先月、俺は離島で63歳の誕生日を迎えた。

 

 

◆娘からのメール:

 ゴールデンウイーク後半にパソコンの写真データを整理していたら、「娘が1歳の頃の写真」を見つけたので、娘(カリフォルニア在住、現在26歳位、多分)に送ってみた。

俺 「この写真みた事ある?吉祥寺の井の頭公園で撮った。

  パパの好きな写真だよ。」

 

USAに移住した娘から、返信はなかった。

 

10日後、意外にも、誕生日の朝にLineが来た!!

この子はスケジュール管理が苦手で、今迄は数週間遅れて誕生日メールが来ていたのに!

もしかして、美大卒業後別の大学院でMBAを勉強しているから、価値観が変わったのかも??

 

娘 「パパ誕生日おめでとう〜」

 

 動画スタンプが付いていた。

俺 「ありがとー!

  このキャラ面白いね。Rちゃんがつくったの?」

娘 「いや、でもウチが見つけたキャラ!」

 

俺 「でも誕生日の日ピッタリにメールをもらったのは初めてかも。

  いつもは数週間遅れて来てたね。Rちゃんも大人になったんだね」

娘 「そんなこと無いよ〜

  カレンダーはいつも19日に教えてくれるけど、時差があるからいつも一日遅れるだけだよ。 

  なぜ全ての写真の中でこれが一番気に入ったの?」

俺 「(いやいや、一番とは言ってないんだけどなー)

  パパの人生にも、こんな平和な時間があった事を思い出せるからかも(笑)」

娘 「じゃあ、今と比べたら?どっちが平和?」

俺 「この頃の方が平和で、小さいRちゃんと遊ぶと幸福感を感じたかもね。

  今は請け負った仕事で毎日が忙しい。

  たまに窓から海を眺めたり、毎朝野良猫に餌をあげてる時が平和かも(笑)」 俺の古民家はオーシャンビューだ。

娘 「そうなんだw

  じゃあ、パパは何故子供と一緒に居ると幸福感が感じたと思う?」

俺 「(MBAでマーケティング理論を勉強していると言ってたけど、色々と掘り下げてくるな・・・)

  そうだね。今になってよーく考えてみると、

  守るべき者がいて、果たすべき義務があるから、それが「達成できた時に幸福感がある」のかもしれないね。

  今は、両親の他界の世話も終わったし、おじいちゃんの家も売却中だし、子供達はLAで自分の人生を歩んでいるから、もう何に対しても責任が無いからね(笑)」

娘 「その責任感がパパのその頃の生きがいだったんだね。

  じゃあ、今は生きがいが感じれる人生を送ってないと?」

俺 「生きがいはもう感じてないね。

  自由気ままな余生、と言う感じかな」

 

娘 「猫、結構懐いてるんだねw

  一緒に泊まりに行った森の中の民宿のおばちゃんを思い出すw」

 

俺 「それ、どこの地域だっけ?」

娘 「どこかは忘れたけど、弟と上海から日本の空港に着いた後すぐ、パパとドライブで。

  ある旅館の会席料理と露天風呂を楽しみたかったけど、大渋滞で着いたのが遅すぎて夕食は無しで。

  最終的に翌朝に昨夜の会席料理フルコースを食べた時の話。

  ちなみに、パパが途中運転しながら眠ってしまって、道から落ちたのもその時w」

俺 「ああー、伊豆半島だね、それは。

  『道から落ちた』は事実では無いですよー、

  『溝にはまりそうになったけど、ハンドル操作で切り抜けて、どこにも落ちなかった』が正確な表現かな」ハハハ。

 

娘 「パパは猫飼ったことあるの?」

俺 「マルチーズと言う白い毛の長い犬を育てた事はあるけど、猫は全く無いね」

娘 「そっか、じゃあ猫は初めてなんだ。

  じゃあ今のところ犬と猫、どっちが好き?」

俺 「今週丁度パパはネコについてBlogを書いたよ。添付を読んでみてね」

  (あこがれの離島生活8-猫)をPDFで送ってみた。まだ娘から返事は来ていない)

 

娘 「ふーん、

  今日はどうやって過ごすの?」

俺 「今日は9-17:30は仕事。

  その後は近くに唯一あるレストランの「イタリアンバー」にでも行ってワインでも飲むかもね」

娘 「海辺のバーかぁ、いいねw。

  写真送ってね、海辺のバーがどんなのか気になるw」

 

半日後21時半、娘に追伸を送った。

俺 「今イタリアンバーから帰ったよ。

 

今日は一人で飲むつもりが、偶然知り合いのH社長とそのグループが居たので、同席させてもらったよ」

 

娘 「そうなんだ!どう?人に祝ってもらった方が良かった?

