産地宮古島でさえ年に約10日間位しか出回らない「幻のマンゴー」を見つけた。
◆台風一過
今回の台風6号では、宮古島は意外なほど被害は無かったんだが、
那覇がひどくやられたようで、那覇からのロジスティックスが止まってしまった。
つまり食料を積んだコンテナ船が来ない状態で、市内中心部の大型スーパーでも肉・野菜の棚がカラになっている。ハハハ。
8日夜、ようやくコンテナ船第1便が到着し、9日午後にはサンエー@宮古シティの売り場で肉が買えた。これでレトルトとはおさらばだ、ハハハ。
でも野菜はまだ入ってこないけど。
◆Sさん疲労困憊:
8月7日、3人目社員のSさんが半休をとって短期バイトへ行き始めた。A社長には許可をもらっているらしい;
Wさん 「ところで、最近S君は仕事が雑になったなー。
複数の仕事を並行でやろうとして、やりかけの状態で放置されてるやんか。
今日も送迎車で戻って、エンジンかけっぱなしで、ドア開けっぱなしで、室内で貸出し手続きをして、そのまま後室内で電話対応していたやろ」
Sさん 「えー。それはー。並行で進めると効率がいいかなーと思いまして・・・」 適当に言い逃れできると誤解している。
Wさん 「中途半端な『ながら仕事』は危険やでー」
Sさん 「いやー。すぐに戻るつもりでしたのでー・・・」
Wさん 「それでトラブルを起こした場合の責任を取れるのか?」
Sさん 「??」
俺 (よく理解できてないようやな)
「例えば、エンジンをかけっぱなしの車が動きだして壁にぶつかり、前で遊んでいた子供が壁との間に挟まれて大ケガした場合、あなたはその子供のご両親にどういう言い訳をしたら許してもらえると思いますか?」 具体例をあげてみせる。
Sさん 「そ・それはー・・・、許される事ではないです・・・」 やっと危険性に気づいたようだ。
俺 「そうですよね。機械は壊れて暴走する可能性は0%ではないので」
Sさん 「はい、理解しました」
Wさん 「それと、S君は貸出手続きする時にお客様へ説明する『オプションの免責補償制度』の説明が足りないで。
お客さまから『なぜ保険に入っているのに更にオプションを追加する必要があるのですか?』
と質問されたら、どう答えるんや?」 鋭く切り込んだ。
Sさん: 「えー、それはー・・・」 深く考えていなかったようだ。
俺 (んー、根本的に必要性が理解できていないようだな?)
「Wさんの言う通りですよね。
じゃあ、もう1度だけ説明しますから、必要ならばメモして下さいね。
ポイントは3つ;
・現状: 貸し出すレンタカーに適応される保険には「カバーできる限度」があります。
・問題点: A. 事故発生時の自己負担額(免責金額)は5万円が徴収されます。
B. 事故車が修理中に次の貸出ができない場合は損害補填が10万円が徴収されます。
・対策: オプションで「免責補償制度」に加入すればAは1日1000円で、Bは1日500円で徴収が免除されます。
任意加入ですのでお客様がご判断下さい。
以上です」 ここまで噛み砕いて説明はこれで最後やでー。
Sさん: 「あー、そうだったんですね。なるほどー」 ようやく必要性が理解できたようだ。
◆幻のマンゴー発見
宮古島では赤い「アーウィン マンゴー(別名:アップルマンゴー)」がメインで栽培されている。
アーウィンは7月初旬から8月中旬の約1.5ヶ月間市場で販売され、大きさは1個300g~800g程度で、今年の小売り単価は2,000円/1kg程度だ。今年の宮古島はマンゴー市場が不作なので値段が上がっているそうだ。
一方、緑色の「キーツマンゴー(別名:幻のマンゴー)」は栽培量がアーウィンの5%以下で、8月7日~17日の10日間程度しか市場に出回らない。この時期だと首都圏や関西エリアの「お中元」商戦に間に合わないので、大手デパートなどでは取扱いが難しいそうだ。
