須藤駿介さん 33歳 副操縦士
パイロットに転身する前は
なんと東京都内の私立中高一貫校の
英語とドイツ語の先生!!
生徒が授業で学びを深めてくれ、
成長する楽しさもある反面、
惰性で繰り返しの作業もしていて、
このまま40年のらりくらり教員を
務めるのかなと思っていたある日。
2018年のことだ。
「ピーチがパイロット募集」
格安航空会社ピーチ・アビエーションが
「パイロットチャレンジ制度」を創設!
国内のパイロットは2023年時点で7000人。
そのうち4割が50歳以上。
2030年までに毎年400−700人の操縦士が
必要なのだが、2021年に操縦士になった人は
わずか265人。圧倒的に不足しているのだ!
一般的にパイロット資格取得までは
3000万円かかるとのこと。
大手の航空会社は社費で育てるが、
今回のプログラムは前半の750万円が自費。
後半が社費というプログラム。
1300人が応募して合格者はわずか5名!!
倍率260倍!!
2019年2月に合格!
そのまま教頭に退職を伝えた。
終業式のホームルーム
「学校を辞めてパイロットを目指します!」
それから4年を越す訓練を終え、須藤さんは
副操縦士として飛び立っている。
20代後半でのキャリアチェンジ。
高いハードルに挑み、道を切り開く生き方は
教え子をはじめ、多くの人に勇気を与える。