大型書店に行くと「これ、一体誰が読むんだろう?」という雑誌が所狭しと並んでいます。
- 蕎麦春秋
- 陶工房
- 月刊住職
- 愛鳩の友
- 月刊下水道
どれもこれも発行部数は少なく、見たことも聞いたこともないような雑誌かもしれませんが、定期的に発行されているということは、少なくとも読んでいる人が確実にいるということであり、そこに対して広告を出している企業が存在するということです。
メジャーな雑誌は競争が激しい
メジャーな雑誌であれば、どうしても内容が「雑多」になります。幅広い層に向けて作らないといけないので、特集が毎回違ったり、連載している人のラインナップに一貫性がなかったりします。
大手の作る雑誌はどこも似たようなものになるので、競争が激しく、広告主の取り合いになり、次々に廃刊に追い込まれるという事態に陥ります。これが、日本の雑誌が衰退した原因です。
マニアックな雑誌には競争相手がいない
マニアックな雑誌は、そもそも競争相手がいません。蕎麦のことだけで雑誌を作る会社や、鳩についてだけ書いてある雑誌なんて、日本に一つしかないからです。だからこそ生き残りに成功しているのです。
個人事業主の生き残り戦略
個人事業主がビジネスの世界で生き残ろうと思ったら、この考え方はとても参考になります。みんながやりたがることや、既に存在するものを目指すのではなく、日本中でたった100名くらいを相手にしたビジネスの方が、生き残る可能性は高いです。
女性によく見られる傾向ですが、「ネットで見たから」とか「本屋さんで見たから」という動機で、その仕事を選ぶ人が多いです。が、その時点で「負けがほぼ確定」しています。需要が少ない割に、競争が激しいからです。
そうではなく、マニアックな分野を自ら作り出すくらいの気概を持つくらいでないと、これからの時代は生き残れません。
という話が本能的に理解できる人なら、きっと大丈夫です。時間はかかるかもしれませんが、いずれ成功するでしょう。