◆Sさんの反論?
 4月14日、宮古島でトライアスロン大会が開催された。
 

当日は朝から宮古島のあちこちの道路で交通規制が行われた。
 

9時半にSさんから電話が来た。

レンタカー屋の同僚社員Sさん(男、28歳、熊本出身、サボリ癖、遅刻常習犯、ギャンブル依存性) は色々と問題があるが、覚書を作ってからは約2 ヶ月遅刻はしてない!

(詳細は「ブログあこがれの離島生活(54) Sさんとかくしょ」を参照下さい)

Sさん 「すみません。トライアスロンで道路が迂回になっており、出社時間に間に合いそうにないです」
Sさんは入社当初は下地島のオフィス隣の宿舎に住んでいたが、A社長のアドバイスにより宮古島の繁華街近くに引越したのだ。

俺 「そうですか。トライアスロンの日はこうなる事が予想されるので、

  充分早目に行動が必要な事は皆さん理解しておられますよね」

Sさん 「はー、でもー。こんなに迂回がひどいとはー」

俺 「だから、私にどうしろと?
  明日あなたがから1ヶ月間10分間早出すればいいだけでしょ」

Sさん 「いやー。そんなー」

俺 「明日から頑張って下さい。

     それじゃ、私は予約整理で忙しいので。(ガチャ)」

その後、9時55分25秒にSさんが会社に走り込んで来た。
Sさん 「やったー、間に合ったー!!」

俺 「?? 
  間に合っていないでしょ。もう25秒過ぎていますよ」

Sさん 「えー、25秒位いいじゃないですか!」

俺 「5分前に出社するべきなのに、4分35秒前ではダメでしょ!」

Sさん 「そんなー、たった25秒の遅れで今後1ヶ月間10分早く来るなんてできないですよー。
  もしそれを強要されるならば、僕社長に直訴します!」
(詳細はブログ「あこがれの離島生活(54) Sさんとかくしょ!」 参照下さい)

俺 「はー? 社長に直訴―?? 
  どうぞ、ご自由に」 
(こいつはどうしようもない奴だなー。
先輩で指導員でもある俺が毎朝30分間早出して当日の仕事の整理をしているのに、自分のミスで遅刻して、バツとして10分間早出する事でここまで逆切れして、
事もあろうに、「社長に直訴」とは、やれやれだぜ)

半日後、休憩室で1.5時間Sさんと話し合いをした。
Sさん 「たった25秒でペナルティなんでおかしいです! 納得できません!!」

俺 「一般的に、5分に対する25秒は誤差の範囲と考えられます。
  しかし、私が今回それを「誤差と認めるべきではない」と判断した理由が分かりますか?」

Sさん 「いやー、分かりません。
  それ位いいじゃないですかー」

俺 「最初に1つ言っておきますが、あなたはよく『少し位不足でもいいじゃないですか』とか言いますが、

  仕事で「依頼」或いは「指示された」内容を自分勝手な判断で変更する事がとても危険なので、絶対しないで下さい」

Sさん 「どうして僕が判断してはダメなんですか??」

俺 「仕事で指示された内容は、色々な理由や背景がありその内容になっているのです。
  例えば指示された「数量・金額・時間」にはそれでないといけない理由があります。
指示した人はその理由をいちいちあなたに説明しない場合もあるのですが、理由を知らない人が勝手に指示内容を変えると大事な計画がダメになるかもしれません」

Sさん 「うーん・・・?? 実例がないとイメージできません」

俺 「例えば、社長が銀行から融資をしてもらう為に銀行へ事業計画を提出します。
  その事業計画を達成する為には今月の売上は200万円でないといけません。
  その内容が社長から部長に説明されて、部長から課長に200万円の目標が指示されます。
  そして課長はあなたに「背景は説明せずに」200万円の目標金額を指示します。
  その時あなたが、『いやー、今月は別に180万円でもいいんじゃねー』と勝手に判断して目標額を少なめに行動してしまったら、どうなりますか?」

Sさん 「確かに、いちいち社長から社員に説明されない事もあるかもしれませんよね。
  でも、もし指示された目標200万円が「どうしても無理」な場合はどうするんですか?」

俺 「その場合は、あなたが指示された段階で『指示した人(課長)に対し、達成が無理な理由』を明確に説明します。
  それを聞いて課長が納得できたら、課長は部長に説明しに行き、会社全体の計画を見直してもらう事ができます。
つまり、指示された内容を変更する場合は、指示した人にその理由を説明してから許可を得て変更する必要があるのですよ」

Sさん 「なるほど。理解しました。今後指示された内容を勝手に変更しないようにします。
  でも誤差の範囲の話はどうなりますか?」

俺 「そうですね。
  あなたは毎日何度もミスをしてその度に『すみませんでした』といいますが、
  こちらがあなたに期待してる反応は『すみませんと謝ってもらう事』では無いのですが、理解できますか?」

