◆なんでそこで事故？？
2月下旬、首都圏から来たＴさん（女性4人組、母親は40代後半、娘は20代x3人、明るい、ノリがいい、娘たちは芸人のように会話が面白い）にレンタカーを貸し出した。
俺 「免責補償１：自己負担額5万円は価格に含まれています
免責補償２：ノン・オペレーション・チャージは希望のお客様には1日500円で
追加可能です。どうされますか？
Ｔ母 「どうする？
Ｔ娘2 「要らないよー！」
Ｔ母 「そうだよね。補償２は不要です」
俺 「了解しました。これで貸出手続きは完了です。
他にご質問などありますか？」
Ｔ娘1 「美味しいお店があれば教えて下さい。ニコッ」
俺 「お客様に人気の店は、
伊良部島北部にある宮古そばの店「そばかめ」とか、宮古島の最北端にある
ハワイ料理の店「ハリーズ」とか」
Ｔ娘2 「今スマホで見たけど、ハリーズ綺麗ですねー！ イェーイ」
俺 「あと、伊良部島東部にある漁協直営店で海鮮丼のうまい「おーばんまい」もありますね」
Ｔ娘1 「あー、私達魚介類はダメなので」
Ｔ娘2 「南の島に来て魚介類ダメなんて、変だよねー。キャハハ！」
Ｔ娘3 「そうだよねー。キャー！」
こうして、賑やかな4人がレンタカーで出発して行った。
2日後俺が休みの日、自宅古民家で洗濯していたら、出勤しているＳさんから10時過ぎに電話が来た；
Ｓさん 「事故です。2日前に貸出したＴさんが事故にあわれました」
俺 「人身事故ですか？ 被害者ですか？」
Ｓさん 「けが人はいないそうです。ぶつけたのはＴさんで、相手の車は駐車場に
停まっていたＳホテルの送迎車だそうです」
俺 「駐車場に停まっている車にぶつけた？ なんで？？」
Ｓさん 「分かりません・・・。
警察には電話したけど、保険会社にはまだだそうです」
俺 「そうですか。社長に報告して、今回保険会社を使うのか使わないのかを
判断してもらう必要があるので、事故の詳細を確認する必要がありますね」
Ｓさん 「はい、そうなんですが。でも、
僕はこれから別のお客様を宮古空港に送迎にでかけないといけないので・・・」
俺 「なるほど、じゃあこうしましょう。
私は12時からでかけ接骨院と歯医者と食材買い出しに行かないといけないので、
空いている時間はあと1.5時間です。
まず私がこれからＴさまに電話して、必要事項を確認し、まとめておきます。
Ｓさんは宮古空港への送迎から戻ったら、私に電話して下さい。その時に私が確認した情報を全てＳさんに伝えますので、それを社長に報告して、今後の方向性を決めてもらって下さい」
Ｓさん 「ありがとうございます。そうしてもらえるととても助かります」
俺はすぐにＴさんに電話した。ずっと話し中で4回目にようやくつながった。
俺 「Ｒレンタカー社のものです。
事故にあわれたそうですが、お怪我は無いですか？」
Ｔ母 「はい、すみませんです。けがはないです」
俺 「事故の状況を教えて頂けますか？」
Ｔ母 「場所は私達が宿泊しているＳリゾートの駐車場内で、時間は9時過ぎでした。
相手の車は止まっていて誰も乗っていないので、けが人はいません。
警察と保険会社には連絡済みです。
保険は適用されますか？
俺 「そうでしたか。お疲れ様です。
保険が適応できますので、修理代金はＴ様の負担は不要です。
しかし免責補償２にはご加入されませんでしたので、ノンオペレーションチャージとして5万円をお支払い頂く事になります」
Ｔ母 「そうですよね。分かりました。
私たちはもう出かけてもいいですか？」
俺 「はい、あとの処理はこちらでやっておきますので、本日の予定の場所に
移動して頂いてＯＫです。車の走行に問題ないですか？」
Ｔ母 「ありがとうございます。走行には問題ありませんので、これから移動します」
俺 「色々大変でしたね。でも
折角の『宮古島の休暇』が良い思い出になるように、残りの時間を思いっきり楽しんで下さいね！」
Ｔ母 「カカカ！ そんな事言われるとは思ってもいませんでしたよ。きっと怒られるかと。
ありがとうございます。キャハハ」
