森博嗣さんの衝撃のデビュー作。エッセイは随分と読んだが、この小説は初めて。500ページ以上もあるので気合が必要かと、今まで手を出さずにいたが、東京〜京都間の新幹線で夢中になって読了。設定も人物像も伏線も展開も全てが「構造的」に作られているのは、さすが工学博士。

 

発刊されたのは1996年4月だが、1995年12月には初稿が完成していたとのこと。その時点で既に、自動ロボット、遠隔操作、VR、テレワークといった現代に通じることを書いていたという事実に驚き。文句なしに面白い一冊。