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心のお話と雑記ブログ 

心理のお話などを独断と偏見も交えてお話します!!

☀ 不登校のお子さんは大きな不安を抱いていることが多いものです。

 

この時に同じか、それ以上に不安を感じるのはやはり親御さんでしょうか。

やはり大事に想う人が傷ついていたり悩んでいたり苦しむ姿を見ると胸が痛むのは大事な人としての能力です。

それ自体はとても大事な能力であり、ときにその子も自分の心をわかってくれた=共感してくれたと感じて良い方向に向かうこともあるでしょう。

ただ、そうだとばかりいえないケースもあります。

親御さん自身があたふたとし、ときに取り乱した場合、その姿を見た子供はより「不安」を増大させてしまうことがあります。むしろ泰然自若として「うまくいかないあなたも受け入れる」「弱いあなたも受け入れる」といった感じで淡々としている(すくなくとも表面的にでも)ほうが子供は安心することがあります。

それは病気になって病院へ行ったときにやたらとあたふたし、困惑し、焦っているお医者さんに「不安」を感じるのと似ているでしょうか。経験のある医師ほど泰然自若としていることが多いでしょう。もちろんたんに医師として適性のないケース(ただの傲岸不遜=医療ミスを頻発する)も不祥事案件から考えられますが、あえて動揺を患者に見せないのはひとつのスキルでしょう。

もちろん愛情豊かな親であるほど子供が不登校になれば「なんで自分の子が」「なんで気づいてあげられなかったのか」「早く原因をみつけて対処しなきゃ」とか頭の中をいろんな考えが巡って混乱状態になってもおかしくありません。

ただまずはお子さんは「不安」に押しつぶされそうになっていること、頭がぐちゃぐちゃになって考えもまとまらないこと(とくに低年齢なら)、思春期なら特有の心理の不安定さがあることなどを意識すると目の前の事象も受け入れやすくなるでしょう。

 

焦らなくとも大丈夫です。

 

究極、大学は成人してからも入学できますし(私の大学時代も40,50代は何人もいました。知り合いは60代で美術大学に入学しました。日本社会で問われるのは最終学歴だけです)、AIに仕事をごっそり奪われて業界自体がほぼなくなるという時代です。

 

また、不登校自体は改善可能な問題です。

 

個人差はありますが、自分の場合でも初回カウンセリングから3~6か月程度で改善することは多い印象ですし、軽度なら適切な初期対応さえできればもっと短くなりえます。

 

よくある問題は他の心理問題でもそうなのですが、「放置→長期化」の流れです。

 

☀ 夏休み期間ももうあとわずか一週間ほど。

 

地域や学校によっては前後するでしょうが夏休みもあとわずかでしょう。もう学校が始まった地域もあるでしょうか。

 

不登校の子(個人差はあります)は夏休みは「他の子も休み」という安心感と「他の子と出会ってしまうのではないか」という不安感が混在した心境でしょうか。

また夏休み明けには心機一転して学校へ行けるという期待感と、やはり学校へは行けないのではという不安感が混在し、今の時期は切迫感が増してきているかもしれません。

 

親御さんはとくに前者に期待をするものです。

 

もちろんまだ不登校期間が短ければ可能性はあります。

心のパワーが落ちていたのを時間(時間薬)が回復させてくれる場合もあるからです。

しかし、問題はそうならないケースも多いという点です。

この場合、まだまだ心の力を取り戻さなくてはならないのです。

いじめ等からのトラウマ、級友や教師への不信感といったものは簡単には払拭できません。

一定の回復ルートに乗る必要があります。

 

もちろん個人差はあります。

しかし、ある程度までの不登校問題なら心理療法のルートに乗ってだいたい短くて二、三か月~半年ほどで改善が見込めます。もちろんこれより長くかかるケース、短いケースと様々ですが。

親御さんへの教示で旅行などの気分転換や好きな趣味につきあうなどするだけで変化がみられるケースもあります。ただこれはトラウマというよりは思春期特有の心の不安定さから不登校になるパターンの場合が多いように感じます。

