールドウオーターに出会う。
2人は3週間後の9月に結婚、
ブルジョアもパリを離れてニューヨークへ渡る。
1939年に孤児マイケルを養子にもらい、
1940年にジャン、1941年にアランを出産、
3人の息子の母親になる。
1973年夫は心筋梗塞で眠ったまま亡くなる。
1982年にニューヨーク近代美術館で初の
女性彫刻家として個展を実現。
1994年ブルックリン美術館では蜘蛛シリーズ
で観客を圧倒。
98歳で亡くなるまで創作活動を行う。
今年の9月25日から来年1月19日まで
森美術館で個展が開かれるとのこと。
なんと27年ぶりの日本での個展とのこと。
今までなんとなく素通りしてきたモニュメント
だが、その作品の背景を知ると面白い!