日経のリーダーの本棚で、

ちばぎん総合研究所社長の

前田英治さんの読書遍歴で

中勘介さんの小説「銀の匙」が

紹介されていた。

 

前田さんは中学で伝説の国語教師

に出会い、中学3年間をかけて1冊の

本を読んだという。

 

ここまで書けば以前このブログでも

紹介したあの方が思い浮かばれると思います。

 

そうです、神戸の灘中学の伝説の国語教師

橋本武先生です。

 

2013年に101歳で亡くなられているんですね、、、

1934年から1984年まで50年間灘校で国語を

教えられています

 

前田さんも灘中学で橋本先生の教えを受けます。

中学3年間で「銀の匙」だけをじっくり

読み込む型破りな授業です。

 

毎回数ページしか進まないスローリーデイング。

あちこちに横道にそれ、なかなか前に進まない。

 

百人一首が出てくると橋本先生は

百人一首を全部覚えてきなさい

とおっしゃる!!

 

主人公が駄菓子を食べる場面では

飴を出してみんなで食べる。

飴を噛み切るは普通、ポキンですよね。

この小説ではコッキリなんです。

このほうが優しくて甘い味がするでしょ

 

前田さんは「これで国語力が本当に

上がるんだろうか?」正直不安だったとの事。

 

橋本先生は「すぐに役立つことは

すぐに役に立たなくなる」が口癖。

 

50年経った今も印象に残る授業を

していたのだから役に立つ授業だったことは

間違いない。

 

こうした型破りな先生がいる学校は

羨ましい!