◆ノミ被害が大事に!
2月から気温が25℃位に上がり、仔猫たちにネコノミが発生しだした。そして、ついに俺にもノミが取りついたようだ。
俺は両脚を数10ヶ所嚙まれ、かゆくて眠れない。
夜中に起きて皮膚をかきむしり、血だらけになった。
仕方ないので、ドラッグストアで貼るタイプのかゆみ止め(24枚入り)を買ったら、1日で使い切ってしまった。
その夜もかゆくて何度も目が覚めた。
翌日羽根布団を虫干しして、使用停止。
タオルケットも数カ月ぶりに上下洗濯して、良く干した。
夜中に頭がかゆくなり目が覚めた。照明を点けてみたら、枕元にノミが1匹跳ねていた。ゾッとするぜ!
いそいでティッシュペーパーで押しつぶして、ゴミ箱に捨てた。
2月下旬Sさんがお休みだったので、営業所の駐車スペースで送迎用ヴォクシーの
位置を変える為にゆっくりバックさせていたら「ガリガリ」という音が聞こえた。
車から降りて確認したら、後ろに貸出車両のノート
が置いてあるのに気付かずにバックした為、ヴォクシーの右後方とノートの左前方がぶつかっていた。
「あー、やっちまったぜー!
こんな所にノートが置いてあったとは、全然気づかなかった・・・」
ヴォクシーはバックライトのプラスティックカバーが割れてバンパー部分も塗装が一部はげ落ちていた。
ノートは左フェンダーが10cm位の範囲で凹んでいた。
翌日Sさんが出社してきたので、車両を見せて状況を説明する事にした。
俺 「見せておきたいものがあります。ちょっと来てくれますか」 ニッコリ微笑んでおいた。
Sさん 「なんでしょうか。その笑いが怖いです。
僕また何かやらかしましたか??」
俺 「これです」 まずヴォクシーの傷口を見せた。
Sさん 「おー、やってますねー。誰が?」
俺 「それとこれもです」 次にノートの傷口も見せた。
Sさん 「おー、こっちもですか。一体どういう事なんですか?
僕やってませんよね??」
俺 「原因はこれです」 俺の脚や腕に数10枚貼ってあるかゆみ止めパッチを見せた。
Sさん 「?? もしかして、猫関係ですか?」
俺 「ピンポーン!
猫のノミが大量発生して、私もかゆくて、寝不足で頭が朦朧としているんですよ。
それでヴォクシーを移動させる時に後ろに置いてあったノートに気付かず、ぶつけてしまいました」
Sさん 「そうですか・・・。
ノートを端に停めずに、ど真ん中に放置したのは僕かもしれません。すみません・・・」
俺 「どんな状況であれ、後方確認を怠ったのは運転者のミスです」
二種免許取得の時にもさんざん注意されたのを思い出した。
Sさん 「とにかく、ノミ取りの薬を買った方がいいですよね!」
俺 「ほー、そんな便利な物があるんですか?」
Sさん 「(スマホで素早く検索して)
これかこれがいいのでは?」
俺 「室内に煙を出すバルサンのタイプは衣類や布団に付くのが嫌ですよねー。
ノミとりホイホイというのが本当に効き目があればいいけどなー。
ありがとう。Amazonでホイホイを買ってみますよ。
到着まで1週間かー、長いなー」
Sさん 「ところで、この車両のキズは無視しましょう。
そのうち他のキズも合わせて社長に報告して修理費を出してもらえばいいですよ」
俺 「ダメです!!
このキズの修理は私が責任を持って実施・負担します!」
Sさん 「でもこれ、2台分だと10万円位かかってしまいますよー。
本当に自費でやるんですか?」
俺 「やります!