それともやっぱり一人で静かに祝いたかった?」

俺 「勿論、人からのご厚意はとても嬉しいよ。

おかげでちょっと飲み過ぎて、今朝は二日酔いになったかも(笑)」

 

娘 「ちなみにこの紫色🟣の何?気になる」 娘はスイーツを作るのが好きらしい。

俺 「四角いのはチョコレートの柔かいケーキ。丸いのはロールケーキだったよ。

  店長から無料でプレゼントされたよ」

 

27日に娘に追伸を送った。

俺 「猫に大事件がおこったよー。

添付のブログ読んで、感想を教えてね!」

  (あこがれの離島生活9-猫ひえー!をPDFで送っておいた。まだ娘から感想は来ていない)

 

 

◆息子からのメール:

 誕生日の翌日、息子(カリフォルニア在住、現在21歳位、多分)から半年ぶりにメールが来た。

ここ数年、彼からの誕生日メールは2, 3か月遅れで来ていたが、今回は半日遅れで来た!(驚き)

 

息子 「誕生日おめでとう。

  この夏は日本で一人旅する予定です」

 

俺 「メールありがとう。

  それはいいね。君の国籍はまだ日本なんだろうから。

  時間が取れるならば、宮古島にも遊びにおいで。パパの古民家は広いから泊まれるよ。BMWのオープンカーでドライブに行こう」

 

 

息子 「まだ詳しい予定は決まっていないけど、多分8月中に東京に行きます」

 

俺 「そうなんだ、よかったね。

しかしながら、東京は大都会で「中国における上海」みたいな場所だから、「上海だけを見ても中国の全体像は見え無い」ように、東京だけでは日本は見えないからね。

時間があるならば、北海道(北日本の中心)や福島(311被爆地)や京都や広島(原爆記念館)や九州(南日本の中心)なども見てみるといいかもね。

東京・大阪・神戸・福岡等から宮古島(宮古空港 or 下地島空港)へは沢山フライト便があるよ」

 

息子 「はい、日本の色んな所に行ってみる予定です。でも長くても一ヶ月半しか居れないので目的地を決めるので困っています。

またいつ日本に行けるか分からないので親戚巡りも予定に入れたいです」

 

俺 「そうなんだ。

日本の色々な所をみて、親戚巡りもする。とても良い計画だね。

親戚の情報から言うと;

1.おじいちゃんとおばあちゃんはもう他界したので、会えないけど、お墓は兵庫県K市の郊外にあるよ。

2.Tおばちゃん(パパの姉)は東京都N区に住んでいる。KおねーちゃんとYおにーちゃんもそれぞれ結婚して、都内に住んでいる。

3.Sおじさん(パパの弟)は、愛知県T市に住んでいる。Sおにーちゃんは大阪にある大学を卒業したはずだから多分大阪で働いているのでは。Kおにーちゃんは岐阜県の大学に通っているはず」

 

息子 「一応K市も巡ってみるので。宮古島は一週間ほど寄れると思います」

 

俺 「それはよかったね。

次に、訪問先を決める為には、目的別に分類してみたらいいかもね。

例として;

A.経済を見る:

 仙台、東京、大阪、福岡

 

B.文化を見る:

 北海道白老町(ウポポイ:アイヌ文化資料館)、金沢(小京都)、京都(圓通寺:借景)、三重(伊勢神宮:日本最大の神宮)、広島(原爆資料館)、島根(出雲大社:日本三大大社の1つ)、長崎(原爆記念公園)、大分(別府温泉)、等。

 