Sさん 「?? 分かりません。
  じゃあ、何を求められているのですか?」

俺 「こちらが求めているものは3つです;
 A. このミスをすべきでなかったという強い反省。
 B.2度と同じミスをしないでおこうという強い決意。
 C.実際に同じミスを繰り返さない為の「方法・ツール」を確立する姿勢。
この3つです。
つまり、『謝ってもらう』よりも『再発防止』を実行して欲しい訳ですよ」

Sさん 「はー??」

俺 「今回あなたは交通渋滞の中25秒遅れで到着しましたが、
  それはあなたがいつもより早出して「失敗防止の努力」をしたからではないですよね。
  あなたは今朝トライアスロンが開始される事をすっかり忘れていて、早目に家を出発してはいませんよね?」

Sさん 「はい、昨日の夕方まではトライアスロンの事を覚えていましたが、

  夜のバイトが終わる頃には完全に忘れていて・・・。
今朝はいつも通り家をでてから、周りの異変に気付きました。そしてすぐに思い出してヤバイ! と気づいて。

 

その場でKさんに電話をしたんです」

俺 「あなたは宮古島内での交通規制や渋滞で遅れた分を、たぶんいらぶ大橋を渡って伊良部島に着いてからドンドン速度オーバーして、

  ギリギリでオフィスまでたどり着いたんだろうと容易に推測されます」
 

Sさん 「はい、その通りです・・・」

俺 「つまり、あなたは事前に何も努力をせずに、事後にあわてる事により
  『偶然にギリギリで到着できた』だけでしょ。
その結果に対し、『25秒だから大目にみましょう』と許したら、
あなたは今回何も反省せずに、

『ラッキー! 次もギリギリでも大丈夫だ!』と間違った理解をしたままになるでしょ。
だからあなたは今回ペナルティを受ける必要があると判断しました」

Sさん 「んー、まあ。

  確かに、そう言われれば・・・」

俺 「それで不満があるならば、どうぞ社長に直訴して下さい。
  ここはA社長のワンマン会社なので、社長が白といえばカラスも白です。あなたのペナルティは消えます。
  しかし、あなたが『自分のミスを社長の力でもみ消そうとする』のであれば、今後私とあなたの間に『信頼関係』というものは存在しませんので、そのつもりで (ビシっ!)」

Sさん 「いやー、それはー・・・」 たじろいでした。

俺 「あとは自分の判断で決めて下さい」 ここで情けをかけずに、厳しく突き放した。

Sさん 「・・・」  ようやく、事の重大性が認識できたようだ。


その後、結局Sさんはこの件を社長に直訴しないで、翌朝は15分前に出社した。

Z世代の若者かー。
自分が本気になれるものを見つけずに「ダラダラと毎日を過ごして」、それで彼らは幸せなのだろうか??



◆不妊美女は優雅に?
俺は元来犬派なのだが、離島では近所の猫たちと仲良くする事になった。

最近、仔猫たちも増えて、俺も忘れがちなので続柄をまとめてみた。

 
 
白ミケは3月末に出産を終えたようで、最近一生懸命にうちにエサを食べに来るが、ドンドン痩せ細っている。
 
 

出産直後の仔猫たちに毎日母乳を与えて、こまめに面倒をみるのは大変なのだろうなー。

 一方、第1グループ(2023年5月生、白みけの仔猫、4匹)の仔猫たちが1年経って大人になった。
メスの2匹「茶トラ1と茶トラ2」の美女姉妹は、既に母である白みけより大きい!!
 

去年の6月はあんなに小さかったのに・・・。


更に、茶トラ1と茶トラ2は、3月にTNR不妊手術を受け、出産の輪廻;
「成熟→ 発情→ 交尾・妊娠→ 出産・子育て・エサ探し→ 疲労・ガリガリ→ 子猫餓死→ 子離れ→
栄養補給→ 発情→ 交尾・出産→ 出産・子育て・エサ探し→ 疲労・ガリガリ→ 子猫餓死→ 子離れ→」
から解放されている。


周囲の雄たちからの様々な誘いにも乗らず、毎日18時以降は俺のうちに遊びに来て、のんびりと優雅な人生を過ごしているようだ。
 

特に茶トラ1は食欲も旺盛でコロコロと肉付きも良いようだ。



さてさて、美女猫たちにとって、
A.周囲の雄猫たちと恋をして出産&シングルマザーの苦労を負う、
B.不妊猫として仔猫のようにのんびりと優雅に一生を過ごす、
のでは、


果たしてどちらが幸せなのだろうか??