俺はようやくクビの手続きが完了した。

 

 

◆横浜からの回答

6月下旬、ようやく横浜のR社から俺の要望・提案についてメールで回答が来た。

「俺からの提案内容で全てOK」のようだ。

もっと早く言ってよなー。余計なアドバイスをしたから嫌がられているのかと思ったぜー。やれやれ。

雇用契約書を印字・押印し、関連書類をつけて返送した。

これで「マンゴー売りのおじさん」は終わり、7月1日からから「レンタカー屋のおじさん」に転身だ。ハハハ。

 

今回は会社都合での退職となったので、人生初の「失業保険」を受給してみようと考えていた。

 

 

がしかし、退職前に次が決まってしまったので、失業保険は諦めるかー。ハハ。

 

 

◆続・弁護士に不当解雇で賠償の可否を確認

 6月下旬、弁護士ドットコムで再度検索してみた;

C. 3社目も、個人事務所の弁護士に相談をしてみた。

弁護士C 「本件は明らかな不当解雇として、退職前ならば解雇の無効を主張し、解決金として50~100万円を請求できる。

弁護士費用は着手金10万円+日当+交通費で15万円位で依頼を受けることはできる。

 

!!しかし、問題はこのワンマン会長が「常識を無視して支払いを拒絶」してきたら、裁判にしないといけなくなるので、裁判費用(約150万円)をかけるとメリットはでないだろう」

 との提案だった。

 

俺から追加情報として「7月1日から別の会社への転職が決まった」事を伝えたら。

弁護士C 「根本的な問題としては、「解雇取り消しを求めて」争わない状況で、慰謝料が発生するのか?ということだ。分かり易い事例としては、

解雇通知により、精神障害を引き起こし、どこにも働ける状態ではなくなった、ような場合だ。

改めて本件で検討した場合、解雇については受け入れ、しかも次の職場で働いている状況で、慰謝料を請求するというのは、なかなか厳しいものがある。これは仮に裁判した場合も同様だ」

とのアドバイスが来た。

 

 

んー、今回は次が決まってしまったので「慰謝料」も諦めるかなー、ハハ。

 

 

◆費用の精算

 6月下旬、会社に対し「未払い残業代や手当て」の差額分をいつ精算するのか? 確認書として提出してみた。

末尾に、以下の文章を付け加えておいた。

「その他: 弁護士の見解、

  不当解雇に詳しい弁護士に相談してみたところ、

 「今回の解雇は明らかに不当解雇である」との指摘をうけました。今後どのように対応すべきかを相談中です。

 

!注: 貴社にて「試用期間中であれば、能力不足という名目で解雇は可能である」と考えておられるのであれば、是非以下のURLをご参照下さい。

https://www.shigoto-web.co.jp/tensyoku/archives/siyoukikan-kaiko/ 」

 

 

当日夕方、S社長からメールで「住宅手当+交通費+スマホかけ放題=20000円で合意済みなので、差額はないと認識しています」 との回答が来た。

この理屈はわがまま会長が何度も言っていたが、それを今回も対人恐怖症のS社長に言わせているものなんだろうなー・・・。やれやれだぜ。

面倒くさいので、しばらく無視して放っておいた。

 

数日後、S社長からメール連絡が来て、未払い残業代や手当ての差額分は全て支払うとの回答が来た。

なので、「不当解雇」の訴訟は諦める事にした。面倒くさいし、ハハハ。

 

 

最初から払えよなー、まったくー!

 

 

◆レンタカー屋のおじさん

    4年前還暦旅行用に愛車BMW 330Ciを購入する前まで約20年間、俺は車は所有せず、乗りたい車種をレンタカーで選ぶ生活をしていた。なので、レンタカーを貸す経験は無いが、借りる手順はよく知っている。ハハ。

 

 7月1日、俺はR社でレンタカー屋のおじさん(肩書は所長補佐)として、業務を開始した。営業所は下地島空港近くのCホテル内に置かれている。

 

6月から先に入社した営業所長のWさん(64歳、大阪府岸和田市出身、前工務店経営者、元プロサーファー、酒と女が好き)は気さくで陽気な人なので、一緒にいても疲れないので助かる。

 

 

Wさんからの情報では、

「宮古島市には現在200社のレンタカー会社が登録されている。大手は20社程度で、それ以外は1, 2台の車を回す個人事業者だ。それだけ数があってもR社が6月中旬に募集開始とともに7月分の予約は半分以上が埋まった」との事だ。

まあ、宮古島市には公共交通機関である路線バスが1日8~9本しかなくて、18時には終わるので、タクシーかレンタカーしかないしな。ハハ。

 

1日午前、下地島空港に到着した第1号のお客様は、首都圏在住・30代・男性1名だった。島で何もせずにのんびりするそうだ。

 

 

1日午後、第2号のお客様が乗った「福岡空港からの夏季特別便」が下地島空港に到着した。国内線到着口では歓迎セレモニーがもようされ、ミス宮古島が代表客に花束贈呈し、周囲では宮古島市職員達が三線を鳴らし、市長の座喜味さんが踊っていた。

 

離島は明るいなー。

 

第2号のお客様は、九州在住・30歳前後・女性2名だった。レンタカーの貸出し手続きが終わった時;

女性A 「時間が無いので、お金は返す時でいいですか?」

俺 「いやー、先にクレジットカードで支払いをして頂く手順なんですが・・・、

  どこに行くんですか?」

女性B 「レンタカーで宮古島に移動したらすぐに「海亀見学ツアー」に参加するんですが、時間があと30分しか無くて」

 

俺 「なるほど、宮古島の港までは25分位かかるから、間に合わなくなるな。じゃあ、あとでいいです」

女性A 「ありがとうございます。出発する前に水着に着替えたいんですが、どこかありますか?」

俺 「Cホテルのトイレならば使って頂いて結構ですよ」

女性B 「ありがとうございます」 2人は走って行った。

 

1泊2日で島中を駆け巡って「元を取る」んだ。女性は元気だな。ハハ。

 

車が出発する時にWさんがお客の女性達に注意をした。

Wさん 「他府県ナンバーの車には、車間距離を多めにとって、充分注意しといて下さい。当たり屋がおるそうですよ」

女性A 「へー、そうなんですね」

女性B 「ありがとうございます」

 

俺 「おー、本当ですか?」

Wさん 「数10台のナンバーが判明しているそうやで」

俺 「ひぇー、離島迄来て?? 怖いですねー!」

 

 

こうして、離島のレンタカー屋のおじさん業務がのんびりとスタートした。

 

 

◆喋る猫?

 忙しい俺とは無関係に、仔猫達は順調に成長しているようだ。

毎朝、正確にうちの勝手口の前で白ミケと一緒に待機していて、俺が起きた気配で

「ミャー(腹減ったー)」と呼んでいる。

俺が勝手口を開けると一斉に部屋に飛び込んできて、餌(猫元気)をモリモリ食べている。

 

 

無くなると、白ミケが

「グァーン(ごはーん)」と催促してくるので、餌を追加してやる。

 

離島に来てから、猫の言葉が分かる気がする。ハハハ。