◆金髪美女登場
レンタルに来た5組目の外国人客はベルギー人のカップルだった。
男性A(30歳前半、黒髪黒瞳、アラブ系?、物腰が柔らかく、知的)がレンタルの手続きしていた。
女性B(20代後半、白人、金髪碧眼、笑顔が柔らかい)はハリウッドの某女優に似ていた。
外国人のお客様が日本でレンタカーを借りる際の必要書類は;
・有効なパスポート
・有効な国際運転免許証
・有効なクレジットカード
の3点だ。
しかし、Aさんは国際運転免許証を持って無くて、代わりに「在日本ベルギー大使館が発行する日本語訳文」を提出してくれた。
ネットで調べたら、
「ベルギー王国はジュネーブ条約(1949年)に加盟していますが、ジュネーブ条約に基づいた様式で国際運転免許証を発行していないので、ベルギー王国で発行されている国際運転免許証は日本では有効ではありません。
しかし、ベルギー王国の運転免許証にJAFまたは在日大使館による翻訳文を添付することで、日本で有効な運転免許証として扱われます」
との事なので、貸出しを実施した。
翌日同僚のSさん(男、27歳、熊本出身、深田恭子が大好き、ギャンブル依存症)が出社してきて、昨日の業務連絡を説明した。
俺 「昨日の外国人のお客様はベルギーから来た金髪美女でしたよ」 どやー!
Sさん 「えー、金髪の美女ですかー。呼んでくれればいいのにー」
俺 「でも、あなたはその日お休みでしたよね。ハハハ」
Sさん 「そうですがー・・・。
金髪美女って、どんな感じですか?」
俺 「ハリウッド女優の『ジェニファー・アニストン』に似ていましたよ」
Sさん 「ジェニファー・アニストン??
知らないと思います」
俺 「こんな感じですよ」 PCで画像をみせてあげた。
Sさん 「なるほど、でも『深キョン』ほどではないですね」 ドヤ顔!
(詳細は8月11日のブログ: 3人目の社員、を参照)
俺 「はー? (そこかーっ!)」
Sさん 「A社長からの指示で、今レンタカーサービスのインスタグラムをやっているんです。
今後その美女が返却の時に、写真を撮っておいて下さいよ。インスタに載せますから」
俺 「なるほど、それはいいアイデアかもしれませんね」
Sさん 「でしょ!
じゃあ、写真お願いしますね」
俺 「いやいや、写真はSさんが自分で撮って下さいね」
Sさん 「えーっ、僕がですかー・・・。
何と言えばいいんですか?」
俺 「あなた達は当社の外国人客のなかでベストカップルです。
是非写真を撮らせて下さい、と言えばOKしてくれると思いますよ」
Sさん 「そんな長い文章を英語で言えないですよ」 短い文章も言えないが。
俺 「Google翻訳にこの日本語を入れると、英語の文章になりますよ。
ほら! ちょっと、不自然だから、一部を手直しすると、バッチリですね。
これを印字してあげますよ」
Sさん 「ありがとうございます。
でもこんな英語を発音できないですー」 中学校から英語は赤点だそうだ。
俺 「じゃあ、発音せずに、この紙を見せれば相手は理解してくれますよ」
Sさん 「確かにそうですがー・・・」 自信なさげだった。
返却日当日、俺は別のお客様グループCの出迎えの為下地島空港で待機していた。
Cさん達を送迎車に乗せて俺がオフィスに着いたら、Sさんはもう金髪美女達を宮古空港への送迎にでかけた後だった。
俺は一人でランチを食べて、会議室で休憩室してからオフィスに戻った。暫くしてSさんが帰ってきた。
俺 「お疲れ様―!」
Sさん 「おつかっすー」
俺 「どうでした?」
Sさん 「大丈夫ですよー・・・」 話をそらそうとしているような気配が!
俺 「写真は撮れたのですか?」
Sさん 「いやー・・・」 視線を外して、ソワソワしている。
俺 「えっ、まさか?
印字した紙を見せるだけなのに??」
Sさん 「いやー、
美女が前にくると緊張してダメなんですよー・・・」
俺 「そうですか、仕方ないですね」
こりゃ、当面「深キョン風の美女」が出現しても縁が無さそうだな。ハハハ。
◆離島では母系社会?
俺は元来犬派なのだが、離島では近所の猫たちと仲良くする事になった。
この辺の猫たちは母系のグループで縄張りを形成しているように見える。
母と娘の雌だけ2~3匹で1グループができ、
そこで交互に仔猫が産まれ、集団で世話をしているみたいだ。
実際に、まゆげ達のグループでは、
・5月に白ミケが出産、
・6月にまゆげが出産、
・9月に黒ミケが出産、
・10月にまゆげが再出産?
と、上手に時期をずらしていたようだ。
離島でも、「強き者汝の名は母なり」、か。ハハハ。
雄の猫は成猫になったら、グループから離れ単独で行動しているようだが、
さかりの時期になると雄猫たちは雌を求めて争い、一番強い雄が雌たちと交配できるようだ。
6月頃、大トラ(雄、小トラの兄、キジトラ柄、右耳が潰れている)が、
黒ミケを誘惑しようと迫ったようだが、この周辺で一番体格のいい白(雄、白地に尻尾が茶色の柄、身体が大きい)と黒ミケとまゆげの3匹に反撃されて、負傷して逃げ回っていた。ハハ。
そう言えば、Sさんも「理想の女性を勝ち取る」為には毎日自分で努力を続けないと、
ある日突然「深キョン風美女」が出現しても、大トラみたいに拒否されるでー。ハハハ。