10月15日。☀、気温14~23℃。
今日は天気が良いが、風がひんやりしている。
◆背景
顧問をしている京都の会社の不動産部長から依頼されて、今日は午後から「宅地建物取引業許可書の更新」に必要な書類を集めに行く。
必要書類は;
A. 社長の「身元証明書」。左京区役所で取得できる。社長の委任状が必要。
B. 社長と部長の「登記されていないことの証明書」。京都地方法務局で取得できる。社長と不動産部長の委任状が必要。
会社の「履歴事項全部証明書」。京都地方法務局で取得できる。
C. 会社の「納税証明書」。たぶん市役所で取得できる。委任状は??
◆ツーリング
移動はもちろん、愛車のビッグスクーター 「ヤマハ マグザム(250cc, 205kg)」だ。
京都市内、特に旧市街地は道が狭く、渋滞が多く、駐車場も少ないので、通勤や市内出張はスクーターが最も都合がいい。
今日の計画では道順は;
オフィス→ A.左京区役所:25分。鴨川沿い
A.→ B.京都地方法務局:15分。鴨川沿い
B.→ C.京都市役所証明書発行コーナー:5分。
C.→オフィス:10分
14:00 不動産部長から押印した委任状を受け取り、烏丸七条にあるオフィスを出発。
天気は良いが少し風が強い。
ルートは鴨川の東側沿いの川端通を北上する。
秋晴れの鴨川沿い河川敷、散歩してる老人達や日向ぼっこしている家族連れもいる。
◆ミニ同窓会
そう言えば、8月に高校時代のラグビー部仲間3人と鴨川近くの料亭でランチした。
目的はMが一部上場のIC企業で執行役員に就任した事へのお祝い。
企画したのは5大商社に勤めるTで、もう一人の参加者は5年位前に一部上場の専門商社で執行役員に上り詰めたNだ;
T: 60才で定年になる3ヶ月前に執行役員か。ギリギリセーフやったな。おめでとう!!(乾杯)
M: いやいや、俺なんて何も功績が無かったけど、たまたま、他に適任者がいなかっただけで、、、(相変わらずグダグタといじける)
N: ぐだぐだうるさいな、愚痴はええから、もう1杯呑めやー(すぐキレる)
M: ありがとう。
ところで、Kは昔会社経営してたと聞いたけど、今京都で何してるの?
俺: 知り合いの紹介で、京都の中小企業で顧問をしてる。
肩書は人事総務部とゲストハウス管理部の統括だが、一番多くしている作業は雇用調整助成金(つまりコロナウィルスでの休業手当)の毎月の申請書類作成かな(笑)
M: え、あの理系のKが??
なんでそんな地味な仕事してるんや?(素朴な疑問)
T: 会社顧問やからに決まってるやろ、ボケっ。(口が悪い)
顧問はやれと言われたらどんな仕事でもやるんじゃ。
M: そうなんやー、、、(まだ、納得していない)
俺: ところで、この中で俺はバツイチ独身、Tは10年以上嫁と別居、Nは未婚。
つまり60才でまともに嫁と暮らしているのはMお前だけなんや。
M: そうなんや。(自覚無い)
俺: 嫁との夜のお勤めはできるのか?(笑)
M: まあなー(照れてる)
俺: 60才で、月に何回嫁を抱けるんや?
M: うーん、いつも違うけど、、
T: アホかっ!細かい事は聞いてないやろ。年間の平均を言えばええんや、ボケっ!(短気で口が悪い)
M: 平均で言うと、年で5,6回かな。(真剣に数えてる)
俺: なるほど、2ヶ月1回か。60才前後の夫婦はそんなもんなんや、、、
N: Kおまえは若い嫁と頑張ってるんか?(ニヤニヤ)
俺: 嫁とちがう。彼女や(きっぱり)
N: どっちでも大差ないやんけー。(笑)
M: えっ、若い彼女がいるんや、ええなー。(話題に遅れてる)
T: おいおい、娘位若い彼女のペースに乗って、頑張りすぎて早死にするなよー(笑)
◆書類集め
バイクで移動25分後、「A.左京区役所」に到着し、身分証明書の申請書と委任状を提出。
数分待って社長の「身分証明書」を入手350円。楽勝!
