1月に金スマを実家で見ていたら

石原慎太郎さんのことを4人の息子が

語り合っていた。

 

石原慎太郎さんと言えば石原裕次郎さんの兄で、

東京都知事として印象が自分の中では強い。

だけど、作家として600冊以上の本を出されて

いたことには驚いた。

 

1932年 兵庫県神戸市生

幼少の頃を北海道の小樽と

神奈川県の逗子で育つ

神奈川県立湘南高校を卒業、

一橋大学法学部卒業

高校ではサッカー部、

大学では柔道部とサッカー部

大学在学中に「太陽の季節」で1955年に

文學界新人賞と芥川賞を受賞。

 

1968年には自民党公認で参議院議員に当選。

1976年には衆議院議員として当選。

1999年には東京都知事に立候補。

2012年には知事職を辞任にて衆議院に復帰。

2014年の衆議院解散で引退。

 

作家、国会議員、都知事、4人の息子の父

石原裕次郎の兄、ヨットマン

 

89歳で亡くなられるまで人生を謳歌した人

 

そんな石原さんが死後に出版したのが、

「私という男の生涯」

自分の生い立ちから、女性遍歴、

仕事の話、弟の話、

息子たちの話、奥様の話など

自分と妻の死後に発表してくれと

幻冬社の見城徹さんに頼んだ本。

 

石原さんは限りある命を精一杯生きて、

楽しんだ人。

だから、脳梗塞で倒れて以降、体が自由が

効かないのがつまらなかったと思う。

それでも「死」という未知の世界について

語った本は誰もが「死」に向かっているのに

真剣に向き合っていないので、石原さんの本を

読むと追体験できる。

 

本の冒頭はトカラ列島を

次男の良純さんと2人で

ヨットで旅をするシーンから始まる。

もうこの景色を自分は

見ることがないのだとう

寂しさや懐かしさと共に、

満天の星を眺めならが、

息子と2人言葉を交わさなくても

伝わる心地よさ。

「死」は誰にでもくるものがだ、

「息子」という

存在を通じて「永続性」

が保たれる感覚もあるのだ。

人はいつかは死ぬが、死んでも子供がいれば、

子供を通じて、子供がいなくても自分に関わった

周りの人を通じて人生のバトンを繋いでいける

 

金スマはZ世代の人はバラエテイの

石原良純さんしか知らないけど、

石原家の継承者としての良純さんも

知ってほしいとのメッセージだったと思う。

 

番組で出ていた石原さんのメッセージ

で自分が書き留めたものを記したい。

 

*「自分を表現しきる

*「人生は情熱を演じる劇場である」

*「何でもいいから好きなことに熱中し、

ガムしゃらに打ち込むべきである」

*「上達しようと努力、工夫することによって、

脳幹が刺激され、感性が育まれていくのである」

*「たった一度しかない人生、その人生の大事な

20代の10年間を満足できずに過ぎ去ってしまう

のか、それともとことん満足して30代に繋げて

いくのか、どちらの道を歩むかは自分のエゴ

かかっている」

 

国民教育者の森信三さんが人間の生き方の

根本信条

 

人間は自己に与えられたものを

十二分に生かして実現すること

 

石原さんの人生を見ていると、

自分に与えられたものを最大限に

発揮されて表現された方だな、

いい人生だったと思います。