この後、Ｓさんからなかなか電話が来ないので、先に社長に一報をいれてみた；
俺 「おはようございます。事故が発生しました」
Ａ社長 「ふー！ どういう状況ですか？」
俺 「うちのお客様が加害者で、ホテルの駐車場で、停車中のホテル送迎車にぶつけました。
相手のミニバンはヘッドランプカバーが割れて、バンパーにも擦り傷です。
人は乗っていなかったので、物損事項です。
こちらのノートは右側前ドアーがぶつかって凹んでいますが、走行には問題はありません」
Ａ社長 「なるほど。
バックですか？ 前進ですか？」
俺 「えっ！
（前進で停車している車にぶつけるはず無いと思っていたから、聞いてなかった）
バックだと思われます」
Ａ社長 「了解です。双方の修理費用を見積りを取って教えて下さい」
俺 「はい、分かりました。
私は本日お休みで、これからでかけますので、
今後Ｓさんから詳細情報をご報告させて頂きます」
30分後Ｓさんから電話が来て、Ｔさんからのヒヤリング内容とＡ社長の要望を伝えた。
この後俺は予定通り、整骨院と歯医者とスーパーにでかけた。
2日後、出社してＳさんから事故処理の状況を確認した；
Ｓさん 「Ｔさんからは昨日返却時にノン・オペレーション・チャージ5万円を
払ってもらえました。
Ｓホテルではヘッドライトの割れたミニバンを送迎に使うと『整備不良』を問われるかもしれない、との事でうちのミニバンを1台代わりに提供しました。
修理代金の見積はヘッドライトの交換3万円＋バンパーの塗装5万円なので、社長は今回は保険を使わないと判断されました」
俺 「そうですか。お疲れ様です。
ところで、現場のＳホテルには行ったんですよね。駐車場内でのバックでの運転ミスですか？」
Ｓさん 「それが、バックではなく、前進だったんですよ！！」
俺 「えっ！！」
Ｓさん 「位置関係は、ノートがホテル入口①の前から前進し、ロータリーを回ろうとした時に、
②に駐車されていたミニバンにこすったようです」
俺 「前進で？？
どうやったら、前に駐車している車にぶつかるの？？」
Ｓさん 「そうですよねー。わき見運転ですかねー？」
俺 「ふーん、スマホをいじっていたのか？
あるいは、助手席の人とおしゃべりしていたのかもな？」
あのノリのよさなら、あり得るなー・・・。
まあ、綺麗な離島だから、気持ちがフワフワになっても仕方ないかー。ハハハ
◆さくらねこＴＮＲ（２）
2月27日夜、俺は色々悩んだ結果不妊手術を3匹に実施する事を決定し、みゃーくＴＮＲ（捕獲＆不妊手術＆リリース）部に詳細を確認した；
１） キャリーの指定？？：
俺 「連絡ありがとうございます。
手術は2頭同日にできますか？」
みゃーくTNR 「捕獲が大丈夫なようならできますよ！
ちなみに捕獲機やキャリーなどはお持ちですか？ こちらからのお貸しだしも可能です」
俺 「（えっ、市役所で聞いたときは『キャリーの貸出は無いので自分で用意して下さい』と言ってたのになー・・・）
ご回答ありがとうございます。捕獲機は不要です。
キャリーは今回の為に１つ自分で購入しましたので、それに2匹を入れて移動するつもりです」
みゃーくTNR 「二匹一緒に１つのキャリーへ入れるのはお止めいただきたいと思います。
また、動物病院側が受け入れ不可のタイプのキャリーがありますのでご注意いただきたいと思います。
持ち込みはこのタイプのキャリーに限られていますが、大丈夫でしょうか？
俺 「私が自分で購入したのは、これです」
みゃーくTNR 「布製も脱走のおそれがあるのでお断りしています💦すみません」
俺 「えー！
市役所から『貸出しは無いので、自分で用意して』と言われて、（うちでは猫は飼っていないのでこの為だけに）自腹で購入しました。
その際には市役所からは「特に材質等の指定は無かった」のでこれにしました。
じゃあ、このキャリーはどうすれば良いですか？」
みゃーくTNR 「そうなんですね💦ちょっと行政とも情報共有をもう少し図りたい
と思います。まだ制度自体がスタートしたばかりなので市役所側も試行錯誤されている段階なのかと思います。
