俺のお気に入りの場所。
いや単に『一人で喫茶店やら飯屋に入れない』てだけ。
数少ない俺が入れる場所なだけー
駅南の某所でLINEを待っている。
テーブルの上にコーヒー。
長い足を組み(だて身長あるもんっ)耳にiPhone、くわえタバコで読書。
少し疲れた顔で、時折iPhoneの画面に目を落とす。
まぁ、悪い絵面(えずら)じゃないんだろうな。
だが、
『合流時間連絡のLINE』が入った途端、
あたたたたふたふたふた・・
あ。すみません。
がちゃがちゃごちんごごご・・
あ。ごめんなさい。
あたふたあたふた・・
テーブルの上をそのままに~♪ するわけにも行かず、慌ててなんやかやかき集め、カップのコーヒーを(まだ熱いのに)一気飲みして、テーブルに「ごちん」イスを「がったん」倒しかけ、食い逃げの様に飛び出す。
わたたたた。はええよ。
・・・・・おしゃれで渋い男前のおっさん台無しじゃん・・・・・
純粋たれ。
自分の感情と感覚に純粋たれ。
他人の存在や意志に翻弄されること無く、
自分に純粋たれ。
例えそれが傲慢だと言われようとも。
この3年間、そう思って生きて来た。
ら、
こんななっちゃいましたあー
どんなことも、俺の身に起きたことを消化しよう。
その先にあるものが何なのか? それを見る為に生きよう。
消化して、それを昇華させましょうか。
・・・・・。
この歳で気が付いた。
どうも俺は『天然』らしい。
笑いを取ろうなんて思ってないんだよ。
普通に「ぽろっ」と口から出てしまう。
体の動き、表情、目線、行動の全てが笑いを誘う。らしい。
「駅で立ってる時、かっこ良かったよ」
え。そお?
「歩かなきゃね」
・・・・・。
相変わらず、まーったく誉められない。
この才能、何かに生かせなかったかねぇ。
ガラスで仕切られた喫煙スペースの向こうは明るくて海水魚水槽を見てるよう。
30中ばくらいだろうか、奥様方が5人お茶を飲んでいる。
こういうのを女子会と言うのかな。
向こう側に座った奥様が体を斜めにして隣の奥様と笑いながら話してる。
ちょうど俺の正面になる様に。
きれいな人だな。
終わり。
それだけだ。
いかんなぁ。
かつての、10年くらい前の俺だったら、
あのきれいな人はどんなパンツを穿いているのだろう?
どんなになっちゃうんだろう?
どんなことしてるんだろう好きなんだろう?
想像妄想、頭ん中を見られたら犯罪レベルだった。
今は、まーったく、んなこと考えねい。
あの人にはあの人の暮らしや人生があり、それは必ずしも順風満帆では無いかも知れない。
どんな綺麗な人(俺の元家内『類い稀なる超美人』だった。女優も逃げ出すレベル)にも笑顔と同じくらい涙と怒りがあって、汚いものも持っている(すっごかったぜぇー)。
早い話が『どんな美人もうんこをする』
いかんなぁ。
いかん。
以前はそれすらも・・・(えーっと、この辺にしときましょかね。下ネタで暴走するとキリがねい)。
枯れた。てのとちょっと違う。
達観しちゃったんだろな。
『嫌なもの』を見過ぎた。とも言えるかも。
リハビリ中だ。
あ。蟻さん。
え。なんで知らんぷり?
おぉーいぃ(喫煙スペースから手ぇ「ひらひら」)。
あ。
あそこにも蟻さん。
え。蟻さんだらけー
(『蟻さん』とは、『ハチ目、スズメバチ上科、アリ科』の昆虫のあれではなく、俺の水戸の知り合い(あくまで知り合いで友達ではない)の『ありさん』。自己意識が非常に高く、自分を高め、常にモチベーションを上げることを旨とする、美人で細身でスタイルが良く、おしゃれな中年女性)
・・・・・。
なんでみんな黒髪ロング?
なんでどいつもこいつもスキニーにブーツ?
これ今、流行ってんの?
水戸のどっかに『蟻さんレプリカ製作所』てのがあるに違いない。
てか、
ケツ、垂れてんぞ。
俺のお尻は小さくて「きゅっ」と上がっててかっこいい(そうだ)。
わーい。ざまーみろー
おっさんのケツなんぞどーでもいーか。
ケツ誉められてもなぁ・・
さっきさ。
「?」
都内から『ひたち』で帰って来たじゃん?
「うん」
で、今こうやってメルセデスで常磐道、駆け上って都内向けなわけだよ。
「うん」
俺ってえぐぜくてぶみたいじゃね?
「は?」
だからえぐぜくて・・
「エクゼクティブは泊まるから」
「エクゼクティブはひたち乗らないから」
「乗ってもグリーンだし」
「エグゼクティブは自分でメルセデス、運転しないから」
「エグゼ・・」
やかましー
何もそこまで言わなくたって・・
インターの『梅娘蕎麦屋』で天ざる食って、深夜の都内へ夫婦漫才道中。
けっ。
