俺は賞味期限が5年前のレトルト食品を食べてみた。
◆背景
10月初旬、兵庫県の実家の庭掃除に行った。
この実家(5LDK)には坪庭が2つあり、2015年に母が他界(ガン)するまではガーデニングを楽しんでいた。
痴呆症の父がその後約1年間は一人で住んでいたが、2017年初に特養に空きが出て(入居者が1名他界)市役所の厚意で父が入所できる事になってからは、実家は空き家状態だった。2018年に一度空き巣に入られ、警察が捜査にも来たが、「盗るような価値のあるもの」が全く無いのでその後は空き巣は全然来ていない(笑)
2019年にNTTから「庭木が電話線にかかって危険だから伐採するように」との警告を受けたので、年に1回の割合で俺が庭掃除に来ている。
2021年4月に父が他界(コロナの院内感染)してからは、一人で全ての掃除をするのはちいと気が進まないので、彼女にも手伝ってもらう事にした;
俺 「実家の庭掃除に行くから手伝って」
彼女 「庭掃除ー。
お駄賃は何をくれるの?」
俺 「ランチにモスバーガーをご馳走するよ」
彼女 「いやー、ランチだけでは・・・。
お気に入りの「リビエール(@兵庫県尼崎市)」のクッキー1缶ならいいよ。うふっ」
俺 「しかたないなー。じゃあそれで手を打つか」
彼女 「やったー!」
◆庭掃除
土曜の朝車でまず尼崎市へ移動。リビエールでクッキー1缶を買い、モスバーガーでランチ。
実家に到着したら、今年も玄関口や2つの坪庭は雑草がボウボウの状態だった。
二人で2時間かけて雑草と木(金木犀、椿、梅等)伐採をしてようやく完了した。
◆危険な食品
庭掃除が終わり、電動のこぎりや電動高枝切りハサミなどを片付け、帰ろうとした時に彼女が何かを見つけた;
彼女 「Kさんこのレトルト食品、去年見つけて持って帰るのを忘れてやつじゃない?」
俺 「そうだな。2015年に俺が京都からAmazonで独り暮らしの父へ送ったレトルト食品の残りだな。
白米・牛丼・カレー・中華丼の4つ(各1ヶ月分)と即席味噌汁を組み合わせて、父が毎日レンチン自炊していたんだよ」
彼女 「捨てちゃうの?」
食べ物を大事にするように躾られた彼女は、食べ物を残したり捨てたりするのをとても嫌がる。
俺 「賞味期限が2017年だから、もう無理だろー・・・」
彼女 「本当に、捨てるの・・・」
俺 「うー、
じゃあ。持って帰って、試してみるか。
初めははるが食べて大丈夫だったら、俺も食べるよ。ハハハ」
彼女 「Kさんが食べてみて死ななかったら、私も食べるわ。フフ」
俺 「(父が一人でどんなものを食べていたのかを知りたくなったので)
じゃあ、とりあえず、持って帰ろか」
◆自宅に戻る
兵庫県から京都市まで高速道路で小一時間、帰宅してシャワーで汗を流したら、夕食の時間になっていた;
俺 「今日の夕食は何食べる?」
彼女 「あのレトルトを食べるんじゃないの??」
俺 「まじっすか?(驚)」
彼女 「Kさんが食べてみて死ななかったら、私も食べるわ。うふっ」
俺はとりあえず白米の封を切って、内部の匂いを嗅いでみた。
俺 「特に問題は無さそうだ。
じゃあ、試してみるか」
彼女 「本当に大丈夫?」
俺 「じゃあ、俺は中華丼にしてみよ」
俺 「おおー、意外と美味いなこれ。
(親父はこんな便利なものを一人で食べてたんだ。でも毎日だと飽きるかも)」
彼女 「本当??
死なないでね。私が殺人犯になってしまうかな・・・」
俺 「おー、旨かったー!」
彼女 「ふーん。大丈夫そうね。
じゃあ、私も牛丼を食べてみるね。きゃぴっ」
彼女も大丈夫だったようだ。
翌日、俺はカレーも試してみたが、結構美味かった。
こうして二人は危険なグルメにチャレンジして、事なきを得た。
日本のレトルト食品恐るべし!