おすすめ映画『アウトブレイク』
1995年[アメリカ]


ダスティン・ホフマン主演のパニック映画。
コロナが流行ったとき、この映画をまず思い出しました。
未知なるウイルス…見えない恐怖。
今観ると、リアリティーが倍増する内容ですね。

敵が何者かはっきり姿がわからないというところは、パニックを煽る効果が大きいです。
しかも、主人公たちの忠告にもかかわらず上層部が軽視し、その結果、蔓延してしまう人為的なミスを入れることで、絶望感も煽ることができます。
さらに、変異株が出現し、あてにしていた血清も効かない…。
この畳みかけるように、主人公に壁を与えることで、どうなってしまうのかとハラハラさせる効果があります。

そして、クライマックス前にメインの人物の一人が感染してしまうという悲劇。
主人公はどうしても何とかしなければならない、でも、どうにもならないという状況に陥ります。
こうなれば、たとえ解決策が奇跡で見つかったとしても、なんとかなってしまうんですね。
極端に煽って、その反動を使って問題解決するワザです。

全体に人間のエゴなどもドラマに絡めていて、人間vsウイルスだけでなく、人間vs人間の葛藤もあり、ハラハラドキドキできる映画です。