俺はドンドン猫に侵略されている。
◆不法侵入:
梅雨が空けて毎日快晴で31℃。夜も室内は30℃位で暑いが屋外は27℃位で涼しいので窓を開けて寝た。
早朝6時前に「トン」という畳に何かが降り立つ音で目が覚めた。足元を見てみたら黒ミケがいた。
通常、猫達は勝手口から入ってきて餌を食べるが、黒ミケだけはいつも部屋の奥まで探索しようとしていて、ついに玄関や窓の位置関係を把握し、勝手口が閉まっている時の侵入方法を理解してしまったようだ。
おいおい、俺の布団にノミを置いていくなよー!!
これからは、窓は閉めて寝るしかないな。トホホ。
外気は27℃位で涼しいが、窓を締め切ると夜暑くて眠れないから、設定温度29℃でクーラーを回しながら、寝る事になってしまった。
◆宮古島にはハブはいないはずだが?
朝ゴミ捨てに行く途中、うちから20m先の歩道にヘビの死骸がおちていた。
この辺は黒ミケがよく昼寝している場所だ。彼女は気が短いからきっと彼女がやったんだろうなー。
よく見ると、なんかハブっぽい模様だ。宮古島にはハブがいないはずなんだが・・・。
帰宅後ネットで検索したら、一般的なハブの模様
よりも、「タイワンハブ」という種類のものと模様が近いかも。
ちなみにタイワンハブは「ハブとマングースの対決ショ―」用に台湾から沖縄本島に持ち込まれたものが、投棄され野生化したようだ。本島でドンドン繁殖し最近は在来のハブより増えているのだとか。毒はハブ並にあるらしい。
それをどこかの物好きが宮古島に持ち込んだのかな??
俺の推測が違っている事を願うなー。やれやれだぜ。
◆まゆげに家族?
自動車学校からの帰り道、うちから50m位離れた路地でまゆげが黒い仔猫達と歩いているのをみかけた。
えっ! 君は最近来る回数が減ったなーと思っていたら、他で子供を産んでいたのかー!!
真っ黒x2匹と八割れx1匹のようだ。
背中がガリガリに痩せたままなのに、それでも仔猫3匹産んでお乳をあげてるんや。
母は大変やなー・・・。
腹が減ったら、うちに餌を食べに来いよ!
その日以降、まゆげは毎日うちに来て2杯分の餌を食べている。
◆酢タマネギ
偶然ネットで見つけ、「酢タマネギ」というのが血液サラサラにいいらしいので、作ってみた。
昔俺は上海で「激務 &接待で中華三昧 &深酒」を続けていた頃、40代前半で「高脂血症」と医師から指摘され、漢方薬で治療を受けた事があった。なので、血液ドロドロには少し注意しておこうと思った。
もう深酒はしないが、一人暮らしだと食事も偏るしなー。ハハ。
今回のレシピでは蜂蜜もちょっといれたので、結構うまい!
これならば、夕食に野菜料理を作るのが面倒な時は、タマネギ・サラダとして代替できるだろう。ハハ。
材料:
・タマネギx2個
・黒酢 x200~300ml
・塩 x小さじ1
・蜂蜜 x大さじ4
手順:
1.タマネギを薄く切る。(縦切りと横切りで食感が変わるので好きな方で)
2.切ったタマネギを常温で30分放置する。(絶対水に晒さない! 栄養素が水に溶け出してしまうから)
3.タマネギをタッパー等に入れヒタヒタになる迄黒酢を入れる。
4.塩x小さじ1を入れる。
5.蜂蜜x大さじ4を入れる。
6.蓋をして冷蔵庫に2晩寝かすと食べごろ。
その後、冷蔵すれば2週間位は保存可能。
7. 1食で1/4玉程度を目安に食べるとよい。
だそうだ。
離島生活、寝たきり老人になっても頼る人はいないから。健康には自分で気をつけるしかないな!
朝の筋トレ&ストレッチも週1から週3に増やしたでー。
◆動き始めた仔猫たち
俺の予想どおり、好奇心の強い仔猫達はどんどん活動範囲を広げている。
ある晴れた日の朝、ママの目を盗んで隣家から俺の家を見下ろす所まで来ていた。
まだ警戒して俺の3m以内には近づこうとしないが、
こいつらもそのうち、俺の家にも入ってくるんだろうなー、ハハハ。
野良カラスに食われないように気をつけろよー。
◆自動車学校の卒業試験
24日技能教習最終日の前夜、倉庫会社社長Tさんに誘われて、久しぶりに飲み過ぎた。
翌朝「体調が超悪い」まま、午後一で自動車学校の「見極め試験」に臨み、途中何回も失敗してしまった。最古参のH先生に随分怒られた
「今日はどうした? ポンピングブレーキを忘れている。鋭角コーナーでも前輪がかすかに縁石に擦った。停車時に車道端から30cm以上離れている!! こんなんじゃ、卒業はできないさぁー」と厳しく注意されたが、一応「見極め」は合格にしてくれた。
ありがとうございます。(おじぎ)
26日に自動車学校の「卒業検定試験」の日、前夜は酒を一滴も飲まず、当日朝もバイクではなく車で移動し。途中で何度も停車や進路変更や右左折での合図等の練習をしながらいつもの2倍の時間をかけて自動車学校に到着した。
そのかいあって、卒業試験では大きなミスは無しで、一発で合格できた。ドヤ―。
次は安全運転学校で学科試験にパスすれば、二種免許獲得やー!