次に鴨川を南下し、15分で「B.京都地方法務局」に到着。2階の法人向け窓口で聞くと
「登記されていないことの証明書は3階で申請するが、印紙は2階にしか売っていないので、先に買って上がる方が良い」との事。
300円の印紙を2枚購入し3階に上がり、成年後見制度の窓口で申請書と委任状を提出し、ソファーで待つ。
コロナのせいか、他には誰もいない。数分後名前を呼ばれて窓口へ;
窓口の係員: この委任状の住所に1文字間違った文字が入っているんですが。
俺: (あっ、以前使った委任状ファイルを転用して、今回は社長の住所を入力する時に、会社住所を1文字消し忘れた、やばい)
済みません。この文字は消し忘れです。
係員: そうですか。
通常は二重線で消すのですが、その際には押印が必要になります。
今回は不要な文字を( )でくくっておいて下さい。それだと押印無しでいいので。
俺: なるほど。分かりました。
(おおー、出直さなくてよかった)。( )を記入。
係員: では、2人分の「登記されていないことの証明書」をお渡しします。
俺: ありがとうございます。
(この人、京都人にしては「いけず」しない、いい人だな。俺は白髪が増え外観が年寄りだから、手加減してくれたのかも、、、)
次の「C.京都市役所・証明書発行コーナー」へ移動、5分。
歩道脇の狭いバイク置き場にスクーターを停め、窓口へ進む。
納税証明書の申請書類には「法人所得税の納税証明」と書いてあるが、宅建協会から指定されているのは「法人税の納税証明書」や。ちょっと違うやんけー??
分からない時は無駄に考えずに窓口に聞いてみる;
窓口のおばさん: 法人税の納税証明書??これはうちとは違うで。税務署やでー。
俺: えっ、違いますか。
じゃあ、税務署は会社住所のある区の税務署ですか?
窓口おばさん: そやね。
俺: そうですか、間違えた。ありがとうございます。
(前回社長の納税証明をここで取得したけど。今回は会社の納税証明だった)
証明書発行コーナーを出た時に、法務局2階で「履歴事項全部証明書」を申請する予定だった事を思い出した。
最近物忘れが多いなー。やれやれだせ!
「B.法務局」へ逆戻り、5分。
2階で印紙600円を購入し、「履歴事項全部証明書」を受け取る。
最後に、GoogleMapで調べ、会社住所下京区を管轄する税務署「D.大阪国税局 下京税務署」へ移動、10分。
入口横のバイク駐輪場は原付自転車サイズしか停めれないので、車の駐車場へ戻り、隅っこに停める。
コロナのせいか、署内には他に来客が無い。暇そうにしている窓口で聞いてみる;
窓口のおばさん: はい、ここで間違いないです。社長ご本人様ですか?
俺: いいえ、私は総務部の責任者です。
おばさん: ご本人ではない場合、この(専用の委任状)用紙に社長の押印が必要です。
俺: (そうなんだ、やっちまったぜ。役所はまだハンコ文化やからなー。
社長がいちいち来てハンコ押さなくても、総務部統括が来てるんやから、ええやろ??)
分かりました。押印してから出直しますので用紙を1部下さい。
(今日はもう沢山バイクツーリングできたから、税務署は来週にしよう)
◆過労死か出世か?
そう言えば、同級生のTが言ってた;
T: 5大商社では、給料は40才位で年収1000万円越えと高いが、激務で「壊れる」奴が多い。
俺: そやな、ストレスは病気を作るからなー
T: 俺は今人事課長をやってるが、毎年社員数十人の葬式に出席してるんや。
ガン、脳卒中、自殺、海外赴任先での事故死、等等。
この間の葬式では、残された30才位の嫁と幼児の娘が泣き崩れているのを見て、さすがに心が痛んだわー。
俺: 小さい娘が居たんか、哀れやなー。
T: 俺は一時期中国駐在の所長まで行ったが、その後は出世コースから降りて、中間管理職で気楽にしてる。
同期入社が社長や取締役になったが、あいつらものすごいストレスの元で闘っているから、絶対早死にすると思うわ。
俺 そやな。俺も2000年から上海でCOOをやってたが、2004年と2005年に原因不明の急性腸炎で倒れ、上海で2回入院したからな。
退院後、日本に帰国した時に医者からは「内科の病気で原因が確実に特定できるものは少ない。不明の場合、ストレスによるものが多い」と説明されたわ。
T: 中間管理職で年収1000万円を20年間健康にやるのと、取締役で年収3000万円だが5年で倒れるのと。
結局、細く長くの方が得なんやー。(ドヤ顔)
俺: そやな。Tも役員にならなくて、健康で良かったな。
だから、アルファロメオでスピード出し過ぎて事故るなよ(笑)
◆役所の書類はボケ防止
16:00 オフィスに戻り、経理主任に印紙の領収証を提出。
4階のデスクに戻り、昔上海で漢方医に調合してもらったいつもの健康茶をのんで一服する。
それにしても、この宅建免許の更新作業で求められる申請書類は異常にめんどくさい内容だ。
さすが役人!記入条件が細かくて、まるでコンピュータ制御プログラムを書いてるみたいや。
5年前の新規申請時には外部の行政書士に依頼したようだが、今回は自社で俺がやる事になった。(やれやれだぜ)
こんな地味な仕事、10年前だったら「理系の俺」は絶対パスしていただろうな(笑)
まっ、ボケ防止の為には頭を使うのはいいかも!
秋晴れのバイクツーリングも楽しめたし。(笑)