中国から帰国後は、『残りの人生は、ミスをごまかすような事はやらずに生きて行く』と決めたんですよ。ハハハ」
中国のビジネスでは「騙された奴が悪いんだ」という風潮があり、俺も染まりそうになった事もあった。
翌日、俺はホテル支配人からの情報を基に、伊良部島にある小さなT自動車板金修理工場に連絡し、2台の修理を依頼した。
各4日間で2台の板金修理が完了し、計8万3千円を支払った。予想より安くて助かった。ハハ。
俺 「ようやく修理が完了しました。
今度、社長が来島した時に詳細を報告しますので、それまでは伏せておいて下さいね」
Sさん 「本当にいいんですか? 社長に言えば、払ってくれるのでは?」
俺 「そうかもしれませんね。ハハハ」
Sさん 「念のため領収書はもらっておいては」
俺 「そうですね。ハハハ」
Sさん 「日付けは、4月以降がいいですよね」
俺 「ごもっとも!」
8.3万円の出費は安月給の身には痛いが、Sさんへの教育を考えると、俺がここでいい加減な対応をする事はできないしな・・・。
離島で若者の教育かー、しびれるぜー。
◆さくらねこ不妊手術(4)
3月30日、市役所に行き最後の1匹の不妊手術のチケットを受け取った。
その際に「市役所の誤情報の為、自分でペットキャリーを購入してしまったが、指定の型ではないのでTNR部から使用を拒否された」事を担当者Bさん(女性、30代、言動がはっきりしている)へ伝えた。
担当者B 「いやー、市役所としては責任をとれませんね」
俺 「どうして? 誤った指示を出したのは市役所職員でしょ?」
俺とBさんが言い争っているのを見て課長Cさん(男、50代、いかにも公務員の管理職風)がやってきて同席した。
担当課長C 「そうなんですよー。これはどうぶつ基金さんの活動で、当市役所はお手伝いをしているだけなのでー」
俺 「つまり『事業主体ではない』ので責任はとれないと?」
担当課長C 「そうそう、そういう事ですよ」 ラッキーという顔をしていた。
俺 「それはとても理解できます。事業主体では無いのだからミスへの金銭的な責任は取れませんよねー」
担当課長C 「そうなんですよー」 ドヤ顔してる。
俺 「しかし、受付業務は市役所さんが担当されるのですよね? 事業主体さんではなく」
担当課長C 「ええ」
俺 「ならば、この件については市役所さんから事業主体さんに連絡して頂いて、正式な回答を下さい」 逃げるだけでは許さんぞー。
担当課長C 「えっ、いやー。それはー」 逃げれると思ったので動揺している。
俺 「宜しくお願い致します」 反撃のスキは与えない。
担当課長C 「はい」 しぶしぶ了解した。
俺 「それとボランティアの立場から見ると、初めに全体像の説明がなく、都度個別の情報がLineで長い文章の指示が来るので、自分のペースで予測して動けないのでとてもやり難いです。
今後参加されるボランティアさん達の為には、全体の手順が分かるような説明文章を初めに見せてあげるのが良いと思われます」
担当者B 「そうなんですか。ご指摘ありがとうございます。
では全体の流れを作成して、初めてのボランティアの方にご説明するようにします」
俺 「?? 市役所の方がTNR活動の全体の流れ、分かるんですか?」
担当者B 「いえ、受付部分以外分からないので、みゃーくTNR部さんに聞いてから作成します」
俺 「そうでしょうね。じゃあ、私が作りましょうか?
提供者であるみゃーくTNR部さんの視点ではなく、実施者であるボランティアの視点でとまどう部分を明確にした方がいいと思うので」
担当者B 「はい、そうして頂けると、とても助かります」
俺 「了解しました。
1週間以内に作成して送付しますので、送り先のメールアドレスを教えて下さい」
担当者B 「ではこちらのメルアドにお願いします」
この後、市役所で不妊手術チケット1枚を受け取って伊良部島の自宅に帰った。
これでようやく3匹目の不妊手術ができる事になった。
しかし、予定していた「ミケ3(第1グループ、23年5月生まれ、白ミケの仔猫4匹の姉弟、メス)」がここ3週間ほど姿を見せない。
隣家のエサやりじいさんにも聞いてみたが
「あれは最近来ないな。具合が悪くてエサをやっても全然食べなかったから、ダメだったのかなー」 との意見だった。
俺もそんな気がする。産まれた時から4匹ずっと一緒だったのにな。ミケ3だけ一人で虹の橋を渡ったのかもなー、合掌!
