映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』 | ケン・マツモトの「この素晴らしき世界」

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2016年3月2日、Bunkamuraル・シネマで、ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』を鑑賞した。

本ブログのボウイが亡くなった直後の投稿で「近年、何となく死を予感させるようなところがあった・・・」と書いたが、この映画の基になった回顧展「デヴィッド・ボウイ・イズ」はまさに私にそう感じさせたイベントの一つだ。

この映画も元々はボウイの生前に撮影・上映された作品であるにもかかわらず、まるで追悼作品として制作されたもののように感じられた。それだけにボウイがその後亡くなる前に『★』という傑作を作り上げたのは本当に素晴らしいことだったと改めて思う。

山本寛斎のスピーチは、この作品の最大の見どころの一つといってよいだろう。他のスピーカーと比べても圧倒的な存在感で流石と思わされた。もっとも、英語はそれほど上手くない。というよりかなりブロークンなので、日本語字幕を読みながら聞くと、日本語字幕の作成者がかなり「工夫」をしたことがわかる。英語圏では英語の字幕がついたのかどうかは知らないが、英語圏の観客にも伝わっていればよいなと思う。

映画を観に来ていた人たちは老若男女様々であったが、特に40代後半以上と思われる女性客が多い印象を受けた。この客層が何に似ているかというと、沢田研二のファン層に似ている。10代や20代でファンになった人が一生ファンでい続けられるだけの魅力をボウイは(ジュリーも)持ち続けていたということなのだろう。