今考えると、ちょっとバカげた話である。
会社で使っているシステムを、
自分個人で契約したサーバーで動かしていた。
普通に考えれば、
「なんで会社のシステムを個人のサーバーで?」
となる。
なぜそんなことをしていたのか。
理由は一応ある。
システムは内製すれば、わずかなコストでもここまで作れる。
それを証明してみたかった。
高い開発費を払わなくても、自分たちの業務に合ったシステムは作れる。
小さなサーバーでも、ちゃんと設計して構築すれば実用になる。
それを実際に動かして見せたかった。
……というのが表向き。
本当のところは、
説明しても分からない人が多すぎたから、自分でやってしまった。
というのが正しいのかもしれない(笑)。
そんな状態だったが、ようやく会社でも正式にサーバーを契約。
晴れて、
会社のシステムを会社のサーバーへ移設することになった。
これはめでたい。
問題は移設作業。
サーバーが変われば、環境を作って、プログラムを移して、データベースを移して、設定を確認して、サービスを起動して、動作確認して……。
何かトラブルも起きるだろう。
そこで、
「3日くらいかけて慎重にやろう」
と予定を組んだ。
そして昨日、移設開始。
環境を確認。
データを移行。
設定を変更。
起動。
アクセス。
動作確認。
……。
動いた。
ん?
もう一度確認。
動いている。
承認も問題なし。
データも問題なし。
エラーもなし。
時計を見る。
開始から――
約30分。
3日間の予定はどこへ行った(笑)。
あまりにも何も起きないので、逆に不安になって何度も確認した。
でも正常。
考えてみれば、これまで環境や構成を整理しながら、ちゃんと作ってきた。
その積み重ねがあったからこそ、サーバーが変わってもすんなり移行できたのだろう。
これはちょっと、
自分でも凄いと思う。
会社のシステムが、
個人サーバーから会社の正式なサーバーへ。
しかも停止時間もほとんどなく、トラブルもなく稼働。
完璧じゃないか!
そして今日もみんな普通にシステムを使っている。
誰からも問い合わせなし。
誰からも苦情なし。
そして――
誰もサーバーが変わったことに気づいていない。
まあ、それでいい。
システムの移行なんて、
利用者が気づかないくらいが一番成功している証拠なのだから。
……とは思う。
思うんだけどさ。
誰か一人くらい、
「おお、すごい!」
って言ってくれてもいいんじゃない?(笑)