大きさは800g~1.5kgと大きいが、完熟しても表皮が緑色のままなので、食べ頃が見分け難く、色味にインパクトが無くて人気がないので、
マンゴー農家も栽培したがらない。
しかし、味はアーウィンより濃厚で美味しいそうだ。今年の小売り単価は3,000円/1kg程度だ。
7日(月)午後、宮古島に渡り(約30分)いつもの整体に行ってコリをほぐした帰り、大手スーパー「サンエー」に食材を探しにいった。
肉・野菜の棚は全部カラなのに、何故か「幻のキーツマンゴー」が販売開始されているのを発見した。
サービスカウンターのお姉さんに確認してみたら、
「現在台風6号の影響で内地への配送はまだY運送が受付してくれない」との事なので、一旦諦めた。
9日(水)午後、久しぶりの休日なので、宮古島に渡りバイクに給油。ついでに「大手マンゴー農家が毎年キーツを卸す」と言っていた「ドン・キホーテ」にキーツを探しに行ってみた。
アーウィンは20箱位並んでいた。
しかしキーツは1箱だけで、しかも1.5kg超えの「特大サイズ」で子供の頭位の大きさだ。これは旧友の息子(3歳)の誕生日祝いに送った。Y運送だと3日かかるそうだ。
次に、「あたらす市場」でキーツを探してみた。
10箱程度残っていたが、1.5kg超えの特大は無かった。1個1kgの「大サイズ」が1箱に2個で約2kgあるので6000円位になり、送料は通常便で1000円、クール便で2000円前後だ。
俺は自分では前職で「冷凍パックされたキーツマンゴー」を食べた事がある。
しかし「果物に6000円だそうとは思えない」ので生キーツは今迄食べた事がなかったが、お世話になった知人に送るにはいいかも。
早速知人にLineを出した;
「宮古島はマンゴーの出荷時期になりました。
『幻のマンゴー』を見つけたら送りますから、住所を教えて下さい」
そう、俺はお世話になった知人への年賀状すらメールで済ませるので、今迄彼らの住所も知らなかった。勿論お中元などは一度も贈った事もない。ハハハ。
取り敢えず事前に頼まれていた姉(@東京)へ送っておく。
本日は計2箱。
11日午後、プリンターのインクが切れたので買う為に宮古島に渡り(約30分)イオンタウンのヤマダ電機で購入し、
ついでにドン・キホーテを覗いてみたらアーウィンは10箱以上あるが、キーツは0箱。
次にあたらす市場にはキーツが5箱残っていたので、事前に頼まれていたN師匠と旧友4人に送った。N通運だと1~2日で着くそうだ。
本日は計5箱。
12日午後、レンタカーの貸出しが一段落したので、宮古島に渡りサンエーで食材を探してみた。まだ肉や野菜は無いので総菜と水だけを仕入れておく。
キーツは3箱あったので、ついでに旧友3人にキーツ送っておく。
本日は計3箱。
13日午後、レンタカーの貸出しが一段落したので、宮古島に渡りサンエーで再度食材を探してみた。まだ肉や野菜は無い。「今回の台風6号では那覇の被害が大きかったので、那覇も物資が不足していて離島に回す分が遅れている」のだそうだ。
キーツは5箱あったので、ついでに旧友2人と前職の関係企業2社にキーツを送った。
前職のホテル運営会社のL社長にも送ろうと思い電話してみたが不通だ。そうか、あの人は「夏休みは子供達を連れて1ヶ月海外を旅する」んだったな、じゃあ無し。
本日は計4箱。
これで総計14箱になったので、今年はこれにて終了にする。
来月のクレジットカードの請求が怖いかも・・・。でも一生に一度位はお世話になった人達に「幻の珍味」をお中元で送ってみるのもいいかもな。ハハハ。
◆交通事故発生:
レンタカー屋開始後1.5ヶ月で初めて交通事故が発生した。