キャリーに関しては、返品もしくはリサイクルやねこハピさん等に寄付するのがよいかもしれません。また、当団体でも3月にチャリティバザーをやるので寄付品としていただけるとありがたいではあります」
俺 「是非、行政に再発防止対策をするように指導してあげて下さい。
キャリーは開封して試しに猫を入れてみたので、返品は出来ません・・・」
みゃーくTNR 「先ほど市役所の担当者にもご連絡差し上げて案内について留意する
ようお伝えはしました」
俺 「（きつく言ってやってよー！！）
指定のキャリー」を借りる為にはどのような手順でやればいいでしょうか？
私は伊良部島に住んでいて、週2日（火・水）以外は仕事があるので、日中に宮古島へ行く時間をつくるのは難しいです」
みゃーくTNR 「手術日が確定してからにはなりますが、
ねこハピハウスさんの駐車場内に保管場所がありますので、
そこに置いておいたキャリーを自身のご都合よい時に受け取りきていただく形になるかと思います」
どうやら、もう１つの「ねこハピ 宮古島」というNPOの場所で受け渡しをするようだ。
２） 予約日の登録：
3月2日（最初の土曜日）、「手術頭数など前週の土曜日に確定しますので、順番が回ってきたらご連絡差し上げますね」との事だったが、なかなか連絡が来ない。
17時過ぎに漸くLineが来たが、長いだけで「意味不明」の文章だった；
みゃーくTNR 「お疲れさまです！ 来週のTNRですが、保健所から金曜日に来週の
医療必要数の連絡が入らなかったらしく、頭数が確定できていません💦
※宮古島動物病院さんは保健所収容動物の医療も担っているため、その内容や頭数次第によってTNR可能頭数も増減します。
ので、最終的な手術可能頭数が確定するのは月曜日午前中になるかと思います。
場合によってはキャンセルとなるかもしれませんが、一応2枠確保されますか？
キャリーに関しては明日にはねこハピハウスさん駐車場に用意できます」
俺の分のＴＮＲを「5日に実施するつもり」という事なのだろうか？ 意味が理解できないので聞き直してみた。
俺 「？？ 以下の理解で正しいですか？
1. 私が予約した「2頭のTNR」が来週5日に予定されている。
2. しかし、保健所の手続きミスで、決定は月曜日（4日）に延びた。
3. キャリーは3日(日曜日)以降ならばねこハピハウスで受け取れるので、都合のつく日に取りに行けば良い」
みゃーくTNR 「その理解でおおよそは大丈夫ですが…
まだ現時点で来週火曜日3/5の手術可能頭数が未確定のため、正確にいうとＫさんのご希望されている2頭のTNRが行えるかどうかは未確定です。
3/3か4にキャリーを受け取りに来ていただいても2頭とも手術キャンセル、もしくは1頭のみの手術となる可能性があります。
その可能性を踏まえたうえで来週の手術枠の予約をされるかどうかの意向を確認させてください。
Ｋさんが来週の手術枠希望されない(再来週以降に予約希望をずらす)ようならば、他の順番まちされているかたに意向確認をしていくので、まずはＫさんのお返事をお聞かせくださいませ」
俺 「説明ありがとうございます。
5日で2頭の枠を希望します。宜しくお願い致します」 もう少し短くて分かり易い文章にしてほしいなー・・・。
みゃーくTNR 「了解です！
では、明日の午前中にはキャリーなど用意してハウス横に置いておきますね。また詳しい置き場所などは明日ご連絡差し上げます。手術頭数なども情報入り次第お伝えします」
3日朝
俺 「おはようございます。
確認です: 対象猫のうち1頭が、風邪(咳、鼻水、涙目)で、食欲もなく、体調は悪いようなのですが、このタイミングで手術しても大丈夫なのでしょうか？
参考: もう1頭は1週間前に風邪が完治したようで、元気です」
みゃーくTNR 「おはようございます！
獣医ではないので、あまり確定的なことは言えませんが…体調悪くても手術すること自体はできますが、ストレスや麻酔、その後の回復のことを考えるとあまりオススメはできません。お急ぎでないなら、食欲が戻ってきてからでもよいかもとは思います」
俺 「アドバイスありがとうございます。
