6人に1人!日本の「糖尿病の常識」は大間違い | インターネットとパソコンとスマホで格闘ゲームの日々

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Dr.水野雅登 金沢講演-2017-0923-統合版











 11月14日は「世界糖尿病デー」。日本の糖尿病の有病者は約1000万人、予備群は約1000万人、合わせて約2000万人の「国民病」ともいうべき状況になっている。日本の糖尿病治療の問題点について、『男・50代からの糖質制限』の著者・江部康二医師が語る。





■糖質制限食は13年の長期トレンドで普及

 私は2005年に、日本初の糖質制限食に関する著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』を刊行しました(2014年に『主食を抜けば糖尿病は良くなる! 新版』としてリニューアル)。13年前、あの本を読んだ方のほとんどが、「米やパンを食べないなんて食事じゃない」と言っていたものです。日本糖尿病学会の重鎮の学者や専門医たちも、こぞって反対していました。

 それが今では、多くの糖尿病患者にとって糖質制限食は常識になっています。糖尿病でない人たちにも「糖質オフはダイエットによい」ということが広く知られています。ちまたには糖質オフ食品があふれるなど、食産業にも大きな影響を与えました(「急拡大する『糖質制限』市場が日本を救う!」)。もはや糖質制限食は、日本の「食」そのものを大きく変えるメガトレンドになっているのです。

 それでもいまだに、ほかのダイエット法や健康法のような1つの「ブーム」と位置づけたがる人がいます。しかし、13年間にわたって着実に普及してきたわけで、ブームの域をとっくに超えています。糖質制限食の考え方がシンプルな真実だからこそ、これほどの大きな流れになったと考えています。糖質制限の正しさを裏づける世界的な研究が次々と発表されていますが(「糖質制限論争に幕? 一流医学誌に衝撃論文」)、この流れは今後ますます加速していくでしょう。





 もっとも、まだ少し誤解があるようで、ときどき、糖質制限食の有効性と安全性について根拠のない反論をする人がテレビや雑誌などに登場します(「エビデンスなき糖質制限論争は意味がない」)。けれど、そうした反論をしている人は、かつてのような糖尿病学会の重鎮ではありません。ほとんどが糖尿病を専門としていない不勉強な人ばかりです。

 私としては、「ああ、ここまできたな」と隔世の感があります。


■糖質制限食を正式に認めたアメリカ糖尿病学会

 この流れを決定的にした出来事はいくつかあるのですが、そのうちの大きな1つは、2013年10月にアメリカ糖尿病学会(ADA)が『成人糖尿病患者の食事療法に関する声明』を発表し、糖質制限食を正式に認めたことでした。糖尿病の患者さんは、地中海食、脂肪制限食、ベジタリアン食、高血圧脂肪食、そして糖質制限食の5つから選んでよいことになったのです(*)。

(*)Alison BE, Jackie LB, et al: Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults With Diabetes. Position Statement. Diabetes Care. Nov; 36(11): 3821-42, 2013.

 アメリカ糖尿病学会は2007年までは、糖質制限食の有効性を否定していました。それから、糖尿病についての決定的に重要な数々の研究が行われたのです。2008年には肥満を伴う2型糖尿病患者に1年間の限定で初めて糖質制限食を容認し、2011年にはその限定が2年間に延長されました。これらの歴史的経過を踏まえて、アメリカ糖尿病学会は新たにわかった研究事実を検討した結果、2013年10月、糖質制限食を正式に認めたわけです。

 このことは、糖質制限食の有効性が科学的に証明されたと、アメリカ糖尿病学会が認めたということを意味していました。


 これは、日本糖尿病学会の主流派の皆さんにとっても衝撃だったでしょう。その日から、反対していた重鎮の学者たちも態度を変え始めました。かつて批判的であった日本糖尿病学会の理事長まで、2015年から糖質制限食を取り入れるようになっているのです(「糖尿病1000万人時代! 『糖質制限』を徹底せよ」)。

 ところが残念なことに、日本糖尿病学会はいまだ正式には、糖尿病治療食として糖質制限食を認めていません。このため糖尿病専門医でも、従来のカロリー制限食しか指導しない人がまだまだ多いのが現実です。

 しかし、糖質の摂取比率が60%にもなるカロリー制限食では、治療効果が出ているとは到底いえません。速やかに食後血糖値が改善する糖質制限食を指導してもらえないことによる患者さんの不利益は、深刻なものがあります。いまだにカロリー制限だけを指導し続けるのは、もはや「犯罪的」ではないかとさえ考えています。


 なぜなら、糖質制限食を導入したアメリカとの比較で、次にご説明するような結果が出てきているからです。


■糖尿病合併症が減ったアメリカに比べ増加傾向の日本




 糖尿病患者にとっていちばん恐ろしいのは、合併症です。糖尿病の三大合併症である腎症、網膜症、神経障害について、カロリー制限をすすめている現在の治療法では防ぐことができていません。

