俺はここ数週間、沖縄宮古島への出発準備を始めた。

 

W社との契約で沖縄での業務開始は3月22日となったので、荷物の輸送期間が3日位と現地での整理を考慮し、引越の「荷出しは13日、飛行機での移動は14日」に決めた。

しかし、出発前に幾つかの問題が発生した。

 

 

◆出発への障害1 バイク故障:

 現地で通勤に使う為に愛車のビッグスクーター「ヤマハ マグザム(250cc)」を持って行く事にした。

2月中旬、寒さや大雪等でしばらくバイクに乗っていなかったので、久しぶりにエンジンをかけてみたが、かからない!

セルモーターを5秒位回して少し休み、また5秒位回す。これを5回位繰り返していたら、ついにセルが回らなくなった。寒さでバッテリーの残量が減っていたのだろうか?

バッテリーを取り外して以前Amazonで買ったバッテリー充電器で充電しなおした。

念のため、点火プラグをAmazonで購入し1週間後交換してみたら、古い点火プラグにはススがびっしり張り付いていた。

2度目に、セルを5秒位回して少し休み、また5秒位回す。これを10回位繰り返してみたがまたダメだった。そして再びセルも回らなくなった。

まるで俺の沖縄行きに反対しているかのようだ!(笑)


しかたないので、レッカー車を呼ぶ事にした。

俺のバイクは任意保険に入っているので、1トラブルについて1回は無料でレッカー車が呼べる。

3年前に1回セルが壊れて全く回らなくなった時も、ヨドバシカメラの駐輪場にレッカー車を呼んで、ヤマハのバイクショップまで乗せて行ってもらった事がある。

 

今回は自宅に呼んでバイクを積込み込み、行きつけのバイクショップまで運んでもらった。運転手さんから「人は助手席に乗れないよ」との事なので、俺は京阪電車で3駅移動してバイクショップに到着した。

早速バイクショップの店員さんがセルを10秒位長く回して何度かやってみてくれた。すると6回目にようやくエンジンがかかった。

俺 「えーっ、かかるんや!」 なんやねんそれは!

店員 「ちょっとコツがありましてね、ハハハ。

    うん、原因が分かりました。これは『カーボン噛み』ですね」 どや顔してた。

俺 「??『カーボン噛み』? それなんですか?」

店員 「燃焼後にスス(カーボン)がエンジン内にたまり、エンジンと排気バルブの間に隙間ができそこから圧力が漏れる為に、エンジン内での燃焼が正常におこらなくなる現象です」

俺 「ふーん、確かに交換した古い点火プラグにはススがこびりついてましたね。

  でも何故それが起こるんですか?」

店員 「スクーターでは、エンジン始動時に自動的にチョークを引いた状態になり、混合気でのガソリンを濃くして、エンジンをかかり易くします。

  しかし、その状態で『暖気運転をせず』にすぐに走行して、スロットルをフルに開けたりすると、チョークを開けたままなので不完全燃焼でススが溜まりやすくなるんですよ」

俺 「うー、確かに。最近は寒いので暖機運転はしてなかったですね。ハハ」

店員 「処置としては、エンジンをばらして掃除すると数日かかります。

  なので、エンジンはばらさず、簡単に内部を専用の溶剤で数回洗浄だけしておきますね。それと専用の添加剤を定期的にガソリンに混ぜるとカーボンがとれ易くなります」

俺 「なるほど。じゃあそれでお願いします。

    ついでにエンジンオイルとフィルターも交換しておいて下さい」

店員 「分かりました。3時間後位に取りにきて下さい」

俺 「了解です。宜しくお願いします」

その後3時間を潰す為に、俺は京阪電車で一旦自宅マンションに戻り、昼寝してから、再度バイクショップまで取りに行った。

これでようやくバイクが復活したので、3月9日に大阪南港フェリーターミナルから車両移送をできそうだ。

持込みでの輸送費は約4万円だ。

 

 

◆出発への障害2 車の予防修理:

 現地でのストレス解消ドライブ用に愛車のオープンカー「BMW E46 330Ci(2005年型)」を持って行く事にした。

宮古島ではガソリン価格が高くハイオクは200円/L以上みたいで、燃費の悪い俺の愛車には致命的だ!

