◆那覇へ小旅行!

    俺は1月下旬に珍しく那覇へ行く事になった。

離島宮古島に住んでいると、飛行機の乗り換えで那覇空港には良く行くが、那覇市内へは全く行かない。沖縄式のグルメや土産物は宮古島にもあるし、旅先での食事を楽しむのであれば福岡空港や神戸空港まで足を伸ばす方がよい。

 

今回、那覇へ行く目的は、旧友Fさん(日本人、男、77歳、大阪出身、奈良市在住、15年前からインドシナ『ラオス、ミャンマー、ベトナム、タイ』辺りを2人で旅行した仲間。年金で生活。昨年に熟年離婚、自称アルコール依存症、自称慢性糖尿病、更に昨年末に前立腺の手術も実施)が15~23日に一人で那覇に来るので、俺も19日から那覇で4日間同行する事にした。

 

本当は2月に2人でマレーシアに行く計画だったのだが、Fが「体力に自信が無くなったので、国内旅行がいい」と言い出して那覇に変更になった。

Fは20代の頃「北欧から車を運転してインドまで一人旅をした強者」なのだが、今は77歳で持病もあるので段々と気弱になったようだ。


俺は12年後にも「元気で一人旅ができる」ようでいたいから、酒は控えめにして、筋トレを続けるしかないな、ハハハ。

 

 

8日午前、俺はいつも利用するB社の予約サイトで、旧友Fが既に予約したのと同じKホテルを15日からの予約を実行した。料金先払いで特別割引が適応された。

午後に、ふと気になって天気予報アプリで調べると、宮古島では15日から23日の間はずっと晴天だが、那覇では15~17日は雨の悪天候である事が判明した。雨天の少ない宮古島でのんびり暮らしていると雨の日に外出、ましてや旅行するのは全く好ましくないと感じる。

すぐに俺はB社の予約サイトでKホテルの15日からの予約をキャンセルし、19日から再予約を入れておいた。

 

その際にB社の予約サイトの手順に従い「特別割引料金の部屋は、基本的にはキャンセルはできないが、ホテル側が同意すれば先払い宿泊料金が返金できる。なので、『予約解除承認リクエストボタン』を押して、ホテルの回答を待て」との事だった。

 

手順通りに実施した俺は、念の為Kホテルに電話して「15日の予約をキャンセルではなく、19日に変更したので『予約解除の承認』に同意して欲しい」と依頼しておいた。

ホテル側オペレーターは

「あなたの15日の予約と19日の予約は確認できているが、何故だか、B社からではなくE社からの予約になっている。

いずれにせよ、『お客様の日程変更が不可避であったのを理解して、予約解除を承認した』とホテル内で引継ぎをしておきます」 と回答をもらって、安心していた。

 

翌日、B社から「あなたの15日の予約は解除できませんでした。キャンセル料金として既に支払い住みの宿泊料金は返却できません」というeメールが届いた。

驚いた俺はB社のカスタマーサービスの電話番号をネットで調べ、電話を入れてみた。

 

この際に「20桁の予約番号と6桁の暗証番号」をスマホに入力しないとオペレータに繋がらないと云う面倒な仕組みだった。そして長く待たされた後に、ようやくオペレータにつながった」のだが、再度「20桁の予約番号と6桁の暗証番号」を聞かれて口頭で通知すると云う超無駄な仕組みだった。

 

ようやくオペレータA(日本人、男、30歳代? 言葉遣いが乱暴)が管理画面で俺の予約情報を確認した後、俺に伝えてきたのは意外な要求だった;

 

オペレータA 「いやいや。これはパートナーシップと云ってですねー。B社で入力頂いた予約を同業他社であるE社を経由してKホテルに予約されています。

今回はKホテルから『予約解除の承認』が来ていない為、B社では予約解除はできません」

 

俺 「いいえ、私は直接Kホテルに電話して、『予約解除の承認』を得ていますが?」

 

オペレータA 「多分ですねー、

『KホテルがE社へ、口頭で予約解除を通知したので、E社では正規の通知として処理ができていないのだと思われます。

対策としては、あなたがKホテルに連絡して

『ホテルからE社へ、口頭ではなく、正規の予約管理画面を経由して予約解除の承認を実行して下さい』と通知してください」 と乱暴に要求してきた。

 

俺 「?? (それは客である俺がやる手続きではなく、B社とE社とホテル間でやりとりすればいいのでは?  と思ったが・・・)

分かりましたKホテルへ確認して、再度ここに連絡します」 と回答した。

どうせB社のカスタマーサービスのオペレーターAもB社の社員ではなく、外注先のコールセンター会社のアルバイトなのだろうから、「スジを通せ」と要求しても奴が迅速に・確実に実施するかは誠に疑わしいので、自分で電話する事にしたのだ。

 

すぐに俺がKホテルに電話で確認すると、オペレータのPさん(女性、20代後半? 東南アジア出身? 日本語が堪能)が丁寧に応対してくれた。

 

Pさん 「はい、この件は前回私が電話対応しましたので良く覚えていますよ。

当ホテルでは15日の予約解除を承認しましたので、予約管理画面からE社に対し正式に通知済みです。予約管理画面では既にキャンセル状態で表示されています。

そして、あなたの19日の予約は確保されていますので。ご安心してお越し下さい」 B社の日本人とは比べ物にならない程的確で丁寧な日本語での回答だった。

 

再度、俺はB社のカスタマーサービスに電話し、スマホで「20桁の予約番号と6桁の暗証番号」を入力し、オペレータに対しもう一度「20桁の予約番号と6桁の暗証番号」を口頭で通知した。