C. 地元グルメを食べる:

 北海道(味噌ラーメン)、岩手県(盛岡冷麺)、栃木県(宇都宮餃子)、神奈川県(横浜中華街)、大阪(タコ焼き)、京都(抹茶ソフトクリーム)、兵庫県(明石焼き、寿司、神戸中華街)、広島県(広島お好み焼き)、香川県(讃岐うどん)、徳島県(ブラックラーメン)、福岡県(長浜ラーメン)、佐賀県(イカの活き作り)、沖縄(ソーキそば、ゴーヤーチャンプルー、タコライス、じゅーしー)、等」

とかね。

 

そう言えば、先週パパはUCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)の事をBlogに書いたよ。添付ファイルを読んでみて。

(あこがれの離島生活7-文化的生活、をPDFで送ってみた)

息子からの返信は来ていない。

 

 

とは言うものの、息子は本当に宮古島までやって来るのだろうか? 

 

そう言えば、息子と二人きりで話すのは2015年の夏以来だ。

夏休みに上海から東京に遊びに来た娘と息子を連れて吉祥寺からジブリ美術館を見に行った。

 

 

翌日、子供達が上海へ戻る途中に成田空港の手前の酒々井パーキングエリアで最後の食事をした後に、息子と二人で散歩し「離婚について」聞いてみた。

 

俺 「去年の夏休みに君達が日本に来てくれた時にも聞いたけど、今年も聞くよ。

パパとママの離婚について、今はどう思う?」

(2013年の夏に聞いた時息子は「またパパとママが仲良くなって、4人で海外旅行に行きたい」 と答えてきた。それを聞いて俺は、元嫁に「離婚自体は同意するが、子供達が耐えられる時期まで離婚は待って、別居を継続する」事と回答した)

 

息子 「うー・・・。僕はー・・・。

パパとママの決定に任せる事に決めました・・・。

例え両親が離婚しても、ママの恋人は僕のパパじゃないしー・・・。

離れて住んでいてもー、僕のパパはパパだけだから・・・」 苦しそうな表情で、胸の奥から絞り出すように答えてくれた。

俺 「そうか。君の意見をありがとう。パパもそう思うよ。

でもね。最後はパパとママが大人同士で話し合ってから決めるからね。

今日の事は、君は完全に忘れてしまっていいよ。ハハハ」 

わざわざこの部分を付け足したのは、親が離婚経験のある友人Yから

「子供は自分が賛成したから両親を離婚させてしまったのかも? と悩む場合もあるので、子供に誤解を与えない為にもこれを付け加えるのを忘れないように!」 とアドバイスされたからだ。

 

あれから8年かー!

反抗期・思春期を過ぎて・大学で恋人ができたらしい息子が、わざわざ宮古島にまで来て

「俺にどんな事を質問をしたい」んだろうか??

 

想定1: 離婚になった原因は?

 → 子供達は離婚協議の前に「元嫁の恋人のLAの豪邸」に何度か連れて行かれたそうなので、これはもう知っているかー。ハハ。

 

想定2: 今後の俺の人生の目標は?

 → 今のところ、特にないかもな。離島でのんびり生活かなー。ハハハ。

 

想定3: 息子は、国籍は日本だが、中国生まれ・中国育ち・米国に移住し、日本で生活した事は一度もない。自分は一体何人なのか?

 → これは数年前に娘にも同じ質問をされた事があったなー。

 

或いは、いきなり 「今の彼女と結婚したいんだー!」

とか言われるのかなー??(苦笑)

 

その後約1ヶ月、息子からはまだ返信は来ていない。ハハハ。

 

 

◆彼女からの連絡:

 京都に残った彼女からは連絡は無かった。

ゴールデンウイーク前半に来島した彼女が京都に戻ったあと、「今後のこと」についてLineメールでやりとりした時に考えが食い違い、彼女がヒステリー状態になったのでそのまま放置してある。

 

彼女からはその後も約1ヶ月連絡は来てない。

冷静になって「自分のこれから」を真剣に考えているのかもしれないなー。いい事だ!

離島にこもるには、彼女はまだまだ若すぎるからなー。(苦笑)