近畿日本鉄道が今年の春から運行開始した
特急「あをによし」号に乗ってきましたのでレビューします
「あをによし」とは、古都・奈良にかかる枕詞で
「青丹よし 奈良の都は 咲く花の 匂うがごとく 今盛りなり」
という万葉集に収録されている小野 老の歌が有名ですね
そんな古都の歴史を感じさせる特急は
大阪難波〜奈良〜京都間を1日6便で運行されます
今回は大阪難波 9:32発の第1便に乗車します
同じホームから先に発車する名古屋行きの特急の2分後に発車って
いつ入線されるのかとヒヤヒヤしていたらやってきました
まずは乗り込みましょう
今回予約したのは4号車で奈良方面に向かって一番後ろの車両です
基本4両編成で1・3・4号車はご覧のような2人がけのテーブルが並び
2号車は半個室のサロンカーと売店カウンターになります
進行方向左側は窓に対して斜めの角度で向かい合う席
進行方向右側は窓に平行に向かい合う席です
それぞれのテーブルにはブルーのライトが
ちょっとボケちゃいましたがテーブルの下には電源もあります
こちらは天井のお花
天平文様っていうのでしょうか(不勉強ですみません 汗)
天井のライトもお花模様
床の絨毯にも歴史を感じさせる模様があります
いよいよ奈良経由で京都に向かう1時間半の旅がスタートです
さっそく車内を探検してみましょう
筆者の予約した4号車にはライブラリーがあり
大阪・奈良・京都にまつわる書籍を自由に閲覧できます
本棚の向かいにはソファーがあります
ライブラリーの本を眺めても良いしちょっと雑談したりできます
2号車の売店カウンターに行ってみましょう
お目あてのまほろば大仏プリンが所狭しと並んでいるのを確認し
家族の分と合わせて2個購入しました
まろやかで美味しかったです
売店カウンターでは記念乗車証もいただきました
こちらは号車と号車の間の扉
自動ドアですが車体の色と統一されており高級感があります
そして特筆すべきは洗面台です
よく見るとボウルは陶器で出来ております
こちらも天平文様っていうのでしょうか
可愛らしいお花をモチーフにしたデザインです
おしぼりもかわいいイラスト入りでした
しばし車窓の風景を楽しんでいましたがそろそろ奈良に到着です
奈良駅に近づくと様々な電車が見られます
大阪難波を出発しておよそ40分で近鉄奈良駅に到着
近鉄奈良駅は近鉄奈良線の終点です
ここで進行方向が逆になり京都方面に向かいます
途中通過した大和西大寺に停車し近鉄京都線に入ります
大和西大寺を出ると京都までは近鉄丹波橋に停まるだけです
あっという間に京都に到着
名残惜しいですがここで下車となります
折り返しは京都 11:20発の奈良行きのようです
お約束の撮り鉄タイム
車体正面のエンブレムは
吉祥文様 花喰鳥という縁起の良い文様のようです
車体の色は天平時代に高貴な色とされ
「冠位十二階」でも最上位とされた紫色とのこと
外国の方にもわかるように英語表記も
群がる同業者
みんなちゃんと譲り合ってマナーを守っていました
「あをによし」号ですが全席指定席です
特急券は乗車日の1か月前の10時30分より近鉄主要駅の特急券窓口
および近鉄電車のインターネット予約サービスで申込みできますが
かなり人気のようで予約は激戦となります
筆者は乗車日の1か月前にあたる7月15日は東京に居たため
インターネット画面を立ち上げてスタンバイし
テツ御用達の「10時打ち」ならぬ「10時半打ち」で
ギリギリ予約することができました
関西方面に行かれる方はぜひ「あをによし」号での旅を楽しんでみてください