では、1頭は5日、もう1頭は12日希望でお願いします」
みゃーくTNR 「了解です！
では、本日はキャリー1台のみ用意しますね」
キャリー内に、大判タオルと新聞紙、ペットシーツがいれてあります(タオルとシーツはビニール袋内)。
捕まえる前に、キャリー内新聞紙上にペットシーツを敷くようお願いします。
猫ちゃんの脱走防止&不安軽減のため、捕まえたあとにはキャリーの鍵チェックとタオルを被せ暗くしてあげてください。
原則月曜日夕方の捕獲をお願いしていますが、常に猫ちゃんが敷地内などにいて絶対に捕まえられるというかたは火曜日朝の捕獲になっても大丈夫です。
どのタイミングで捕獲するかと、また捕獲後にはすぐにご連絡いただけるようお願いします。
捕獲後は、ねこハピハウスさん横(キャリーが置いてあった場所)に持ち込んでいただくか、自宅で置ける場所(雨風しのげる場所)があればそちらで保管でも大丈夫です。
自宅保管される場合にも、火曜日午前11時までには持ち込みをお願いします」
俺 「手順説明、ありがとうございます」 文章が長いー・・・。箇条書きで短い文章の方が理解しやすいのだが・・・。
みゃーくTNR 「※保管場所などについて提供、協力いただいている間柄ではありますが、
ねこハピさんと当団体は別団体です。
ねこハピさんスタッフやボランティアさんはTNR詳細については把握されておりませんので、負担軽減や行き違い防止のためにも、持ち込みの際などにねこハピさんへのお声がけや質問されることはお控えください。
あと、Ｋさんはご自身でのさくらねこチケット取得されてますので、チケットへの必要事項記入と動物病院への提出をお願いします。
チケットは封筒にいれ、ぬれないようビニール袋やジップロック内にいれてからキャリーに貼り付けをお願いいたします。
市への報告書類はチケットを全て使用後に速やかに提出されるようお願いします」 更に長いー！
俺 「（文章が長くて、要点が分かりにくいので再度確認してみる）
以下の理解で正しいでしょうか？
A. 私は捕獲後にキャリーに入った猫を、
B. 宮古動物病院へ連れて行くのではなく、
火曜日午前11時までに「ねこハピハウスの指定場所」に届ける。
C. 指定場所から宮古動物病院への移動は私はやらない」
みゃーくTNR 「大丈夫です。
宮古島動物病院さんは、救急車を改造した移動型医療機関ですので、動物病院側がハウス駐車場にくるかたちになります。
俺 「理解しました」 ようやく理解できた。移動式病院なら最初に言ってよー・・・。
３） 予約日の確定：
4日朝、Lineで予約日の確定連絡が来た；
みゃーくTNR 「おはようございます！
手術頭数確定し、Ｋさんの1頭も手術枠確保できました。
本日もしくは明日の捕獲よろしくお願いいたします。
捕獲予定の予定日時と、わかれば猫ちゃんの性別も教えていただけますか？
俺 「ご連絡ありがとうございます。
捕獲予定日時: 5日8-10時。性別:メス です」
みゃーくTNR 「了解です。
捕獲完了連絡と、チケット準備も忘れずよろしくお願いいたします」
俺 「了解しました。
11時迄にねこハピさんの指定地点に届けるのですよね。
手術の順番はいつの時点で決まるのでしょうか？」
みゃーくTNR 「順番に関しては動物病院さん側が到着後に決めると思います」
俺 「そうですか。
その他確認事項です；
１．宮動物病院さんが到着予定は何時ですか？
２．手術が終わるまで、私はその場で待機すればいいのですか？
３．手術後はすぐに猫を受け取って車で移動してもよいのでしょうか？
４．火曜日朝は猫に食事を与えてもよいのでしょうか？
５．それ以外に注意事項があれば教えて下さい」
みゃーくTNR 「動物病院さんの到着時刻は保健所収容動物の医療を済ませてからになるので不確定です。
キャリーに「術後連絡 要・不要」を記載する欄がありますので要に丸していただければ手術終了後に病院側から連絡が入ります。特に側で待機してもらう必要はありません。
車での移動は問題ないと思います。
