息子が初めての日本で一人旅をするらしい。
◆日本訪問のスケジュールが来た
USA在住の息子は8月18日に東京着、9月18日東京発のチケットを取ったらしい。
東京・愛知県・京都市・大阪市・兵庫県の親戚を回って、
8月30日に宮古島に到着するそうだ。
息子が希望する親戚の住所と電話番号をLineで送信しておいた。
◆USAの息子からSOSのメールが来た
数日後息子からLineが来た。
息子 「京都のFおばさんに連絡したけど、詐欺だと思われてしまいました。
"本当だったら、お父さんから連絡してください"、とのことです」
俺 「おおー、
それは笑えるなー。ハハハ」
息子 「結構ショックでした」
翌日俺がFおばさんに電話して聞いた内容を息子に伝えた。
俺 「Fおばあさんに電話したよ。
『Gちゃんは日本に一度も住んだ事が無いはずなのに、余りに日本語が上手なので、絶対に詐欺の電話だと思った』 んだって(笑)。
君も知っていると思うけど、日本では犯罪集団が高齢者を狙って、詐欺の電話をかけ、最悪の場合は、家まで襲ってくるのが横行しているんだよ。
それとFおばあさんは
『もう84歳で体調がよくないから、人を家に泊めてあげるのは無理なんです』 との事だよ」
息子 「わかった。 東京のTおばさんは昨日電話した時不着だったので、今日もう一回電話してみます」
◆息子の日本語学習
息子Gは2001年に上海で生まれた。出産後3ヶ月目からは元嫁が仕事に復帰する為に、
「住み込みのお手伝いのAさん(女性、40代後半、中国の地方都市からの出稼ぎ、農家出身にしては珍しく文字が読める、中国語以外は全く分からない、料理が好き)」
に24時間体制で育てられたので、Gは5才になるまで日本語は一言も分からなかった。
一方、俺は中国に住んで10年間全く中国語が分からないままだったので、自宅にいても息子Gとは一言も会話が出来ず、娘R(1997年東京生まれ、2001年から上海育ち)に通訳してもらっていた。
ある日元嫁とAさんが外出し、俺と娘R(当時7才)と息子G(当時3才)の3人がお留守番で、家で子供達の大好きなアニメ「ライオン キング」を見ていた;
娘 「シンバ、頑張れー!」
息子 「*!*@$#%”&」
俺 「Rちゃん、Gが何か言ってるよ」
娘 「ふーん」 興味ないふりをしている。
俺 「なんて言ってるの?」 低姿勢で聞き直す。
娘 「ほい」 右手を差し出して手のひらを上に向けた。
俺 「仕方ないなー」 チョコレートを1個娘に手渡した。これが通訳の条件だった。
娘 「Gが『おしっこしたい』と言ってるよ」 Rは日中の同時通訳ができる
俺 「えーっ! まずいっ!」
俺はすぐにGを抱き上げてトイレの方に走った。
しかし、時すでに遅しで、Gはトイレのドアー前でジョバーとおもらししていた。
こんな感じで、息子Gは日本語が分からないので「プレゼント」と言えず、
「ペレレント」と発音していた。(笑)
息子が5才の時にこの状況を母(2015年にガンで他界)に電話で伝えたら;
母 「自分の孫と日本語で会話できないなんて、どういう事よ!!(怒)」
俺 「まあ、そう言われましても・・・(汗)」
母 「とにかく家に連れてきて!」
俺 「はい、分かりました。子供達が夏休みになる7月に連れて帰国します」
この後、俺は2ヶ月間子供達を兵庫県の実家に預け、8月末に引き取りに行ったら、
息子Gは「関西弁」がペラペラになっていた(笑)
◆娘からのチェック
娘Rからは何も連絡が無いので、念の為確認してみた。
俺 「パパは8日にコロナ陽性が判明。会社を5日間休む事になったよ。
Gは8月に日本に来て、8月末にはパパのいる宮古島にも来るみたいだけど、
Rちゃんは次いつ日本に来るの?」
R 「ウチは少なくともあと一年待たなきゃいけない。
グリーンカードの申請中にアメリカを離れたら、戻って来れなくなる。
だから、申請が終わるまで日本にはいけない〜」
俺 「なるほど、じゃあ、来年の夏だね」
R 「そうみたいだね!
今回の日本旅行結構お金かかるみたいだけど、
Gはパパから経費貰えたりするの?」 娘は昔から弟の管理をするのが好きだ。
俺 「日本国内での移動費用をパパがサポートする、とGに提案したよ!」
R 「ふーん。いいんじゃない」 来年は自分ももらえると思っているのかも。ハハハ。
◆規則正しい猫たち
息子の苦労とは無関係に、猫達は毎朝、規則正しく俺を起こしにやってくる。
朝飯を気の済むまで食べ
そのあとは、階段付近でのんびり昼寝している。
まあ、離島だし、猫だから気楽でいいよなー。ハハハ