2004年 

高額納税者番付公示制度最後の年。

 

上位はほとんど超有名企業の創業者や

役員、地主ばかりの中で、

タワー投資顧問 運用部長の清原達郎さん

が1位になったと話題になりました。

 

所得税は37億円、年収は100億円!!

 

清原さんは著書であれから

18年が過ぎたことを

懐かしく思っています。

 

清原さんの経歴は

1981年に東京大学教養学部卒業

1981年野村證券入社 海外投資顧問室配属

スタンドード大学でMBA取得後、

1986年野村證券NY支店に配属

1991年ゴールドマン・サックス

東京支店に転職

その後、モルガン・スタンレー証券、

スパークス投資顧問を経て、

1998年 タワー投資顧問で運用開始

2005年には高額納税者名簿で全国トップ

2023年タワーK1ファンドの

運用を終了し退社

 

25年の運用でファンドの価格は93倍に!!

清原さんの個人資産は800億円超に!!

 

凄腕のファンドマネージャー

の清原さんですが、

6年まに咽頭ガンの手術で

声を失い、ステージ4

それから2人の仲間に支えられ

運用してきましたが、

2023年にはファンドを終了

後継者のいない清原さんは今まで蓄積した

運用のノウハウを全部世の中に

「ぶちまけてしまえ」

と言う気持ちで作ったのが本作。

25年間の清原さんの運用の失敗や

ノウハウがたった

1800円で手に入る

なんてすごいことです!!

 

難しい内容もあるので、

全てを理解するのは難しい

のですが、自分が参考になったのは

投資アイデアに対する考えた方です。

 

<投資アイデア>

*自分の考えがみんなと同じなら

投資アイデアにはならない

*自分の考えはみんなと違う時

に投資アイデアになる

*株価に織り込まれていないアイデアを探す

*常識を疑う

 

今はみんなが「半導体」「エヌビデイア」

と言っています。

でも自分はみんながいいと言って、

すごい勢いで上がって

いる株に便乗する勇気はありません。

清原さんも「テーマ型投資信託は最悪

と言っています。

絶頂期で投資信託をローンチして、

天井の株価で

テーマ株を買いに行くのだから。

清原さんはむしろ空売りの候補を

探すと言っています。

「中国株」「公益企業の株」

「米商業不動産」「日本のREIT」

みんなが敬遠していて株価が

下がっているところにヒントがあり

そうだなと清原さんの考え方を

読んだ思いました。


清原さんは「正確に言えば実は

暴落した株を買う

リスクは少ないのですが、

その時は大きなリスクを取っている

感覚になります。

つまり、恐怖を感じるのです

と言っています。

 

株式投資には「才能とかありませんから

あるのは自分の

失敗からどれだけ学んだか」だけです

と清原さんは言います。

 

ちょっと難しいところも

あるかもしれませんが、

独特の清原さんの歯に絹を

着せぬ文章は面白いし、

超一流のファンドマネージャの思考

を追体験できるなんて

本ってなんて素晴らしいんだと思いました!!