2021年2月14日(日)、6-20℃

高校時代の同級生と京都でランチした。

 

◆背景:

同級生T(男、某総合商社の東京本社勤務、中国北京市&大連市駐在経験あり、妻と別居中、イタリア車が好き)が飛び石連休に兵庫県の実家に戻り、14日に愛車ジュリエッタを最寄りのディーラー(@京都市)に持ち込み、電気系統の修理をする事になった。

折角京都に来るならばと、俺がランチを提案し、即決。

 

同級生N(男、某専門商社の執行役員、大阪支社勤務、香港&中国深セン市駐在勤務あり、生涯未婚、マツダ車が好き)も週末は暇そうなので誘ってみたら、参加を即決。

 

更に、Tが中学時代の同級生B(男、起業、大阪市在住、妻&子供4人、ベンツが好き)を飛び入りで連れて来る事になった。

中国向けビジネスについて、我々からのアドバイスが欲しいらしい。

 

◆当日のランチは:

 Tの希望条件「京都市内で、駐車場のある、とんかつ屋」で「松のや@京都南IC店」に決定、12時に現地集合する事になった。

 

Nは「マツダ3の100周年記念車」の納車が3月との事で、

JRで京都駅まで来て、俺が愛車(BMW330Ci、カブリオレ)でピックアップする。

Bは、Tのジュリエッタに同乗してやってきた。

 

 俺はいつもの「厚切りロースかつ定食」を注文した。

 

たぶん俺はBとは初対面だが、Nは中学時代にBに会った事があるようだ。 

 

◆中国ビジネスについて:

とんかつを食いながら、3人でBにアドバイスをした、

T: Bは脱サラ後、不動産賃貸業で起業して、現在100室以上を所有しているんやー。国内市場は新型コロナで縮小しているから、今後中国ビジネスを検討しているそうや。

N: いやいや、中国でのビジネスは止めた方がええで。命が危ないからな。

T: そやな。150万円で殺人を依頼できるそうやからな。

俺: 俺が中国を離れた2013年夏迄は上海で2万円で殺人依頼ができたらしい。その内1万円は仲介者がピンハネし、5千円はボスがピンハネし、実行者は5千円でやると聞いた。

B: まじかっ(驚)

T: それに奴らは契約書を平気で破棄するから、信用無いで。

N: その通りやで。

俺: 俺の元嫁(上海人)が言ってたけど「中国人にとって押印した契約書は1つの条件にすぎない。収入1千万円の契約書で解約条件が100万円罰金の場合、別の会社と組めば1千200万円以上儲かるなら、中国人は何の迷いも無く解約して、別の会社と組み直す」というマインドやからな(苦笑)

B: そうなんやー(冷や汗)

 

こんな感じで雑談しながらとんかつを食べていると、気づいたら店が満席になっていたので、Tの希望で「駐車場のある、コーヒーの美味い、喫茶店」として「からふね屋珈琲@竹田店」に移動した。

T,N,俺の3人はアイスコーヒー、Bはホットコーヒーを注文した。

 

N: とにかく、中国でのビジネスは素人は止めた方がええで。(根が生真面目なので、わりと親身になってる)

B: いやいや、中国に行って商売する気はない。日本に来て不動産を購入する中国人を紹介してもらい、物件を仲介するのがいいかなー、と思って、、、

N: 確かに、中国人が日本の不動産を爆買いしてるという話はよく聞くけどな。

T: Kはどう思う?

俺: 結論から言うと、止めた方がええと思う。

B: どうして??

俺: 理由は、中国人が日本で不動産を買う場合の目的は3つに大別できる、

1)投資目的。

  表面利益が年20%以上になる物件。日本によくある6%~10%程度では中国人の富豪投資家は満足しない。

2)自分の別荘。

  メンツにかけて「他の中国人に自慢できるような、圧倒的に希少価値のある」高級物件。

3)それ以外。

  我々一般市民には理解できない政治的な理由。

B: 1)の場合は年20%か。都市部ではちょっと厳しいけど地方ならいけるかも、、、

俺: あのな、もし失敗するとどうなるかを考えてみろ。

1つの例として、俺が去年12月迄コンサル契約していた京都のホテル運営会社の不動産部の社員(日本人、男、京都出身、40才前後、詐欺師レベルに口が上手い、祇園のキャバクラで毎月100万円の接待費を浪費)が、中国人の若者と一緒に独立して、北京の富豪の金を数10億円単位で預かって、京都で不動産売買を始めたんや。

