俺が餌付けした3匹の猫の様子がおかしい?

 

 

◆白ミケが皆勤

 毎朝6時過ぎに勝手口を開けると、白ミケがヒョイヒョイと階段を下りてやってくる。

「ミヤァー(なでてー)」 と甘えてくる。

 

数分間甘えてくるので、頭や喉や背中を撫でてやる。

気がすむと餌(猫元気)と水を飲んで、去って行く。

 

少しおくれて黒ミケがやってくる。彼女は2回に1回位の登場頻度だ。

 

俺が白ミケを撫でていると、黒ミケが嫉妬したようで

「ミヤー(私もなでろー)」 と要求してくる。

仕方ないので、左手で白ミケを撫でながら、右手で黒ミケを撫でようとしたら、俺の手のひらに黒ミケが頭突してきた。

 

「おおー、当たりが強いやんけー」 

その後右手で黒ミケの頭をなでてやったら、黒ミケが左側に移動して、白ミケに対して

「フー(今度は私だけやでー)」 と威嚇しだした。

 

「おいおい、喧嘩するなよ」 仕方ないので両手で黒ミケを集中してなでてやったが、すぐに飽きて去って行った。

やっぱり彼女は本当に「我が儘な・末っ子気質」のようだ。(笑)

 

まゆげの登場頻度は更に少なくなり、3日に1回位しか来なくなった。

 

背中は痩せたままなので、他所でいいものを食わしてもらっている訳でもなさそうだが・・・。

まゆげも撫でてあげようとしたが、嫌がって避けられた。

「こいつー、4月末に彼女がチャオチュール与えた時には、さんざん撫でさせていたくせにー。

 エサで相手を選ぶんかいー!」 やれやれだぜ

 

 

◆食欲旺盛

 最近白ミケの食べる量がやたらと多い。朝と夕方2食に必ずやって来る。

今迄なら1食で1杯(100g程度)だったが、今は

「ミヤァー(もっとー)」 とおかわりを要求してくる。

仕方ないのでもう1杯与えてみたら、全て食べ尽くしたようだ。

 

このペースでは4月2日に買った「猫元気(2kg)」が今週末の買い出し迄に無くなってしまいそうなので、急遽25日に宮古島での仕事の打合せのついでにドラッグストアーに行く必要がありそうだ。伊良部島にはドラッグストアーは1軒も無い。トホホ。

食べる量が増えた割には、白ミケの背中は痩せたままだ。それにお腹の皮が余っているようにも見えるし、どこか悪いのかな??

 

 

◆トラ大と遭遇

 22日夜、雷雨で短い停電があったので、22時半に布団に入り、早く寝た。

念の為、いつも開けている離れ(洗濯機置場)の入口ドアーを、雨が降り出す前に閉めておいた。

洗濯機の排水ホースが外に出ているので6cm位は隙間が開いたままだが、大丈夫だろう。

いちいちホースを外すのは面倒だし。ハハ。

 

23日朝、勝手口から出てトイレ(離れの奥)に歩いて行くと、離れの入口の隙間から何か物体が超速で通路に飛び出して来た。その後直角に曲がって俺の足元をダッシュですり抜けて走り去った。

トラ猫大だった。こいつはこの辺りで見かける外猫の中では一番体格がいいオスだ。

「おおー、こいつでも5cmの隙間に入れるんだ」 意外と感心した。

 

ついでに洗濯機置場の小屋の中を覗き込んだら、なんと白ミケが家財の奥にいた。

この小屋には俺の洗濯機の他に、大家さんが使わない家財(ベッド、ちゃぶ台、椅子、等)が雑然と保管してある。白ミケは何故か悲しそうな目で佇んでいた。

「えー、君達あいびきしてたのか? 君はあんな荒っぽい男が好みなんだ、意外やなー!!

まあ、見なかった事にしておくからな」 俺は自由恋愛には口を出さない主義だ。

「でもなー、子供はそんなに産まない方がええでー。君のお腹の皮だってまだたるんだままやしな。

それにシングルマザーで子育ては大変やろ?

 それでも、また恋をしてしまい、妊娠するのか?? 女の宿命なのかもなー?」

 

 

◆まさか、 ひえーっ!!

 24日朝も、いつもの2倍食べて白ミケが離れの方に去って行った。

「あそこは雨風しのげるから気に入ったのかな? 将来そこで子供産んだりするなよー、ハハハ」

 

今日は天気がいいので、換気の為離れのドアーを全開にしておいた。そして、たまったPETボトルをゴミ出しにでかけた。

戻って来た時に遠目に離れを見たら、白ミケが離れの入口の日当たりのいい場所に横たわっていた。

「おおー、そこはある意味『オーシャン・ビューのウドデッキ』やなー、ハハハ。

君はそこが気に入ったんやー」

     俺の借りている古民家は坂の中腹にあり、東側に海が見える。


「?? ちょっと待てよ。何かおかしいな。見間違えたか?

 白ミケの他にも何か物体がいるのでは??」

 目を凝らして観察したら、白ミケの腹部に別の猫のようなものが見えた。

「まさか、 ひえー!!」

 

俺はすぐに、スマホと餌入れを持ってゆっくり・静かに離れに近づいた。

そこでは白ミケが横になり仔猫達に乳を与えていた。

「ミヤァー(ねえ、可愛いでしょ?)」 白ミケは俺が怒り出さないかを警戒しながらこっちを観察していた。

 

数秒待って俺が怒らないのを見届けてから、白ミケはゆっくり立ち上がって俺の足元にすり寄ってきた。

 

いきなりおっぱいを止められた4匹の仔猫達(三毛x2匹, 茶トラx2匹)はまだ目が開いたばかりのようで、動きは緩慢だ。

ママを探して「ミー、ミー」と声を出している。

 

「ひえー!!

