俺は4月28日午後に、会社をクビになったと知らされた。
◆クビ撤回宣言?
28日夕食後、念の為S社長へLineで確認を通知する;
俺 「15:00に農園に戻ったら、Yさんから『とても意外な事』を伺いました。
お手数ですが、ご都合の良い時間にお電話頂ければ助かります。宜しくお願い致します」
1分後にS社長から電話が来た。
S社長 「お疲れ様です。もしかしてYさんから言われたのは『クビ』の話ですか??」
俺 「はい、そうです」
S社長 「私は言ってませんから!!
私がYさんに言ったのは『Kさんに払う給料が厳しい』とだけです!」
俺 「はー??
それをYさんに言って、どうするつもりだったのですか??」
S社長 「だからー、
『早く小売り店を立ち上げて売上実績を作らないといけないから、
農園への作業補助の時間を減らしてもらう』 交渉をするつもりでした」
俺 「ほー、なるほど。
その『依頼内容』の本題はYさんには伝えたんですか?」
S社長 「いやー、はっきりとは言った訳ではありませんが、やんわりと・・・」
俺 「いやいや、Yさんは全くその認識はありませんでしたよ。
『とにかく、Kさんはクビになっても、なんとかなるさー。
Kさんの給料も払えないようじゃ、会社も危ないさぁー』
と言っておられましたが」。
(あーあ、この人は相変わらず、「状況」と「問題点」だけ明言して、「依頼内容」は言わずに行間を読んでもらえると考えているみたいだな、やれやれだぜ)
S社長 「えー! そんなはずではー・・・」 (いやいや、そんなはずでしょ)
俺 「以前から考えていたのですが、」
(仕方ないので、俺はこの若い社長に「行間を読んで欲しい表現方法」の問題点をアドバイスして差し上げようか、と考えた)
S社長 「ルルル。
あっ、電話が入ってしまいました。すみませんが一旦切られて頂きます。プツっ」
突然電話が切れてしまった。
暫く待ってみたが、その後S社長からの電話やメールは無かった。
彼は「新規事業が七転八倒で、毎日のようにM会長(70代、押しが強い、我が儘、朝令暮改が多い)から責められ続け」そうとう、ストレスが溜まっているんだろうなー。
俺をクビにする前に、「自分が辞表を書かなければ」いいのだが・・・。(苦笑)
◆彼女の視察
29日、彼女が宮古島の俺の住居を3日間視察に来た。
彼女は犬猫並みに嗅覚が鋭いので、俺の部屋に女の匂いがあるとすぐに分かるのだそうだ。
いやいや、62歳のマンゴー農園補助作業員のおっさんにそんな元気は無いですが(苦笑)
予報では4月30~5月1日は雨。折角来ても天気が良く無いようなので、綺麗な海で遊ぶのは無理かー。
代わりに、とにかく美味しいものを食べさせておく事にした。彼女は痩せの大食いだ。(笑)
・初日のランチは、佐良浜港@伊良部島にある「おーばんまい食堂」で
海鮮丼とフライ3種(白身魚・モズク・あおさ)。
ここの漁港はカツオの水揚げ量が沖縄1位らしい。
おやつは、自宅でスイカ。九州産のスイカがイオンタウン@宮古島で売っていた。
夕食は、自宅で「宮古牛」の焼肉三昧と、
とどめに彼女の好物「盛岡冷麺」(笑)。
これもイオン@宮古島で見つけた。
僻地なのに、イオン恐るべし!
・2日目の朝食は、「モンキーバナナ」。追熟バナナの甘味にオレンジのような酸味もある。
ランチは、熱帯植物園@宮古島の前にある「レッド・ドラゴン」で「ガーリックシュリンプ セット」。
POPでは「ハワイのガーリックシュリンプを超えた味」だそうだ。(笑)
おやつは、自宅で「ジーマーミ豆腐」
夕食は、佐良浜漁港@伊良部島近く(徒歩3分)の「プリモンテ」で本格的イタリア料理。
ここの中山シェフは横浜からの移住者で、味は超美味い!
・3日目の朝食は、農園のYさんにもらった「宮古島メロン」。果肉は夕張メロンに似ている。
ランチは、開店11時前に着いてなおかつ30分並んだ大人気「古謝そば」@宮古島で
「宮古そばセット」。
!宮古そばとソーキそばの違いは、トッピングされている豚肉が軟骨なしか・軟骨ありか。
セットメニューには、じゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)+モズク+小鉢等がついている。
◆猫を餌付け?