そう言えば、「まゆげ(第0グループの母猫、白ミケ&黒ミケの母、小トラの母でもある、高齢、連続出産の疲労でいつもガリガリ)」
も2ヵ月位見かけないので、高齢出産による栄養失調で、虹の橋を渡ってしまったのかも??
こうやって「命」が更新されているのかもな? しかし、猫の世界でも「母」は苦労ばかりで大変だよなー。
余ったチケットは、第0グループ(まゆげの仔猫4匹、2023年5月生まれ)の「八ワレ3(雌、小トラの妹)」が妊娠しているようなので、ミケ3の代わりにこの子を輪廻の輪から解放してあげる事にしよう。
そう思っていたら、翌朝久しぶりに「黒ミケ(まゆげの次女、白ミケの妹、23年3月に俺に最初にエサをねだりに来た猫。対人関係が得意?第2グループの母猫)」がうちにエサを食べに来た。
お腹がパンパンに膨れていて、明らかに出産間際の様相だ。
「おー、お前また出産するのかー?
一生懸命仔猫に不妊手術しても、お前がポコポコ産み続けたら、仔猫が増える一方やんけー!!」
急遽方針を変えて、俺は黒ミケを不妊手術3匹目に選ぶ事にした。
この後、俺は「みゃーくTNR部」にLineで不妊手術の予約を送った。
しかし、意外な要求が来て戸惑った。TNR部からの要求は;
⦁ 指定キャリーは必ず月曜日迄に取りに来い!
→ 3月、俺は事前に取りに行く時間が無いので、火曜日の朝に現場で指定キャリーに猫を入れていた。
⦁ 猫の捕獲は必ず月曜日夜にしろ
→ 仔猫たちは毎朝うちにエサを食べにくるので、俺は3月は火曜日の朝に捕獲していた。
「この条件に従わない場合は、不妊手術申請資格を失います! 詳細は市役所から説明がいきます」との脅迫も明記されていた、なぜ??
翌日、俺は市役所の担当者Bさんと電話で話した。
俺 「3月にはそんな要求は無かったのに、4月に急に変わったようなので驚いています。担当者が変わったのですか?」
担当者B 「詳細を確認してみます」
俺 「その前に私が送った「手順書」はみて頂けましたか?」
担当者B 「いいえ、まだ受信できてません。共有のメルアドが間違っていたのかもしれませんね。
もう一度私のメルアドxxxxxに送信してもらえますか」
俺 「了解しました。すぐに再送信します」
15分後に市役所から再度電話が来た。
担当者B 「手順書拝見しました。こんな立派なものを作成して頂きありがとうございます」
俺 「お役に立てれば幸いです」
俺は業務コンサルタントとしてお客様の業務の手順書を作成した事がある。通常は30万円位の報酬がもらえるが、今回はボランティアなので無償だ。ハハハ。
担当者B 「担当者さんは3月と同じでした。しかし、TNR自体が始まったばかりの取り組みなので、先方も試行錯誤しておられて、先月と比べ今月のやり方を変えてみたとの事です」
俺 「そうなんですか??
とにかく、慣れている団体の方ではなく、私のような初めてのボランティアさんに依頼する時には、みなさん色々都合があるので、選択の範囲が狭すぎると、ボランティアできなくなりますよ。
新規にボランティアを増やしたくない方向なんですか?」
担当者B 「この活動が始まってから、メインは団体の方で進んできました。個人のボランティアとして応募して頂いたのはKさんで2人しかないので。今後ボランティアの協力は拡張していきたいのですがまだTNRさんも慣れていなくて・・・」
俺 「宮古島には色々な団体や人もいてTNRが進んでいるのだろうけど、伊良部島は全く放置されているので、猫が急激に増えていると聞いています。
今後の対応をするのであれば、地元のボランティアさんも巻き込んでいく必要があるのでは?」
担当者B 「おっしゃる通りです」
俺 「では3月と同じ方法で対応させて頂きますね」
担当者B 「宜しくお願い致します」
推測するに、何かの理由で俺は「みゃーくTNRの担当者に嫌われた」のかもしれないな。
まあ、とにかく、あと1匹分頑張ろう!やれやれだぜ。