お客様は、九州に留学中のSJさん(韓国人、女性、20代前半、日本語可。聡明な顔立ち)とその友人のBさん(韓国人、女性、20代前半、日本語NG。小悪魔的な顔立ち)の2名。
象徴的な出来事:
事故の前に社内で色々あった。
14日からアルバイトのKさん(男性、26才、宮古島出身)が来て、先輩になったSさんが指導員を務めていた。
17日午前、KさんがSJさん達に初めて貸出業務を一人でやる事になった;
Kさん 「運転免許証のコピーをさせて下さい」
SJさん 「韓国の免許証と国際免許証のどちらですか?」
Kさん 「んー、両方です」
俺 「(割り込みで) 国際運転免許証だけで結構ですよー」
Kさん 「免責補償に入りますか?」 唐突に。
SJさん 「免責補償ってなんですか?」 勿論理解できない
Kさん 「これに入ると、自己負担金5万円やノン・オペレーション・チャージ10万円が免除されます」
SJさん 「なぜ、保険に入っているのに、自己負担金とかノン・オペレーション・チャージが必要なのですか?」 やはり、突っ込まれた。
Kさん 「んー。必要なんです」 必要性が深く理解できていない。
俺 「(割り込みで) レンタカー料金に含まれる自動車保険の範囲には限度があり、カバーできない部分が自己負担金とかノン・オペレーション・チャージになります」
Kさん 「そうです。なので、事故が起こった場合はこのオプションがあると、追加負担が不要になりますよ」
SJさん 「そうですか。ではそのオプションもお願いします」
事故日時: 8月17日15:50頃
場所: 宮古島の市中心部の南西。
事故状況: 玉突き事故。「SJさんが運転するコンパクトカー1」の後に「後続車2(介護施設の送迎車、軽バン)」がいて、2が左折する為に減速した際、その後にいた「車両3(電気工事会社の作業車、軽バン)」が減速無しに車両2へ追突。
押し出された車両2が車両1へ追突したようだ。
死傷者: SJさん達は無傷だったが、車両2の搭乗者2名(運転手の男性1名+おばあさん1名)が救急車で緊急搬送されたそうだ。
車の損傷: 貸出したコンパクトカー1は、自走はできるが後部が激しく凹んでしまい、トランクが開かない状態だった。
仕方無いので、辛うじて1台だけ空いていた別のコンパクトカーと交換してさしあげた。
この時SJさんから質問があった;
SJさん 「色々お世話になりました。私はこの事故の関係で何か費用を負担する必要がありますか?」
俺 「全くありません。お客様は免責補償オプションに加入されましたので、全て保険でカバーされます」
SJさん 「そうですか。ありがとうございます」 ホッとした表情だ。
俺 「事故で身体のどこかが痛くなったりしていませんか?」
SJさん 「大丈夫だと思います」
俺 「もし明日になって体調が悪くなったり、首が痛くなったりしたら、すぐに病院で診察を受けて下さい。保険で全てカバーされますので無料です」
SJさん 「分かりました、今日は急ぐので。とてもありがとうございました」
そして、若い2人の女性は次の目的地へ急いででかけて行った。
Sさん 「オプションに入ってもらっていて、よかったですね」 ヒヤリとしていた。
俺 「そうですね。これからもお客様に丁寧に説明してあげて下さいね」
Sさん 「ハハハ」 笑ってごまかしていた。
◆猫は時間に正確?
最近まゆげと黒ミケが18時半頃に御嶽で俺が帰宅するのを待っているようになった。
猫は意外と時間に正確だと判明した。
バイクを下りたら、そのまま坂まで一緒に下りて、坂で待っている白ミケと合流し、
俺の古民家まで並んで歩き、
家に入ると一斉に餌を食べる。
黒ミケと白ミケはお腹が大きいので食欲旺盛のようだ。
一方仔猫たちは、部屋のあちこちで好き勝手昼寝している。
猫は気楽でいいなー。
離島だし、そんなもんか、ハハハ。