軽自動車に買い替える事も考えたが、「年老いた相棒」をここで廃車にするのは、自分が引退するようで可哀そうなので、最後まで乗り潰す事にした。

しかし、宮古島でBMWを十分にメンテナンスできる自動車工場が見つかるまでの対策を考える必要もあるなー。

 

2月初旬、結局京都にいるうちに色々と気になる箇所を先にメンテナンスしておく事にした。

・ブレーキパッドの交換(@S自動車)

・エンジンオイル &エレメントの交換(@大手カーショップ)

・ワイパーゴムの交換(Amazonで購入し、自分で取付け)

一番手間がかかったのは

・ウインドウ レギュレーター &モーターの交換だった。

Amazon-USAで交換部品を見つけ、国際宅配便で輸送してもらい、行きつけのS自動車修理工場に持ち込んだ。

残念ながらモーターは微妙に型式が合わずに今回交換できなかった。

まるで俺の京都出発に反対しているかのようだ!!(笑)


まあ、ウインドウ レギュレーターの交換は完了できたので、

これで、3月11日に大阪南港フェリーターミナルから車両移送をできそうだ。

持込みでの輸送費は約7万円だ。

 

 

◆出発への障害3 歯が痛い

 2月中旬、右の奥歯あたりが痛くて食事中に噛むのが困難になってきたので、

掛かりつけのY歯科医院でみてもらった。

俺 「右奥歯が噛む時と口を開ける時に痛いんです」

Y医師 「X線写真を見ると右上の親知らずが1年前の写真より出てきているみたいですね」

 

俺 「おやしらず??」

Y医師 「通常二十歳すぎて親知らずが出るのは稀なんですが。親知らずが顎の筋肉を圧迫して痛みを起こす事もあります」

俺 「ふーん」

Y医師 「もし親知らずが原因ならばここでは治療はできません。

  口腔外科のあるS総合病院を紹介しますので、そちらで手術を受けて下さい」

俺 「ひえー。おやしらずの手術かー・・・」

どうしても俺の沖縄行きは気に入らないのかな!!!(笑)


S総合病院の口腔外科は2週間後の午前中に予約が取れたので、Y歯科医院から紹介状をもらった。

 

15年位前、俺は上海へ転職中に左下の親知らずが悪化し、上海市内のかかりつけのH歯科医院に大学病院の専門医師を呼んでもらい抜歯手術をする事になった。しかし、手術は失敗して1週間位口を開けられなくなり、食事も満足にできず痩せたのを思い出した。(笑)

今回は日本だから専用の電動ドリルも正常に動くんだろうな??   また木槌とノミで手動でやられたりして、1週間位はれあがったら、引越準備が出来なくなるかも・・・。ちょっと不安が。

 

3月1日、S総合病院の口腔外科でもう一度X線写真を撮られた。

Z医師 「いつ頃から痛いですか?」

俺 「1ヶ月前位からはっきりと痛みを感じるようになりました」

Z医師 「そうですか。どんな時に痛いですか?」

俺 「食べ物を噛む時と、口を大きく開ける時が痛いです」

Z医師 「それ以外の時に痛みを感じますか?」

俺 「それは感じないですね」

Z医師 「うーん。この原因はおやしらずでは無さそうですね」

俺 「えっ?    じゃあ、何が原因ですか?」

Z医師 「ストレスや疲れで、就寝時等に強く歯を食いしばる事が原因で、顎の筋肉が炎症を起こしている可能性があります。

  親知らずが原因で化膿を起こしている場合は、常時痛みを感じますので」

俺 「はー? ではどうすればいいんですか?」

Z医師 「とりあえずマウスピースを作って夜間に歯を食いしばるのを防ぎます。

  同時に痛み止めの薬を飲みます。

  そして親知らずの可能性も0%では無いので、念の為に化膿止めの薬も4日位服用して下さい」

俺 「実は、2週間後に転職で京都を離れますが、マウスピースは間に合いますか?」

Z医師 「マウスピースを製作するのには10日以上かかるので、ちょっと間に合いませんね。

  では薬だけ服用して、問題が再発したら、移動先で次の口腔外科に相談して下さい」

俺 「そうですか。では次の口腔外科への紹介状とレントゲン写真のコピーを下さい」

看護士 「レントゲン写真のコピーには最低3営業日がかかります」

Z医師 「では、3月7日の午前中に予約を入れておきますので、来院して下さい」

俺 「7日の午前、了解しました」

 

 

痛みを感じだしたのは、確かに、沖縄への転職関係でストレスを感じ始めた時期と合致するなー。

やれやれだぜ!(苦笑)