でも自動車学校で受けた学科の模試ではいつも90点弱なので、事務のおねーさんに
「このままでは合格は危ないよ。もっと、勉強してね!」 とアドバイスされていた。
俺は50代初めから「認知症の始まり」なのか短期記憶が劣化して、覚えた事をすぐに忘れてしまう。しかたないので「今迄間違った問題」をノートにまとめて、書いて記憶する事にした。まるで大学受験生に戻ったようだ。ハハハ。
同日に入学したSさんの話では「タクシー会社の先輩達には学科試験を4, 5回落ちた人もいるそうです」 との事だ。みんなここで一番苦労しているようだ。
◆遂に侵入開始
夜、学科試験の勉強をしていたら、勝手口の方からカサコソと音がした。
白ミケにはもう夜ごはんはあげたはずだが? 振り返ると仔猫達がうちの勝手口の隙間から侵入し、白ミケの残りものを食っていた。
(ママの目を盗んで来たのか? 怒られるでー、ハハ)
翌日、昼まで学科試験の勉強をしていたら、白ミケが仔猫達を連れてやってきた。
入口で白ミケの頭をなででやると、喉をゴロゴロ鳴らしながら、しきりに俺の右手をなめようとしていた。こんな行動は初めてだ。
その後、仔猫の中で一番好奇心の強い「茶トラ1」が俺によって来て、俺の右手の匂いを嗅いで、そして俺の指をなめ始めた。
もしかして、これで俺は猫の匂いがつけられ「安全認定」されたのかも??
その後、白ミケと仔猫達みんなで俺の家に入ってきた。
最初は警戒していた仔猫達も、ママがいるので、だんだん大胆になってくる。
茶トラ1は餌(猫元気)をガンガン食べ始めた。
そろそろママのおっぱいも終わり、離乳食の頃なのかもな。
いかんいかん、それより学科の勉強がー・・・。
◆安全運転学校の学科試験
試験の3日前から毎朝猛勉強したので、模擬試験問題集1~6でもコンスタントに92点位を取れるようになった。
学科試験はぜひとも1回で終わらせたいので、今回も前夜は酒を一滴も飲まず、当日朝もバイクではなく車で移動し精神を安定させた。
29日9:45、宮古島空港の東側にある安全運転学校に到着したら、
もうSさんが来ていた。
俺 「おはようございます。問題集全部終わりましたか?」 なんだかSさんの目がうつろだ。
Sさん 「ダメです。最後の第6はまだ終わっていません。
昨夜の代行のバイトが長引き、今朝は6時に帰宅でした。子供達を学校に送っていったりで、全然寝てないので、頭が朦朧としてます」 Sさんは彼女の子供達2人と一緒に暮らしているそうだ。
俺 「それはマズいですね。試験の前夜は、もっと早く終わらせてくれればいいのに・・・」
Sさん 「本当は朝3時迄の予定だったんですよ。
内地から来た観光客が宮古島のキャバクラのおねーちゃん達をあっちこち連れまわして。最後はホテルに行く直前でおねーちゃん達が帰ると言い出して、1時間位すったもんだしてましたよー。本当にもう・・・」
俺 「えー、そんな輩に! 代行も大変ですね」 俺ならばぶち切れしてしまいそうだ、ハハ。
Sさん 「そうですよ。結局その男達だけを伊良部島の西側の高級ビラまで送って行きましたけど。
学科の勉強する時間が全然取れなくて・・・」
俺 「あー、あの辺のビラは一泊10万円以上しますよね。やれやれだぜ」
その時、廊下の奥に座っていた男A(30代半ば、色黒い、顔濃い)がSさんに気づいて話しかけてきた。
男A 「なんの試験かー?」
Sさん 「二種免許さぁー。あんたはなんで?」
男A 「免許が無くなったさぁー」
Sさん 「取り直しかー。ハハハ。
学科試験の勉強はしたのか?」
男A 「学科試験は真面目に勉強したら、逆に緊張して失敗するさ。
気楽にいくのがいいさぁー。ハハ」
Sさん 「なにを言うかー」
二人の会話が一段落してAさんが席に戻ってたようなので、聞いていみた。
俺 「お知り合い多いですね」
Sさん 「あー、あれは、妹の同級生です。家が近かったので。
結構やんちゃな子だったので、飲酒運転で免許取り消しにでもなったのかも。ハハハ」
10:15、 試験官の手引きで受験生12人が教室に移動した。S自動車学校の生徒が4人で、M自動車学校の生徒が8人だ。
教室は同じだが、二種免許が4人、普通自動車が6人、自動二輪車が2人のようで、座る列が分けられ、問題も違うようだ。
答案用紙への記入の仕方や訂正の仕方などが細かく指定された。
