広報くしもと6月号が町内全世帯に配布されました。

最終ページの町長のコラムには、私に対する批判が書かれていました。

町広報に個人的な批判を書くなんてと思いますが、それはさておき、

 

以下、当該文章です。

 

町長が、要は何が言いたいかと言うと、

私が職員を虚偽公文書作成罪で刑事告発していたが、不起訴になり、更に、私は不起訴を不当として、検察審査会に訴えていましたが、それも却下されました。

つまり、職員の身の潔白が証明されました。

職員を犯人扱いした清水はどう責任を取るのか?

という事です。

 

残念ながら、今の日本は、

  • 警察が(不)起訴にした。
  • 検察審査会で審査結果が出た。
  • 裁判で判決が出た。

と言っても、その結果が全て正しいとは限りません。

例えば、

  • 袴田事件
  • 高知白バイ事件

など、冤罪と思われる事件は山程あります。

今回の検察審査会の審査も正にその例です。

 

この事件の一連の経過を説明しますと、

  1. 職員が違法行為確認記録書に虚偽事実を書いた理由は、地元農業委員から聞いたからという事でした。
  2. しかし、地元農業委員は職員にそんな事は言っていないと主張しています。
  3. 私は職員を虚偽公文書作成罪で刑事告発しました。
  4. 警察は職員を不起訴にしました。その理由は、「地元農業委員から事情聴取すると地元農業委員が職員に虚偽事実を通報したことを認めたから」という事でした。
  5. しかし、地元農業委員は「一度も警察から事情聴取を受けていない」と主張しています。
  6. 私は、地元農業委員の主張を受け、「警察の不起訴の判断がオカシイ」として、検察審査会に異議申し立てを行いました。その際、地元農業委員の陳述書を添付していました。その陳述書には、「もし、警察の調書があるなら、それは間違いなく捏造である」旨が書かれていました。
  7. 検察審査会は、「警察が地元農業委員を事情聴取した調書があるから、正しく捜査が行われた。だから不起訴は相当だ」と判断しました。
つまり、地元農業委員が「調書は捏造された」と主張しているのに、検察審査会は逆に「調書があるからこそ、正しく捜査された」と判断したのです。
警察が捏造する可能性はあり得ない前提で、地元農業委員の訴えを完全に無視しています。つまり結論ありきです。
 
このような審査結果に全く正当性や合理性はありません。
 
また、町長のコラムの②については、
「地元農業委員が農業委員会で話したことと違法行為確認記録書に書いてあることが大枠で一致している」と書かれていますが、地元農業委員は委員会で、「茂田組に注意した」、「通報した」などと一言も話していません。
大枠で一致しているのは、職員がこの委員会での話に「茂田組に注意した」などの嘘を肉付けして違法行為確認記録書を偽造した疑いがあるからです。
 
むしろ、委員会では、もし地元農業委員が本当に通報していたとしたら、説明のつかない、明らかに矛盾する言動が点が多数あります。
 
検察審査会は、全く何の理由にもならない「大枠で一致している」という事をわざわざ書いて、事情のよく分からない方に審査が正しいのだと思わせる為だと思います。
その証拠に、②の文章は、③の結果に全く繋がっていません。
いい加減な審査を誤魔化す為の悪意すら感じます。
 
 
 
検察審査会という権威が、格調高い言い回しの文章を書けば、それだけで正しいと錯覚してしまいがちですが、中身は全くありません。
町長は検察審査会の文章を全部掲載していますが、これは読者を正しそうな文章で「検察審査会はキチンと審査して、結果は正当だ」と誤解させる為だと思われます。
 
今の日本、何も信用できません。
自らの頭で考えなければなりません。