日経の「がん社会を診る」の中川恵一
先生のコラムで人間の弱さに関して
全くその通りだと思うことがあった。
「私たちは自らの生存を脅かす
問題が現実的な姿を現すまで、
対策を始めることができないようです」
例えば高齢化問題。
1970年には65歳以上の人口が全人口の
7%程度だったのに対して、現在は3割以上。
今日の事態は過去に予測されていたことなのです。
がんは細胞の老化と言っていい病気なので、
高齢化によって増えるのは自明なこと。
中川先生が医師になった1985年から現在まで
年間のがんの罹患数が3倍になっているのも
予測できたことなのです。
それにも関わらず「がん対策基本法」が施行
されたのは2007年、学校で「がん教育」が
始まったのは2020年!
学校で「がん教育」4年前から始まっている
んですね!これこそ大人が聞きたいです!!
次に地球温暖化。
昨年の夏の猛暑や今年の暖冬のように
なんだか地球がおかしくなっているのを
最近特に実感します。
産業革命以降の化石燃料の大量消費と
温暖化ガスの増加から今日の事態は
容易に予測された事態だと中川先生は指摘します。
あと日経のコメンテーター
秋田裕之さんが「Deep Insight」で言っていたが、
政府の地震調査委員会は首都圏直下型の地震が
30年以内に起きる確率について70%程度と
予測しています。
さらに南海トラフ地震については30年以内に
確率は70〜80%、死者が最大32万人と予測
しています。
確率7〜8割ということは今日起きても
不思議ではない確率です。
人間は弱い生き物で、がんや温暖化や地震は
自分の身には起きないと感じてしまいます。
あたかも自分が不老不死で永遠に生きられると
思ってしまうような超楽観な生き物なの
かもしれません。
地震は自分でコンロロールできないにしても
がんに対する対策や温暖化防止のために
自分ができる範囲のことをやる工夫は
意識して取り組まないとと思いました。
いや思うだけではダメですね、行動に繋げます!