共同で生活することに破綻して離婚したのに、結局、一緒に住んでいる元夫婦が主人公の小説。奥さんのキャラが最高。付き合いたくはないが、文章で読んでいるくらいの距離感なら、こんな面白い人はいない。こういう題材が直木賞を取ったくらいなので、当時の日本は今よりもっと「のどか」だったんだなと思った一冊。