ベルンカステル(を含むメタ世界、幻想世界)と赤字の正体 | うみねこのなく頃に 回答用ブログ

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07th-expansionのノベルゲーム「うみねこのなく頃に」の考察を書いていくブログ。真相なんてものではありませんが、一つの解として成立するようにしています。全ページネタばれ満載なのでご注意ください。もちろん私のネタばれや回答が正しいという保証はありませんが。

うみねこ話で、赤字を信じるのか信じないのか、という話を良く聞くけど、
どちらも価値があることだと思うので、内容をまとめてみた。

ついでに、ベルンカステルの正体も考察し、
エクゼキュートしてみた。



以下、本編です。

ベルンカステルや彼女を含むメタ世界、幻想世界や赤字については、
原作中で、アンチファンタジーの見地から、ちゃんとその正体が説明がされている。

それは、EP4に出てくる現実部分、縁寿がマリアの日記を読むシーン。
縁寿がマリアの日記を読むことでマリアがキャラクターとして可視化、
具現化されてる。むろん、縁寿の主観だと思われる。

ついで、縁寿は日記帳無しでマリアを“呼び出す”練習をし、成功させてる。
つまり、縁寿がテキストを読むときは、登場人物の幻想を見ている。赤字はその幻想キャラクタが使うものだから、もちろん、真実である保証はないが、彼女が何を受け取り、何を真実だと感じたかの手がかりになる。そういう性質のもの。

だから、この解釈では「赤字が真実か」ということを悩む必要はない(正確には別問題)。
もともと、「赤字」自体が縁寿の見る幻想世界の中に存在するものなのだから、
この「赤字」については、縁寿自体が深層意識において
“真実”と確信しているもの、ということになる。
その意味で赤字を疑う必要はない。
赤字を疑わなければ、縁寿が理解した真実をうみねこ読者も理解することができる。
もちろん、縁寿にとっての真実など興味がない、ということなら赤字を信じる必要はない。


続いて、ベルンカステルについて。
上に書いたように、六軒島の幻想キャラクター達は、
そもそも縁寿がボトルメールや偽書に視ていた幻想だと見られる。

実際、現実世界でベルンカステルを視認したのは縁寿しかいない。

そして、EP7にあるように、
安田沙代が六軒島の魔女伝説やゲームのルールから
ベアトリーチェというキャラクタを創造し、
友としていた可能性を認めるなら、それと全く同じロジックで、
縁寿が小説ひぐらしのなかの古手梨花というキャラクターと
自分の人生観のなかの偶然を司る存在を掛け合わせて、
フレデリカ=ベルンカステルというキャラクターを
創造した可能性が想定される。

縁寿が、直接、小説ひぐらしの読者であったかは不明。
直接の読者であった可能性のほか、
戦人が小説ひぐらしの読者であったことは原作から確かめらるので、
戦人が安田紗代に貸したミステリーのなかに小説ひぐらしが含まれており、
それがさらにマリアに伝わり日記帳に表現され、
そしてそれを縁寿が読んだ、という経路も想定される。
名称と容姿の一致から、
縁寿が見ている幻想「フレデリカ=ベルンカステル」のモデルが
古手梨花ではない、ということは考えにくいが、
それが縁寿に伝わった経路までは特定できない

この部分はうみねこ世界のゲーム盤(作中作)ではなく現実世界のため、
どの登場人物も、この謎が解けることを保証していない。
(うみねこのアンチミステリー部分)


以上のように、赤字およびベルンカステル含む幻想世界の正体は原作中から推測可能。
これらの土台によって、
うみねこの六軒島をアンチファンタジーの舞台に持ってくることができる。