物心がついた頃からヤクルトスワローズのファンとしてプロ野球を見続けているが、当時から疑問だったことが、35年以上経った今も解消されていない。なぜセ・リーグはいつまでもDHを導入しないのか?ということだ。

 

色々と調べてみると、巨人の原監督(当時)が提唱し、それに対して他の球団が反対したとか、DH制を導入すると巨人ばかり有利になるとか、監督の采配が楽になるとか、野球の醍醐味が失われてしまうとか、あれこれ書いてあった。

 

言いたいことは分かるが、打つ気のない投手が打席に入っている姿を見るのは、単純につまらない。先発投手であれば、3回から4回は打席に立つ。ランナーがいればバントを試みるが、ランナーがいなければ、ほぼ突っ立っているだけ。申告敬遠があるのだから、申告三振があっても良いのでは、とすら思える。

 

DH制にすれば、こんなシーンをもう見なくても済む。守備に不安があるが、打撃が得意な選手がレギュラーになれる可能性があるし、投手も投げることに集中できる。それが選手寿命にも繋がる。

 

采配どうのこうのと言うのなら、セ・リーグよりもパ・リーグの監督の方が頭を使っていないということなのか?その割に、日本シリーズではパ・リーグが勝つことが多い。この「事実」をどう説明するのだろう?

 

世界中にプロ野球のリーグはあるが、DH制を導入していないのは、なんと日本のセ・リーグだけ。つまり「時代遅れ」のシステムであることは明白。もうここまで来たら、旧時代の人間による「意地」にしか見えない。DHって、そこまでして「維持」したいものなのか?

 

昔ほど巨人にばかり戦力が集中している訳ではない。各チームに主砲と呼ばれる選手がいて、守備の負担を取り除いてあげれば、まだまだ活躍できる場合も多い。投手も、バントの練習をしなくて済むし、投球技術も上がるに違いない。

 

普段は「ファンのために」とやたら連呼するくせに、DH制に関しては、ファンの意見をとことん拒否しているのが納得いかない。と、思っているセ・リーグのチームのファンは多いはず。とりあえず「試験的に」来年辺りからどうでしょう?