    最初の1年で大儲けしたようで「Kさん、僕は節税対策でランボルギーニカウンタックを買ったけど、乗らずに駐車場に保管してるんです」と自慢してたわ。

    翌年にインバウンド加熱で京都の不動産市場が暴騰し、良い物件の仕入れが困難になり利益が少なくなったので、代わりにあちこちで日本人の投資家相手に詐欺まがいの商談を回してでも必死に収益を確保してた。結局日本人の投資家から幾つも訴訟されていると言う噂が聞こえて来た。

    3年目後半から全く噂も聞こえて来なくなったけどな(笑)

T: それは中国マフィアに消されたんや、ボケ。

N: そうかもな。(納得)

俺: だから、中国人富豪の金でビジネスをやる場合、命がけで必ず儲けさせないとあかんのやで。

B: 「必ず儲けさせる」か、すごいな、、、(冷や汗)

 

 

◆第二の人生について:

T: もう俺らも還暦なんやから、これ以上仕事を無理に拡張するより一旦整理して人生を楽しんだ方がええんとちゃうんか?

N: そやなー(しみじみ)

T: 本業が回って、金が余ってるなら高い腕時計でも買えばええやんけ。

B: 時計にかけるお金は100万円までやな。

N: 俺も昔役員に昇進した時に高い腕時計を買ってみたけど、もう全然興味ないわ。

俺: 友人の日本人が中国人の不動産王X(男、42才、独身)と知り合って超富豪の深刻な悩みを教えてくれた。

 Xの悩みは、

嫁が欲しいが、近寄ってくる美女の群れは全員財産目当てとしか思えず、純粋に結婚相手としては選べないので独身が続いている。

いっその事「欲の無い、純粋な」日本人女性と結婚したいから「30代の、性格の良い、金目当てではない、独身の、日本人女性」を紹介して欲しい。

と友人は依頼されたらしい。しかし彼は当てが無いので、俺に依頼してきたけどな(笑)

T: そんな女はもう日本にいてないわ、ボケ。(相変わらず、口が悪い)

N: そやな。いたら俺がプロポーズしてるわ。(苦笑)

俺: 俺もそう思うから、誰も紹介しなかった(笑)

ちなみに、Xの持っている腕時計は沢山あるが、最高額のは1200万円らしい。

T: そんなん見ても1200万円だと分かるやつ、いてないでー、ボケ。

N: とにかく、Bは仕事を一旦整理したらええやろ。

B: そうは言っても、銀行からの借入が数億円あるしなー、、、

N: 手持ち物件100室を売却しても黒字にならないんか?

B: それは、、、

今売ったら借り入れ分と相殺しても億の金は残ると思うけどな。

T: だったら、その金で後は第二の人生やろ。

 

 

◆嫁との不仲について:

B: 第二の人生かー、、、それにしても嫁がなー、、、

実は、光熱費は俺が支払って、「食費&小遣い」として毎月嫁に40万円渡しているんや。十分な額やろ??

ところが、俺が釣りやゴルフで10万円位使うと、嫁がいちいち文句を言ってくる。

昔はそんな女やなかったのに、、、

T: 女は変わるんや、ボケ。(いちいち、口が悪い)

N: 結婚の経験が無い俺が言うのもなんやけど、

一度別居でもして、お互い頭を冷やしたらどうや。(親身)

俺: そやな、Tは別居歴10年以上。Nは生涯独身。俺は離婚してバツイチやしな。

還暦の年で今更「嫁とラブラブ」してる奴はかなり少ないで。

N: Bも無理して我慢してると、ストレスで病気になるでー。(笑)

T: 、、、(無言)

B: そうは言っても、子供が4人いてなー、、、

T: (イライラ) 俺はそろそろアルファロメオのディーラーに行くから、KはBをJR京都駅迄送ってやってくれ。ヨロシクー!

俺: 了解。

 

N: 4人か、多いな。何歳やねん?

B: 上は大学生、一番下は小5や。子供の事を考えると別居や離婚はなー、、、

N: 嫁とは話し合いできるんか?

