「競合と差別化するのに有効な方法はありますか?」と<プレミアムプラン>に申し込んでくれたネイルサロン経営者の方から相談されました。

 

分布図を使う方法

私がいつもやっているのはX軸Y軸に分かれた「分布図(マトリスク図)」を手書きする方法です。これを使うと、自身のポジションが一目瞭然になります。

 

例えば、縦のX軸に「高い」「安い」を置き、横のY軸に「早い」「丁寧でじっくり」を置くとします。すると以下の4パターンが分布図には現れます。

  1. 高くて早い
  2. 高くて丁寧
  3. 安くて早い
  4. 安くて丁寧

image

・高くて早いネイルサロンには経験と技術があります。

 

・高くて丁寧なサロンには、デザインにこだわりのある人が集まります。

 

・安くて早いのは理想ですが、客数と回転率が必要です。駅ビルや商業施設に入っているネイルサロンなら可能かもしれません。

 

・安くて丁寧なのは経験の浅いネイルサロンによくあるパターンです。

 

というように、現時点で自分がどこに属していて、競合はどこで、最終的にはどちらを目指せば良いのかが、これではっきりとするということです。

 

自分の立ち位置を明確に

この方は「安くて丁寧」にやっていましたが、競合は「安くて早い」とのこと。ということは、競合する部分は「安い」になります。ここを避けるには「高い」を目指せば良いのです。

 

「とにかく安い方が良い」という人よりも「時間とお金はかかっても良いから、こだわりのデザインでやってほしい」という人を取り込んでいくと、理想のお客様が集まりやすくなります

 

「手書き」の効果

私は個別コンサルやセミナーの時にはいつも「手書き」で説明するのですが、こういうことは「図」や「イラスト」で見た方が理解しやすいです。中には「おぉ〜」と感動する人もいます。

 

ワークマン躍進の立役者である、専務の土屋哲雄さんの著書に、この方法が書いてありました。土屋さんは物事を考える時は常にこの分布図を用いるとのことで、それを真似してみたところ、とても分かりやすくなったので、それ以来すっかりハマっています。

 

 

競合との差別化には色んな要素が含まれてきますが、まずは大まかな「ポジショニング」をはっきりさせておきましょう。そのための方法として、このやり方は適しています。

→個別コンサルの料金と詳細