そして、3日間毎日2回 外ネコ達にエサをあげまくって大満足の彼女は、
15:25発の神戸空港行きに乗って京都に戻って行った。やれやれだぜ。
おやつは、下地島空港内で「シークワーサー&パイナップル スカッシュ」。
◆結局クビは?
2日にいつも通り7時半から農園に出勤してマンゴー吊り作業の補助をしていた。
Yさんは28日夜にS社長から電話で「弁解」を聞いたようで、俺には敢えて「クビ」の話は避けているようで、何も触れない。
9時から農園の作業所で東京のS社長とWebミーティングを実施した。
S社長も敢えて「クビ」の話は避けているようで、何も触れず;
「インボイス制度への対応の為、今後のマンゴー出荷データの管理について、Kさんが主導でYさんも協力してパソコンでデータ整理をお願いします」というような依頼内容だった。
結局、うやむやで終わってしまうのだろうか??
Webミーティング後、
Yさん 「俺は宅配便に出荷マンゴーを届けに行くから、あんたは適当にやっておいて」 この人は28日の件でかなり俺に遠慮しているようだ。
俺 「じゃあ、先週の続きで7号棟のマンゴーを吊っておきますか?」
Yさん 「いや、マンゴーはやらなくていい。パソコンの準備とかを・・・」
俺 「了解しました。仲買人のTさんに見積り依頼を出しておきます」
Yさん 「ん-、それでいいさぁー」
11時半にYさんが帰って来て、仲買人Tさんからの厳しい回答を伝えた。
Yさん 「じゃあ、もう休んでいいよ」 まだ随分俺に遠慮しているようだ。
俺 「えっ、もう昼休み取っていいんですか?」
Yさん 「あとは俺がやっておくさぁー」
俺 「了解です。 (ラッキー!)
今日は宮古島まで歯医者に行くので、戻りは3時半頃の予定です。30分位遅れますが、すみません」 ついでに色々言ってみた。(笑)
Yさん 「分かったさぁー」 今日は文句は言わないようだ。(笑)
◆S社長が心配
実は、今回のクビ騒動の1週間位前にS社長から夜に電話が来て、以下のような会話があった。
S社長 「Kさん、今日またM会長に怒られましたよ。
『お前はダメだから、社長を辞めろ! Kを社長にしろ!』と言われましたよ。トホホ」
俺 「いやいや、S社長はとても、頑張ってますよ。
私ならば、あのM会長の我儘には我慢が持たないですよ」
(実際あんな我儘じじいの相手はごめんこうむりたい!)
S社長 「僕だって、もう無理かも・・・」
俺 「大丈夫、S社長ならなんとかなりますよ。
この会社が持っているのもS社長が頑張っているからだと、私は知っていますからね」
S社長 「ありがとうございます。そう言って頂けると・・・。
でも会長が『Kならできる』と要求していまして・・・」
俺 「いやいや。
以前私の伊良部島の家にS社長が泊まった時に話しましたよね。
私は離婚で全財産を放棄した時に;
・今後金儲けの為に時間を使わない。
・社長は二度とやらない。
と決めましたので、例え会長が何と言われようとも、私は辞退させて頂きますよ。
S社長しかできませんよ!
期待していますから!」
(さんざんおだてておいた)
S社長 「そうですか? ありがとうございます。
もう少し頑張ってみますよ・・・」
その後、5月3日も一日中農園でマンゴー吊りの補助作業をして、何事もなく1日が終わった。
4日から7日はようやく俺もゴールデンウイーク休暇だ。
それにしても、S社長は一言俺に謝っておくべきだと思う。
会社のトップでも人間だから間違う事はある。しかし、誤った言動をした時に;
「メンツを保つ為に、話をそらしてうやむやにする」より、
「すぐに『あー、ごめん!わりぃわりぃ』などと軽く謝罪する」性格の方が、部下の人望を集めやすいのになー・・・。
今後、「行間を読む説明の危険さ」と「軽い謝罪の好感度」について、S社長にアドバイスしてあげたいと思ったが、
「小さな親切、大きなおせっかい」かもなー。
高齢サラリーマン、でしゃばるべからず、か!