おすすめ映画『アンブレイカブル』
2000年[アメリカ]


M・ナイト・シャマラン監督のサスペンス映画。
大事故でもかすり傷一つない男・デヴィッドと、些細なことで骨折してしまう難病を持つイライジャの設定は、本当に面白いですね。

よくもまぁ考えつくなぁと、いつもシャマラン映画を観て感心しています。

この対極にある二人の「生きる」ことへの価値観が、それぞれの人間ドラマを生みます。
特にイライジャの執念は凄まじいです。
「なぜ自分だけこんな境遇なんだ?」という気持ちは、視聴者の気持ちを代弁しているかのようですね。
世の中の誰でも思ったことがあるのではないでしょうか。

そしてシャマランお得意のどんでん返し。
オチを知ったときはゾッとしましたが、それまでのイライジャを考えると納得できてしまいますね。

突飛な設定でも納得させることがポイント。
もちろん価値観も千差万別なので、視聴者全員というわけにはいきませんが、なるべく多くの人が「んなアホな!」と思わないように構成と人間関係を組み立てます。
ここはとにかく客観視。
自分の視点だけではどうしても限界があるので、脚本の制作過程で色々な人に読んでもらい、その視点を取り入れることが重要です。