片雲の風にさそはれて

漂泊の思ひやまず、

新潟の棚田等の

日本の原風景を見むと

今朝8時頃に出立。

 

 

途中、

群馬県みなかみ町に住む

大学時代の旧友を訪ねる。

本当は楽隠居の筈だが、

フルーツ栽培に勤しんでいる。

ちょうど今は

さくらんぼの世話で

多忙とのこと。 

朝は4時に起きて

夕方6時まで

世話をしているそうだ。

今は

さくらんぼの実の

周囲の葉摘み。

これをしないと、

あのルビーのような

美しい赤色に

ならないのだそうだ。

ご夫婦で一心不乱に

葉を摘んでいた。

 

 

桐箱入りの

高級なさくらんぼを

出荷しているそうだ。

ブランド名は“夢”。

新宿の“高野”に

出しているそうだ。

達筆な文字で“夢”と

書かれている桐箱を

見せてもらった。

文字入りの桐箱だけで

1つ1500円を要したと。

 

 

まっ、私がお邪魔してしまったが…。

他に作っている果樹を

案内して貰う。

桃、りんご、ぶどう、

キウイフルーツなど。

長居せずに

20分ほどで切り上げ

水上ICから再び関越道に乗り、

新潟へ。

 

 

 

谷 川 岳

雪の残る山を久しぶりに見、驚き…。

でも、若い時分に登っていたアルプスの山々の光景が蘇り、

夏でも雪があったことを思い出す。

 

 

 

 

湯沢ICで降り、

日本三大峡谷の1つである

清津峡へ。

トンネルを歩き、

最後のところに

あの有名な光景が出現。

 

 

 

 

清 津 峡

 

 

清津峡概念図

 

峡谷の壁の柱状節理

 

 

新潟県十日町市、津南町などには芸術作品が点在。

この照明も、その1つ。

 

水が張られているが、これもその1つ。

 

 

 

柱状節理が傾いている。

地震活動等で圧力がかかったのだろうか。

 

 

 

 

次に、

津南町にある

「農と縄文の体験学習館・

なじょもん」へ。

 

 

 

「農と縄文の体験学習館」の玄関

巨大な火焔型土器のレプリカが出迎えてくれる。

 

 

 

 

 

この津南町や

十日町市周辺では、

約5千年前の縄文遺跡から

あの有名な火焔土器が

たくさん出土している。

見学していると、

よくぞ作ったものだと

その見事さに感心する。

きっと

陶芸の専門家がいたのだろうと

想像するのだが…。

 

 

 

火 焔 土 器

これは出土した本物。

 

発掘した竪穴住居跡と囲炉裏

囲炉裏の美しさに、つい見とれ…。

 

 

 

 

この学習館に

ツキノワグマの

骨格標本と剥製が

展示してあったので、

売店のおばさんだろうか、

訊ねた。

夜になったら

星を撮影しようと

企んでいたのだ。

 

 

やはり

この周辺には、

熊が

棲息しているとのこと。 

おばさんの忠告に従って、

明るいうちに

「川の展望台」と

「空の展望台」を下見に。

 

 

 

信 濃 川

”川の展望台”より信濃川を望む。

 

河岸段丘が幾重にも存在すると言うことは、

幾度も土地の隆起・浸食が繰り返されたということか。

 

 

 

 

「空」の方は

ロケーションは最高なのだが、

あまりに山奥。 

これはヤバい。

そこで、

そこからかなり山を

下った辺りで

撮影しようと。

ちょうど、

軽トラのおじさんが通ったので、

またまた訊ねる。

すると、

「数日前にこの下の畑に

熊の足跡があった」と。

私はいよいよ困惑。

 

 

食事を摂ったり、

星座アプリを見たりして

9時まで時間を潰す。

明るかった空や山々が

次第に色を失い、

やがて

暗闇に包まれていく心細さと

熊への恐怖感…。

 

 

暗闇の中でも

津南町の灯りが邪魔をして、

これは無理だろうと…。

そこで、

街とは反対側の

北極星など北の空を

数枚撮って退散。

 

 

栃木の空より

遥かに星がくっきりと

たくさん見えるのには驚く。

でも、熊に対する恐怖感が勝り、

星がよく見えてもなぁ…。

恐々、退散。

 

 

 

北 の 空

小さなサイズの写真にしたので判然としないが、

星がくっきりと数多く見えた。

実際はこんなに明るくなく、真っ暗闇。

南 東 の 空

街の灯はそれほどではなかったが、

屋外運動施設の灯が強すぎて、ご覧の通り…。

 

 

 

 

 

旅から帰ったら

写真を載せて

記事を完成させる予定です。

暫くお待ちを…。