当日朝は麻酔時の事故予防のためエサはあげないでください。
その他注意事項としては、キャリーのロックはしっかり閉めて脱走されないように気をつけてください。また当日朝には確実に捕まえていただくようよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします」
俺 「ご回答ありがとうございます。
了解しました」 聞かれる度に一々回答する前に「手順書」にまとめておけばいいのになー・・・。
みゃーくTNR 「はい！また捕獲後のご連絡お待ちしています😌」
俺 「了解しました。
明日8時以降に連絡できると思います」 捕獲失敗して手術ができない例が多くあるようだな。うちの場合は必ずエサを食べに来るから問題は無いけど。
４） 捕獲 ＆移動：
5日朝7:00、いつも通りにドアーを開けたら仔猫たちがエサを食べに一斉に入って来た。
既に回復して元気な茶トラ2がエサを食べ始める前にそっと捕獲して、自前のキャリー（布製）に入れた。状況がのみ込めない茶トラ2は、最初おとなしくキャリーの中に入ったが、その後で異常に気付き抜け出そうとして暴れていた。
暫くして静かになったら、好奇心の強い八われ1がキャリーの上に乗って遊びだしたので、茶トラ2が又暴れ出した。これ以上ここに置いておくのは難しいかも・・・。
取り敢えず、みゃーくＴＮＲに連絡を入れた。
俺 「おはようございます。本日対象の猫1頭、捕獲完了しました。
これから、指定の場所に持って行きます」 この後、本来俺は洗濯をして10時頃に出発する計画だった。
みゃーくTNR 「すみません、いまハウスに来ましたがキャリー受け取りされてないようですが大丈夫でしょうか？」
俺は「火曜日・水曜日以外は宮古島に行けない」と伝えてあるのだが、伝わっていないようだ。
伊良部島から猫を連れて行くのはおそらく俺が初めてなのだろう。ＮＰＯは「宮古島内での近場での移動」のみを想定して、事前にキャリーを取りに来る手順を組んでいるようだ。
仕方ないので、洗濯を中断しすぐに宮古島に移動する事にした。
茶トラ2をつれて駐車場迄５分移動。車に乗せたら、キャリーの中で怖がって委縮していた；
俺 「よかったなー。君は伊良部島の猫で、オープンカーに乗った初めての猫だよ！！ ハハハ」
茶トラ2 「・・・」 仔猫に嬉しそうな表情は無かった。車に関心はないか、ハハハ。
約30分間の車の移動では、急発進・急カーブ・急ブレーキを避けて、茶トラ2に負担が増えないように細心の注意をした。
8:10ねこハピハウスに到着したが、みゃーくＴＮＲの人はいなかった。
すぐにＬｉｎｅを送ってみた。
俺 「今駐車場に着きました。
これからキャリーを受け取って猫を移し代えます」
みゃーくTNR 「仕事があるのでハウスからもう出ましたが、ご自身のキャリーで捕獲されたのでしょうか？
キャリーの入れ替えは脱走リスクがあるのでお辞めいただきたかったです…
入れ替えるならば自身の車の中など逃げ出せない状況でお願いします。」
俺 「（だから、事前に取りに行けないと言ってあるでしょ！ 全然聞いてないなー）
はい、車の中で入れ替えます」
みゃーくTNR 「お願いします。
キャリーへの必要事項の記入も併せてお願いいたします」 キャリーの上にガムテープが貼ってあり、そこに記入する事になっていたようだ。
車内での移し替えが問題無く完了し、所定の項目にも記述が終わったので、棚に置いて、Lineした。
俺 「完了しました」
みゃーくTNR 「良かったです。タオルも上からかけるようお願いいたします。」 後だしジャンケンのように、次々にLineで要求が送られてくる。
俺 「タオルかけておきました」 最初に全体手順を１頁にまとめて示せば分かり易いのになー。
みゃーくTNR 「動物病院からの返還時には、こちらからの貸し出しキャリーでお返しいたします。
来週の捕獲までそのまま持っていていただいてかまわないので、次回の捕獲と持ち込みはこちらからのキャリーで行ってください」
俺 「了解です」 面倒だが、指示通りに従っておく。
５） 待機：