オペレータC(日本人、女性、40歳代? 対応は丁寧)に対し、もう一度「今までの経緯」を説明するとオペレータCは「オペレータAが俺に要求した事」を再度繰り返してきた。つまり、まったく情報共有がされていない事が判明した。


仕方ないので俺からオペレーターCにオペレータAとのやりとりと、その結果俺がKホテルに自分で確認して得た「最終の予約ステータス」を説明しなおした。

 

俺 「Kホテルでは『ホテルとしては15日の予約解除を承認しましたので、予約管理画面からE社に対し正式に通知済みです。管理画面では既にキャンセル状態です』との回答をもらいました。

 つまり、問題はKホテルではなく、貴社とパートナーシップのE社との情報伝達にあると云う事が判明しました。

その2社間の情報伝達の問題をどのように解決するのかは、これ以上はユーザーである私にできる事はありませんので、貴社とE社で今後数ヵ月かけてたっぷり協議して下さいね!

そして、私の15日の予約は本日中にキャンセル状態にして私へ返金を実施して下さい。いいですね!」

 

オペレータB 「ご説明ありがとうございました。上司に報告し、至急社内で対応するようにさせて頂きます。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんでした」 日本語はオペレータAよりも正確で丁寧だった。

 

4日後、B社からは何も電話が来ないので、クレジットカード会社のホームページ経由で「支払い明細」を確認してみたら、前払い料金は全て返金されていた。

「ちゃんと、報告しろよなー。こっちは4回も電話して、1時間以上の時間を無駄にしているんだから・・・」

 

 

19日からの那覇小旅行では特に問題は無く、Fの要望に合わせていつものように、

・お金をかけない

・観光地へは行かない

・基本的に歩いて移動する

・B級グルメで旨い店を探す。

の方式で4日間過ごした。

 

今回事前にFが調査しておいてくれた店に行ってみて「安くて旨かった店」は;

・居酒屋 福わ屋 泉崎店:関西系の居酒屋?


・高良食堂:地元民向けの店なのに、韓国人&中国人観光客が11時前から入店して食事していた。すごい。値段の割りにボリュームが多い。


・アジアン ダイニング レストラン:「那覇のコンビニや居酒屋で多く見かけるネパールからの出稼ぎの若者」がたくさん来店していて、ネパール人の店主がきりもりしていた。


・キロ弁当:名物1kgサイズの弁当にチャレンジしてみた。近くに高校があるので、10代の若者なら余裕で食べきれるのだろう。ハハハ。


・居酒屋 免許皆伝 久茂地店:宇都宮餃子や唐揚げの各有名店で修業して、同じ味を提供しているそうだ。

 

今回初めて那覇だけを小旅行して分かったが、那覇市は10階位のビル群が続く「大都会」だった。

那覇市の人口は約31万人だが、周辺地域を合わせた那覇圏は80万人にもなるそうだ。人口143万人の京都市より、中心部のビル群は大きいかもしれないような気がした。1977年に俺が初めて那覇に来た頃はまだ小さな街だったはずだが。すごい!

 

 

 

 那覇の地域猫!

 俺は元来犬派なのだが、離島では近所の猫たちと仲良くする事になった。

 

1月中旬、那覇に小旅行した際にのら猫たちに出会った。

俺とFが宿泊したKホテルがある県庁前駅周辺は全て10階位のビル街になっていたので、野良猫は全く見かけなかった。

 

3日目、夕方に国際通りの南東にある「壺屋やちむん通り」へ散歩に出かけた。ここは大通りのビル街から内側に入るので古い通りが残っていて、1~2階建ての住宅も多くある場所だった。


Fがあらかじめチェックしてあった「てんぷら坂」という古い平屋のお店でイカ天を1つ買って、歩きながら食べていると、通りの隅っこで昼寝していた野良猫と目があった。

俺の口の中のイカ天を少しおすそ分けしてあげたら、喜んで食べていた。

右の耳が「さくら耳(不妊手術を受けた印)」にカットしてあったので「オスの地域猫」のようだ。

 

直ぐ近くにもう1匹いたので、そいつにもイカ天をおすそ分けしてあげた。

彼も右の耳が「さくら耳」にカットしてあったので「オスの地域猫」のようだ

 

以前宮古島のNPOの人に聞いた事があるが、オス猫を不妊手術(=去勢手術)すると;

・発情しない

・各オス猫がマーキングのスプレー(おしっこを噴射)して道端や家の壁に悪臭を広めない。

・オス同士で発情期にケンカして「夜中に叫びあう」騒音被害が無い。

・オス同士が発情期にケンカして、互いにケガをしない。

と云うようなメリットがあるそうだ。

 

昨年春時点では、宮古島でも地域猫の不妊手術が進み、遂に野良猫の数が減少し始めたそうだ。しかし、伊良部島ではまだ地域猫の不妊手術は「俺が個人で申請したエリア」でしか実施していないので、メスの地域猫に不妊手術を受けさせて仔猫が今より増えないようにするのが精いっぱいで、オス猫たちの去勢手術までする余裕はない。

 

それに比べ、那覇では地域猫のケアまで手が届いているのかもしれない。

那覇は色々な意味で「大都会」だったー!

 

 

4日目の夕方、俺が下地島空港に停めてあったバイクで自宅裏の御嶽に戻ると、バイクの音を聞きつけた仔猫たちが出迎えてくれた。

 

腹を透かしていた仔猫たちには、勿論この後すぐにたっぷりエサをねだられた。ハハハ。