トラウマからの回復は最低でも数か月はみたほうがよいでしょう。

一見すると長く感じられるかもしれませんが、根本の部分が改善されていないとちょっとしたきっかけで再発します。

よくあるのは小学校で不登校になり、なんとか学校へ行きだしたものの中学進学後にまた不登校になるパターンです。

環境は新しくなった(級友も半分以上変わった)にも関わらずまたすぐに不登校になるのにはやはり原因があります。

小学生くらいの子供は未熟であるがゆえに親の意向に従いがちですし、意外と無理も効きます。ただこの無理はあくまで短期間のものです。

そしてこの無理は強い副作用もあり、確実に心の力を減じていきます。

そして、ある日また不登校になる。

とくに明確な不登校理由が見当たらない場合はこのようなかなり心の力が失われてしまった場合があるかと思います。

ちょっとしたきっかけ、ないしは理由らしきものが見当たらないケースはまずはその子の心の力が落ちていることを注目するとよいでしょう。

もちろん原因が隠れている場合もありますが、前回お話したようにこちらは時間もかかりますし、本人の心理的抵抗もあります。なのでまずは心の力を回復させることを優先したほうがよいのです。そしてある程度まで回復したほうが原因追究する段階でもスムーズに進むわけです。心の力が落ちすぎている場合は原因追究に耐えられずリタイアしがちです。

そして、この「心の力をとりもどす」こと自体はリスクはほとんどないのも良い点です。なにせ本人が望むことや楽しいことばかりですから。(ただその子の性格によっては罪悪感など負の感情をもつ場合もあるのでそういった部分はつねに注意が必要です)

もちろんこれだけでトラウマなどが克服できるとは限らないのですが下地作りとしても重要だと感じています。

☀ 心理療法には大きく分けて2種類の方向性をもった改善方法があるでしょうか。

 

①問題の原因をみつけて根本から改善する方法。

 

古典的で、主流だった心理療法です。精神分析、クライアント中心療法、論理療法など。手法は違えど

向かう方向は同じでしょう。

その性格から、過去へ、また心の深い部分へと向かいます。

 

 

②は、今ある症状や環境など「今」の部分に焦点を当てて改善していく手法です。

 

認知行動療法(とくに行動療法)などです。

 

これらはどちらがより良いというのでなく、一長一短です。

 

①は例えばトラウマ記憶など本人が一番触れたくない部分に向き合わなくてはならないのでとにかくつらいのです。

 

外科手術や抗がん剤治療、放射線治療などのように例える人もいます。

根本原因は最小化ないしはなくなるので改善状態が持続しますし、再発の可能性も少ないでしょう。

 

こちらは生来の性格や経験(職業的経験など)から問題が起こったらとにかく向き合って改善するというタイプの人はある段階からガンガン改善します。

つらくとも進んでいくのです。正直、よくここまでできるなと感心してしまうような方もいます。

 

効果は高いのですが、「つらい」という副作用があります。

またリタイアする人も一定数います。あまりにつらいからです。元々それほどつらい経験をしたということではあるのですが。

 

そこで②が生まれました。

心の深い部分に突き進むのはいったん置いておいて、「今」の状態や環境などを改善していこうというのを主とする手法です。

 

こちらの良い点は嫌な部分にもある程度は触れても深くまではいかない、なんなら今の行動をまず変えるといった具合に心理の深いいわば闇=つらい部分に直接踏み込まずに済む点です。

①のような副作用が少ないのです。

とはいえ暴露療法などは嫌なことをあえてするのでやはりつらさが0ではありませんが。

また根本部分が完全になくなるとは限らないので深いトラウマなどはそのまま残り、なにかのきっかけで再発することもあります。

 

実際には両者の手法を織り交ぜていく人が多いでしょう。

 

自分もそうですが、クライアントの方の状態や状況により取捨選択しています。

 

そういう意味でもまずはクライアントの方を「知る」のが一見遠回りで時間がかかるとしても結局は最短ルートで最も効果的なのです。