偶然見つけた、映画監督・豊田利晃氏の自伝。短い文章でページ数も少ないが、中身は濃い。大阪から上京し、阪本順治監督の映画の脚本を手掛け、自分でも映画を撮るようになり、覚醒剤で逮捕され、小笠原諸島に夕焼けを撮るために移住し、と移り変わりの多い人生だなと実感。

 

挿画は奈良美智。各章に添えられたイラストは千原ジュニア、松田龍平、角田光代、中村達也、瑛太、東出昌大、照井利幸、浅野忠信と超豪華。世間的にはどうか知らないが、演者にはめっぽう好かれているんだろうなと、これだけでもよく分かる。