一旦伊良部島に戻り、俺はいつも通り洗濯してランチした。
11:30にＮＰＯから初めて電話が来た；
みゃーくＴＮＲ 「動物病院から連絡あり、キャリーにチケットが貼り付けられていないとのことです。チケットないと手術出来ないですがよいですか？ 至急、手術車まで届けてください！」
俺 「えっ、チケットを貼り付けるの？？ （やってないなー）
分かりました。これからすぐに移動しますが、最短で片道30分かかると伝えておいて下さい」
みゃーくＴＮＲ 「宜しくお願いします」
直ぐに俺は駐車場へ移動し、車で急いだ。
12:20ねこハピハウスに到着したら「救急車を改造した移動式動物病院」が停車していた。中の女性にチケットを渡して再度依頼してから、ＮＰＯへＬｉｎｅを送った。
俺 「アドバイスありがとうございます。
届け終わりました」
みゃーくＴＮＲ 「次回からお気をつけいただくよう、よろしくお願いいたします」
俺 「了解です」 やっぱり全体の手順書があった方がいいな。Ｌｉｎｅで細切れに送られてくると、最初の方に来た内容は忘れてしまうし。
13時からの整骨院まで時間があるので、市立図書館で貸出用ＩＤカードを作ってみた。
その後整骨院での治療が終わり、14:30に宮古シティで食材を買い終わった。
手術終了まで時間があるようなので、宮古シティ内のリトルマーメイドで久しぶりにデーニッシュパンを買い、イートインで食べながら時間を潰した。
６） 引取り＆帰宅：
14:55 獣医さんから電話が来た；
獣医 「手術が完了しましたので、いつでも引取りに来て下さい」
俺 「了解しました。これから向かいます」
10分後にねこハピハウスに到着したら、もう移動動物病院はいなくなっていた。ハウスの左脇の棚に置かれたキャリーを車内の積込んだら、中から茶トラ2の泣き声が聞こえた。
茶トラ2 「ナー、ナー」 怯えているようだ。
俺 「大変だったな。怖かっただろ。さあ、お家に帰ろ！」 左の耳が「さくらみみ」になっていた。
帰路も仔猫に負担が無いように丁寧に運転した。
14:40家についたら、他の仔猫達が室内で待っていた。急いででかけたので、ドアーを閉める時間がなかった。
エサの皿にキャットフードを注ぎ足して、飲み水も補充した。キャリーを開けると茶トラ2がゆっくり出てきて、周りの仔猫たちとアイコンタクトしていた。みんな茶トラ2が帰ってきて安心しただろう。
茶トラ2は朝から空腹だったようで、直ぐに水を飲んでキャットフードも食べていた。
しばらく休憩した後、茶トラ2は駆け足で散歩に出かけて行った。
お腹を切った手術の後にいつも通り散歩に出かける！！ 人間なら無理だろうな。猫すごい！
取り敢えず、ＮＰＯに確認を入れてみる；
俺 「15時に引き取り、自宅付近に、つれて帰りました。
今後の注意事項を教えて下さい」
みゃーくＴＮＲ 「お疲れさまでした！
注意事項は今回でお伝えしたことがほぼ全てです。キャリーはこちらのものを使っていただき、入れ替えはしないよう、またチケット忘れにはくれぐれもご注意ください。また次回手術日近づきましたらご連絡させていただきます。
俺 「アドバイスありがとうございます。
質問の意図は、
手術直後の猫に対して「今後の注意事項」について教えて下さい、です」
みゃーくＴＮＲ 「手術直後の猫の注意事項…
獣医師に指示されていることは特にはありません。手術に使った糸は溶ける糸なので抜糸は不必要です！もし自分で傷口などいじって開いてしまうような事態がありましたらまたご相談ください。地域猫への餌やお水などの提供されているようでしたら、今後とも引き続きの面倒よろしくお願いいたします！」
俺 「私は、今まで猫の面倒をみた事がないし、
ボランティアの経験も初めてなので、
色々ご迷惑おかけして、すみません」 とりあえずお詫びはしておく。
みゃーくＴＮＲ 「いえいえ！ 伊良部島は野良猫がおおいと聞いていますが
私たちもカバーしきれておらず💦住民のかたがこうやってTNRに乗り出してくれるのはとてもありがたいです！今後ともよろしくお願いいたします」
ようやく1頭目がおわった、やれやれだぜ。