前回は、浮いてしまったとはいえ周辺の人との受け答え程度の会話はあったが、今回は完全シャットアウトされた上、対策もできず、まさにトラウマ級に浮いた事件。
それは、とある4日程度の研修会での事。研修の年齢層は20〜40代の社会人対象で、個人で申し込む形式の為、友達とか会社の同僚とか一切なく、全員が初対面の状態。ボクは研修のサポート担当として参加。そして研修二日目が終了した後、研修会場近くの居酒屋へサポート担当の10名で飲み会に行った。そこで完全に浮いてしまった事件が発生。
メンバー間は初対面同士とは言え、昼間の研修中に各種のやり取りをしているので、特に遠慮や緊張もなく和やかな感じで、談笑を交えながら居酒屋の席につく。席は10人テーブルで、テーブルをはさんで5人ずつ向かい合う形となり、ボクは流れでなんとなく端の席に座ってしまう。
が、、これこそが大失敗であったと、会食スタートわずか3分後に判明する。
まず全員初対面ではあるので、席に着いた当初はお互い席の近い者同士で、簡単な自己紹介程度の流れで始まったが、間を開けずしてボクの席の左斜め方向に巨大な構造物がそびえ立ったのだ。
メンバーのプロフィールの確認をしていく中で、ボクの正面の男とボクの左横の男、この二人の間で、突然、猛烈なラグビー談義が始まったのだった。 その有様は、何かが爆発したかのよう。その態度は盲目的という言葉がピッタリ。
ヤツらの事情としては、偶然にも思いもよらない場所で学生時代の仲間に出会ったような状態になったらしい。
出身大学は違うけどリーグは同じといった所で、あの大学の戦法はどうだとか、監督がどうの、選手の誰はどうの、試合会場がどうの、合宿場所ではどうのと、もう昔の仲間に出会って舞い上がったのか、のめり込んだかのように話してる。
こちらとしては隣接した席だし、ラグビーとは縁がなかったけど、最初は何とか合いの手を入れたり、軽いコメントを入れても見たけど、二人ともこちらには目線を向けすらしない。
「オレたち大学ラガーマンってのは特別な存在だぜ。大学の体育会だぜ、同好会とかじゃないんだぜ。高校の部活ラグビーとも格が違うんだ。まして一般人の相手なんかしてられるか。」
とでも言いたいのか、こちらに対しては完全なるガン無視のガンガンガンガン無視状態。もう二人だけの世界に完全に入り込んでる。まるでBL同士が興奮して行為を始めたかのよう。
どうにかしようにも、右端の席の正面と左の間でこれをやられては完全ブロック状態。端の席だから、右には誰もいない。そして左斜め前の女の子は、話に入れないラグビーバカ側は避けて、右側にいる人達と談笑している。ボクのいるテーブルの端だけが完全デッドゾーンになっちまった。話相手が全くいない孤立席になってしまったんだ。
しょうがないから場所を変えようとするけど、立ち上がって他を眺めて見ても、10人掛けテーブルに10人ピッタリで座っているので、どこにも隙間がない。場所を変えようにもその場所がない。
行きたくもないけど、トイレに行って、しばらく時間を開けて戻ってみても、やっぱり空いているのは、ボクのいたデッドゾーンだけ。ラグビーバカを始め、他のメンバーも動こうとしない。最初の場所から動けない。デッドゾーン以外座れる場所がないんだ。
そして、ラグビーバカどもに「席を変わってもらえないか」と何度か話しかけても、こちらの問いかけに対して一瞥もすることなく完全無視のまま。自分達だけでとどまる所もなくひたすらラグビー談義を続けてる。
ここで、もしバカどもから「うるさいよ、なんだよ!」とでも反応さえありゃあ、やり取りが成立して事態が動くけど、BL二人がフル勃起して行為の最中だから、自分達以外に世界は存在していない。
この事態、想像できますか?
もう状況を打破する方法としてはただ一つだけ。こいつらに頭からビールでもぶっかけてやって、「席を代われて言ってんだろ!」って怒鳴りつけるしかない。
でもそれじゃあ、たとえ席を代わってもらえても雰囲気が壊れて、それ以降は懇親会ではなくなるもんね。だから、ま、そんなバカなことはすることはありませんけどね。
しょうがないので、そのままデッドゾーンに座って、残りの飲み食いを少しだけやり、しばらく様子を見ても状況は全く変わらないので、別のメンバーに¥5000程度を渡して、中座する形で席を立ちました。そして帰る挨拶は全体にしたけど、挨拶として成立していないはず。帰る際は、ラグビーバカどもだけでなく、他のメンバーもこちらに顔を向けてもいない。ボクの存在を認識もしていないので、いなくなっても全く気が付かないという世界。
全く誰とも会話できないまま、完全に浮いてしまい、ほんの少しだけ飲み食いして、金だけ払って帰った最悪のトラウマ事件。
ラグビーバカ二人の内、片方だけでも周りの状況を感じて、席を入れ替える程度のことをすれば済んだはずだが、周囲の事なんか全く目に入らないらしい。
世の中には、困ってる人がいてもガン無視して平気な人間がいる。
自分の事しか考えてない、人がどうなろうと何も感じない人間は一定量いるものです。
このようにグループでの飲み会では、人数が10名程度まで増えて来ると、浮く確率がアップします。面識の薄いグループでは、メンバーの中に生き方が全く合わないヤツが含まれてるケースがあるのです。こんな危険性はどうしてもあります。
教訓としては、端の席は極力避けること。失敗の最大の原因は、最初に書いた通り、座った場所が大間違い。なるべく中の席に座って接触人員を増やし、隣接した席の奴にシャットアウトされる確率を減らすしかないね。
当然ボクもこの事件以降、絶対に端の席は避けるようになりました。
そして、この地獄の体験を通して「大学体育会ラグビー体験者」への印象は最悪になりました。BL二人のせいでね。
