「失われた30年」とか「日本人の購買力の低下」と言われて久しいが、日本全体が極端に貧乏臭くなったのは、レジ袋が有料化されてからだと思う。

 

今までとは違い、買い物をしてもレジ袋をもらえず、欲しい人は3円とか5円とか10円で買わないといけない。袋詰のスペースが別に用意され、持参したエコバッグや自分のカバン・リュックに詰めている。これ、本当に貧乏臭いなと思う。

 

確かに、ゴミは減らさないといけない。資源にも限りがある。が、その「矛先」がレジ袋だけというのがおかしい。他にもっと減らせるところが山ほどあるだろうよと思う。

 

デパートで買い物をしたら「過剰包装」にも程があるというか、幾重にも紙で包まれている。マクドナルドを買って帰ると、それだけでゴミ袋いっぱいになる。先日、友人が高級なお茶漬けを送ってくれたのだが、アマゾンのダンボールに入って届いたものの、商品自体は「メール便」で充分くらい薄かった。

 

それこそ、スーパーやコンビニで売られている食品のプラごみが凄い。あっちを何とかした方が、よっぽどゴミは減らせる。それに加えて、必要以上にレジ袋をもらわないということを徹底すれば、それで良かったんじゃないの?と思う。

 

要するにあれは、小泉進次郎が何かしらの「実績」が欲しくてやっただけのことであり、小池百合子の「クールビズ」と大差ない。別に必要ないけど、政治家としての実績作りに庶民が利用されただけ。

 

その証に、レジ袋有料化からかれこれ4年近く経つが、ゴミがどれだけ減ったとか、レジ袋をどれだけ削減できたという調査はされていないし、実証データも政府から出てこない。つまり、やってもやらなくても良かったのだ。

 

むしろ、その間にどれだけのエコバックが製造され、その分の原料がどれだけ消費されたのかを知りたい。

 

「しまむら」のように、独自の判断で、素材を環境に優しいものに変えて、基本的にレジ袋は無料でつけますという会社やお店がもっと増えないものか。そういうお店があれば率先して行きたい。口先だけのSDGsとか言っている人間より、よっぽど信用できる。