 2013年に日本糖尿病学会が出した「熊本宣言」によると、糖尿病網膜症による失明は年間に3000人以上、糖尿病腎症による人工透析患者は年間に1万6000人以上、糖尿病足病変による下肢切断患者が年間に3000人以上となっています。これらの合併症が毎年新たに、発症し続けているわけで、アメリカと異なり日本では減少の兆しがありません。

 また、1990年から2012年の糖尿病腎症からの新たな人工透析者の発生率は、0.21%から0.42%へと増加しているのです。

 アメリカの場合と違い、日本における糖尿病治療食はこの22年間変わっておらず、糖質摂取比率60%のカロリー制限食であり、合併症の予防にまったく効果がないどころか、むしろ悪化させていた疑いさえあります。そして現在でも日本では、糖尿病患者の合併症は減っていないのです。

 一方、アメリカでは、ほぼ同じ20年間で、糖尿病の合併症は激減しています。2014年4月17日の医学専門誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に発表された論文によると、急性心筋梗塞は67.8%の減少、高血糖による死亡は64.4%の減少、脳卒中は52.7%の減少、下肢切断は51.4%の減少、末期腎不全は28.3%の減少となっており、糖尿病による合併症が大幅に減っていることがわかります(*)。

(*)Gregg EW, Li Y, et al: Changes in diabetes-related complications in the United States, 1990-2010. N Engl J Med. Apr 17; 370(16): 1514-23, 2014.

 現在のアメリカでは、平均摂取比率で糖質を50%くらい摂っていて、糖尿病が増加しています。糖尿病発症後には糖質の摂取比率を40%あるいはそれ以下に減らすように指導されます。


 こうした流れは2013年以前から始まっており、たとえば、2005年刊行のジョスリン糖尿病学(英語版)では、炭水化物摂取比率は40%以下と記載しています。大幅な合併症の減少は、この糖質制限の結果ではないかと考えられるのです。

 現実に、日米で糖尿病合併症の発生率が大きく違っているのは、食事の糖質量の違いに原因があると考えられるのです。なぜなら、7種類の糖尿病内服薬と2種類の注射薬は、日米でまったく同様に使用されているからです。



■糖尿患者へのカロリー制限食指導はもはや「犯罪的」

 それでも、いまだに糖質制限食は危険などとおっしゃる医師がいらっしゃいますが、こうした方には、これまでの東洋経済オンラインでの私の記事や著書を読んでいただきたいと思っております。私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」でも、目についた糖質制限批判に対しては逐一反論してきました。もはや最近は、あまり意味のある批判が出てこないというのが実感です。

 合併症などのリスクがある糖尿病患者に、糖質60%にもなるカロリー制限食を指導するのは、先述のとおりもはや「犯罪的」な行為だと思っております。2004年からアメリカ糖尿病学会が正式に言明しているように、血糖値を上げる唯一の栄養素は「糖質」なのです(*)。

(*)Funnell M, Arnold M, et al: Life with Diabetes, American Diabetes Association, 2004.
 糖質だけが直接血糖値を上昇させ、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」という最大の合併症リスクを生じます。そして、これらを起こさないのは唯一、糖質制限食だけなのです。

 そもそも糖質は、人体にとって必須のものではありません。国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同じ意味)の理論的な最小必要量はゼロである」と明記されています(*)。



(*)Bier DM, Brosnan JT, et al: Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group. Eur J Clin Nutr. Apr; 53 Suppl 1: S177-8, 1999.

 逆に脂肪は人体にとって必要なものです。脂肪を食べても、それがそのまま体脂肪になるわけではありませんし、不健康になるわけでもないのです(「『栄養』について知らない『栄養士』が多すぎる」)。

 「糖尿病治療にはカロリー制限よりも糖質制限」という流れは、もはや変えようがないメガトレンドであることを、患者の皆さんも医療関係者もぜひ認識していただきたいと思っております。



参照記事https://ameblo.jp/ken020506/ 糖質制限食を実践する際の外食の仕方 店名・商品名も公開!

参照記事https://ameblo.jp/ken020506/ コンビニは「糖質制限ランチ難民」の救世主だ

参照記事https://ameblo.jp/ken020506/ エビデンスなき「糖質制限」論争は意味がない




江部康二 高雄病院理事長
1950年1月8日、京都府生まれ。18歳まで広島県に居住。私立修道高等学校を卒業。
1974年 京都大学医学部卒業。
1974年 京都大学結核胸部疾患研究所第一内科(現在京都大学呼吸器内科)にて呼吸器科を学ぶ。
1978年 高雄病院に医局長として勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。
1996年 一般財団法人 高雄病院副院長就任。
2000年 一般財団法人 高雄病院理事長就任。
2001年 糖質制限食に取り組む。
2002年 自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服したと主張する。江部自身も2002年から、スーパー糖質制限食を続けている。その結果、開始後半年で-10㎏減量でき、2015年(65歳時点)まで服薬なしとのこと。

(ドクター江部の糖尿病徒然日記)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/ ドクター江部の糖尿病徒然日記













50代からは糖質制限しなさいー江部康二医師インタビュー




糖質制限推進派の医師同士の論争。江部先生と山田先生、正しいのはどちら?




【糖尿病】朗報!糖質制限食の効果とは?



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