10:35 試験開始。試験時間は50分。模擬試験の問題集と比べ、素直で分かり易い問題だった。
開始後25分で、二種免許の受験生B(男、20代後半、パンチパーマ、黒いTシャツに太い金の鎖を首に巻いて「絵に描いたようなチンピラ」風)が答案を提出して退出した。
(おおー、みかけによらず猛勉強したのかもなー、ハハ)
俺はいつもよりゆっくり読んで、30分位で回答が終わった。念の為気になった部分10問をじっくり見直して、その内5問を訂正して、40分で退出した。Sさんについで4番目だった。
「S自動車学校に12時に集合」と言われていたので、学校近くの吉野家で「牛皿麦とろ御膳」を食べて、
11:50に学校に到着した。Sさんは待合室のテレビの前でボーとしていた。
俺 「どうでしたか?」
Sさん 「ダメでした。全然集中できなくて。完璧に落ちましたよ!」
俺 「いや。案外、そっちのほうが点がいいかもしれませんよ。
Aさんもそう言ってましたし。ハハハ」
Sさん 「いやー、無いですよー。
次の試験の予約をして、早く帰って寝たいですー」 目がうつろだ。
10分後、事務のおねーさんNが合格発表を始めた。S自動車学校の受験生4人が受付窓口の前に集まった。
Nさん 「発表します。自分の受験場号がある人は残って下さい。
ジャジャーン!
4人、全員、合格―!!!」
Sさん 「ウォー!」 軽くジャンプしていた。
俺 「おめでとうございます! よかったですね!」 Sさんにかたく握手して、苦労を称えてあげた。
Nさん 「では13時から安全運転学校で視力検査をして、その後二種免許の人は免許が交付されます。他の人達は講習をうけてから交付です」
Sさん 「家に帰って少し仮眠してきます。このままじゃ、視力検査が受からないかも・・・」
Sさんの家は宮古島の繁華街にある。おばあさんが琉球舞踊の太鼓の師範で、今では妹さんが後を継いでいるそうだ。
俺 「そうですよね。それがいいと思いますよ」
俺はあたらす市場でマンゴーの出荷状況を見たりして時間を潰し、13時に安全運転学校に到着した。中に入ると、あの1番最初に試験を終えたパンチパーマのおにーちゃんBは来てなかった。
(なんだ、優秀だから早くできたのではなく、分からないから諦めたんかいー! 結局、みかけどおりやった、ハハ)
2分遅れで、Sさんが疲労困憊の顔付きで到着した。
俺 「眠れましたか?」
Sさん 「いやー。一旦寝たら、絶対起きられない気がしてー・・・」
俺は、普通の視力検査はメガネ無しでも合格できた。
しかし「深視力検査(前後に動く3本の棒が横一列に並ぶ瞬間を判別する。3回の平均誤差は20mm以内で合格)」
は、1回目メガネ無しでは全然判別できなかったので、2回目はメガネをつけてなんとか合格した。
最後はSさんの番だ。Sさんは、深視力検査で全然判別できないようだ。
Sさん 「まだ動いてませんよね?」
試験官 「もう動き始めてるよー」
Sさん 「今前進してますよね?」
試験官 「もう後退してるよー」 試験官は温厚な人で、できる迄なんどもやり直しさせてくれる。
Sさん 「ここだ! ポチっと」
試験官 「惜しい、25mm。次頑張れ!」
Sさん 「じゃあ、ここか! ポチっと」
試験官 「はずれー! 37mm、ハハ」
その間俺は、写真撮影して、二種免許獲得―!!
Sさんは8セット(3回x 8)位やってもダメみたいで、休憩して外の空気を吸いに行く事になった。
俺 「遠くを見て目を休めた方がいいですよ」
Sさん 「そうですよね。頭がフラフラしてきましたよ。トホホ」
(でも、Sさんはこんな状態でよく学科試験に合格できたよな。 離島では、やはりAさんが言った「勉強したらダメ」理論が正しいのかも。ハハハ)
3分後戻ってきたSさんがまた深視力試験を開始した。
しかし、5セット位やってもまだダメで、試験官も疲れてきたようだ。
(周りに誰もいなくなったら、試験官がこっそりタイミングを教えて、合格にしてくれるのかもなー)
俺 「じゃあ、私は先に帰りますから」
Sさん 「あー、お疲れ様です」 目が宙を見てる。
俺 「今後、宮古島でタクシーを呼ぶ時はSさんに電話しますから。頑張って下さいね」
Sさん 「ありがとうございます」
おかげ様で、試験は全て1回で合格し、3週間で二種免許が獲得できた!
これで当面離島での仕事には不自由しないでー。ハハハ。