B: いや、リビングで子供達と談笑していると嫁が来て色々嫌がらせを始めるから、仕方無しに俺は書斎に逃げて、一人で我慢してるんやー。

N: それはアカンなー。

俺: 俺の時と一緒やんけー。(やれやれ)

あのなー、俺が5年前に離婚した時は事前に幾つかの段階があったんや;

第1段階: 

上海で企業に成功して富裕層の仲間入りをしたら、元嫁が急に周りの成金の女性達と贅沢品(外車・高級マンション・ヨット等)の購入合戦を始めた。俺は強く反対したが見栄っ張りの元嫁と価値観があわずに、家庭内で言い争いが多発。

第2段階: 

夜の夫婦生活を俺が拒否し、丸1年間無し。この間イラつく元嫁は毎日家庭内で「わざわざ子供達の見ている前で」俺に嫌がらせをしてきた。俺は子供の目の前で喧嘩を見せるのが嫌で、いつも元嫁を避けて一人で寝室にいた。

第3段階: 

(40代後半でHをしない欲求不満と)怒りが頂点に達した元嫁は、俺に「別居を宣言」し、子供達を連れて出て行った。その後3年間の別居中は、俺が毎週末に子供達を連れて外食していた。

第4段階: 

別居3年が終わった頃に、突然元嫁から

「好きな人ができました。その人と再婚したいから、離婚して欲しい」と告白され、俺は

「いい人が見つかって良かったな。離婚には何も異論は無いが、子供達の意見を聞いてから決めよう」と快諾。

第五段階:

その後、子供達(当時16才と11才)の意向を尊重し、24ヶ月待ってから離婚協議を開始。半年後に家庭裁判所の調停で離婚が決定し、(浮気され、被害者のはずの)俺は「敬愛する師匠の指導」により(加害者である)元嫁の要求通り全財産を放棄して、一文無しから再スタートを始める事になった。

 

B: そうなんや、大変やなー。(冷や汗)

でも、なんで女は変わるんやろなー??

N: 男女がラブラブを継続できるのは5年以内と言われてるからなー。

俺: 女は出逢った頃は男の視線を意識して行動するけど、結婚後に夫に興味が無くなった後は「同性と張り合う」事を基準に言動するからなー。(苦笑)

Bはちゃんと嫁とHできてるのか?

B: いやー、してないな。

こっちから誘っても何度も拒否されたから、今では、、、

俺: 嫁に拒否されても、こっちから雰囲気を作り、したてに出る等してでも定期的に誘わないとなー。

嫁を欲求不満にさせると、逆恨みで何されるか分からんで。おー、怖い怖い!

 

 

◆子供について:

B: それは分かるけど、子供がなー。

N:    子供かー (苦笑い)

俺: 俺は自分本人の為としては、離婚して本当に良かったと思ってるで。

B: 俺だって、子供がいなかったらすぐにでも、、、

でも、子供の為を思うとなー、、、

俺: いやいや、それは子供の為にならないかもな。

 俺の場合、離婚後2年経って娘(当時21才)が京都に会いに来てくれて、1週間一緒に生活した。

その時娘が教えてくれたのは、

「別居前に毎日パパとママが喧嘩しているのを見るのは一番辛かった。離婚してたまにしか会えないけど、もうママの喧嘩を見る事が無くなったので心が平和になれた。日本でパパとも楽しく会話ができるようになった、、、

私の本心では、両親の争う姿を見なくて済んだので、離婚してくれて良かったと思う、、、」

との事だった。

B: そうなんや、意外やな。(冷や汗)

N:    、、(無言)

俺: 子供はな、親が想像している以上に、親の事を良く観察してるからな。

B: でも今離婚したら、財産を半分渡す事になるからなー。

N: 半分残れば十分やろ。還暦過ぎて多くの金を持っていてもろくな事ないで。(しみじみ)

俺: 全てを手放すと気楽でええでー。俺は是非離婚をお勧めするわ(笑)

N: いやいや、いきなり離婚しなくていいから、まずは別居やろ!(親身)

B: そやなー、、、(苦笑い)

 

こんな会話の後、14:30にNとBをJR京都駅に送り届け、二人は大阪方面へ帰っていった。

 

 

俺は彼女との約束場所:ヨドバシカメラ@京都駅前に30分遅れで到着し、ペナルティとして彼女の好きなトミカのビートルをプレゼントさせられた。(笑)

 

 

その後、ちょっと気になったのでNにLineで確認してみた、

俺: あの後、Bは別居する決心はついたのか?

N: 京都駅でBはトイレに行ったが、快速電車が来てたので俺は先に乗ったから、あれ以上喋ってない。

Bが「Kの生き方はすごい」とか言ってたから、「あのような輩とは関係しない方が良い」と親切なアドバイスをしておいたわ(ふんっ)

俺: なるほど。

 (この後、週末に暇になると、NからLineが来るようになった(笑))

 

まあ、Bはまだまだ「モノや金を手放す」決断をできないかもしれないなー。(やれやれだぜ)