 20日土曜日朝に俺がここで洗濯した時(約1.5時間)には仔猫達の気配は無かったよなー??

仔猫達はもうヨロヨロ歩けて、多分生後1週間位経っていそうなので、どこか他で産んでから持ってきたのかもな??」

 

そうしてる間も、安心した白ミケは今朝3杯目の餌を食べていた。

「4匹の子供達に充分おっぱいを上げる為に、白ミケは一生懸命に食べているんだ。それで最近俺に愛嬌を振りまいているのかもな、ハハ。

『強きもの、汝の名は母なり』か」

 20年位前に上海で起業した時、社員の給料を払う為に、俺はあちこちに頭を下げて注文をもらいに行った時の事をふと思い出した。(苦笑)

 

餌を置いて、俺は自宅に戻り、今日の仕事の準備にかかった。

暫くして、離れの方向から白ミケが「フギャー」と争っている声が聞こえた。

急いで、勝手口を開けて離れの方を見たら、トラ猫大が離れから飛び出してきて、猛スピードで階段を下りて行った。

「多分、トラ大は白ミケにちょっかいをだそうとして、白ミケに拒否されたんだな。

 そして、人間(俺)が出てくるのが見えたので急いで逃げたんだ。

 母は旦那より子供が大事なのを知らないのか?

 これだからオスってやつは、やれやれだぜ」

 

 

◆餌の買い出し

 25日の朝、遂に猫元気が最後の1杯になった。今朝は都合よく白ミケが早く来たので、白ミケが1匹で全部食べれたようだ。

その隙に俺が離れのドアー外から中を観察してみたら仔猫の気配が無い!

静かに中に入って壁に立てかけてあるちゃぶ台の裏側を覗き込んでみたら、そこに仔猫達がおとなしく待っていた。

 

「こいつら今はまだ小さいからママのいいつけを守っているけど、その内すこし動けるようになったら、離れから外に出てきていたずらし出すんだろうなー、ハハ」

勝手口に戻ると、入れ違いに餌を食べ終わった白ミケが仔猫に乳をやりに行ったようだ。

 

暫くして遅れてきた黒ミケには、今朝はダイエットしてもらう事になった。(すまんな)。

黒ミケは今回は子供がいないようだし、時々御嶽の公園でスズメを狩ったりしているのも見たので、なんとかなるんやろう。

 

25日昼前、また白ミケがやって来た。

「ミヤァー (強く空腹を訴えたいんやー!)」 白ミケが俺に強く訴えてきた

「おいおい、今日に限ってランチも要るのかよ。今猫元気はもう1粒も無いんだけど」

「ミヤァー (なにか他にあるやろー!)」 

「そやなー。仕方ないので、俺が晩飯用に取っておいた鶏のささみでもみじん切りにしてみるか」

白ミケはささみが気に入ったようで、おかわりして3杯食べた。

 

「俺の晩飯がー!   トホホ」

 

その後、仕事で宮古島に出かけ、ドラッグストアー3軒目でやっとキャットフード(2kg/880円)を見つけて買ってかえった。

「これでひもじい思いはしなくていいな。猫も俺も。ハハ」 (苦笑)

 

帰りに知り合いの不動産会社に寄って、社長のHさんに聞いてみた;

 

俺 「教えて下さい。

    宮古島市では外猫の規制か?  育成か? やってますか?」

 

Hさん 「やってませんね、全く。

 宮古島にNPOが1つあり、そこが外猫に避妊手術をうけさせるボランティアをしているようですが、伊良部島には無いですねー」

 

俺 「じゃあ、逆に;

 餌をやってはいけない!とか、子供を産ませるな!

 とかも無い、という事ですかね?」

 

Hさん 「行政も島民も無関心ですね、猫には。全く。

  ただ、NPOの人が言うには『宮古島はだいぶん外猫が減ってきたが、

 伊良部島は急激に増えている。このままじゃあ、猫の島になるよー』との事でした」

 

俺 「猫の島かー! 確か瀬戸内海にありましたよね。

 伊良部島はカツオ漁獲高沖縄県1位なんだから、

 カツオのアラを外猫にあげ →生ゴミ減少させて。外猫が増え →観光資源として宣伝する、

といいかもですね。ハハハ」

 

Hさん 「そうですよね。同級生の市会議員に言っておきますよ。ハハハ」

 

 

◆猫の姉妹別性格診断2

 26日朝、白ミケと黒ミケの催促の声で6時半に目が覚めた。7時迄寝たかったのにー・・・。

彼女達がたっぷりキャットフードを食べているうちに、俺は離れに行き静かに覗いてみたら、仔猫達が平和に寝ていた。

 

俺の気配に気づいて、2匹が家具の後ろに隠れ、

 

2匹がこっちに偵察にきた。

 

「やっぱり、色々と性格が違うんやー。

よって来た2匹は黒ミケと同じ「対人バランス得意の・末っ子型性格」で、

隠れた2匹は白ミケと同じ「最初は警戒する・長女型性格」かもなー。ハハ」

 

1カ月後は、こいつらが離れの中を上に下に走り回っているかもしれないので、

離れの上の棚に置いてある「予備の布団類」は、明日洗濯してから母屋に避難させた方がよさそうだ。「8月に来客」の予定が入りそうだし。

 

 

しかし、意外と俺も楽しませてもらっているかもな、

ゆるーい離島の生活、いいかも(笑)。