端から見たら順風満帆に見える地主にも、色々と悩みがあるんだということがよく分かる一冊。税理士、不動産屋、銀行と渡り合い、税金と物件の管理に追われる毎日。それをサポートする仕事をしているのが著者なのだが、あまりにも「宣伝ツール」としての匂いがし過ぎ。

 

経済音痴や社会性の乏しい老人なら「本を出している凄い先生」と思い込み、相談するんだろうなと。まぁ、需要と供給が一致しているなら問題ないが、読んでいてあまり良い気持ちにはならなかった。

 

 

銀座の蔦屋書店で発掘。庭が好きで、一番好きな漢字も「庭」という男にとってはスルーできない一冊。個人的に行ってみたいなと思ったのはこちら。

 

  • 天龍寺庭園(京都)
  • 毛越寺庭園(岩手)
  • 盛美園(青森)
  • 三渓園(神奈川)
  • 円覚寺庭園(北鎌倉)
  • 縮景園(広島)
  • 水前寺成趣園(熊本)

 

 

 

元リクルートで前Jリーグチェアマンによる著書。就任早々、浦和レッズサポーターによる「japanese only」の垂れ幕問題があったり、DAZNと大型契約をしたものの、配信一発目の試合でまったく映像が見れなかったり、コロナ禍に直面したり、どれだけアクシデントに遭うんだと思ったが、逃げずに隠さずに真摯に対応してきたことがよく分かる。

 

後半は完全に話がズレていて、この本の中で書かなくてもいいような内容だったので、ちょっともったいないかなと。全編、チェアマン時代の裏話で構成した方が良かった気が。

 

 

栄にある丸善名古屋本店で発見。日経新聞名古屋支社の記者(県外出身者で転勤族)が執筆したコラムをまとめた一冊。公立高校の入試で二回受けられるとか、地元の私立大学に進学する人が多いとか、県民所得が高いとか、知らないことが多かった。が、2020年に発刊されていているので、コロナ禍でまた色々と変わってそう。続編に期待。

 

 

丸善日本橋本店で発見。イラストが多用されていて、確かに分かりやすい。ロシアはなぜあんなにも強気なのか。中国はなぜロシアに寄り添うのか等、日々のニュースを見る際にとても役立つ一冊。以下、この本で知ったことのメモ。

 

・中国は東シナ海で、日本の抗議も国際法も無視して、独自に開発を続けている

・北極圏に眠る資源を巡り、ロシア、中国、アメリカで争いが起きている

・レアメタルの原産国はロシア、オーストラリア、南アフリカ

・レアアースの原産国は中国が57%を占める

・アフリカの資源争いでは、中国がアメリカを一歩リード

・人類が使える水は全体の0,001%しかないので、水の取り合いが起こっている

・世界では脱炭素化の影響で原発回帰が活発化

・日本近海に大量の「メタンハイドレート」が眠っていると言われており、総量は日本国内の年間天然ガス消費量100年分に相当する

・廃棄されたスマホや使用済みの電子機器類から回収する「都市鉱山」の埋蔵量においては、日本は世界トップクラス

・今後は「洋上風力発電」が注目されており、秋田県では既に三基が設置されている

・アメリカの「中東離れ」の原因は、自国で石油や天然ガスが生産できるようになったから

・ロシアは世界一の国土面積を誇り、生産量世界2位の天然ガスと3位の原油があるので、ヨーロッパから経済制裁を受けても痛くもかゆくもない

・逆に、ロシアに依存していたドイツの方が、深刻な影響を受けている

・ロシアはヨーロッパに代わり、中国やインドに資源を輸出している

・ドイツを中心としたヨーロッパでは「脱ロシア」を標榜し、アメリカや中東からのLNG受け入れ基地を早急に建設。ヨーロッパ全体でこの動きは加速中

・原油価格は、国際情勢と産油国の意向で上下動する

・原油の埋蔵量は減ると言われ続けてきたが、逆に増えている

・天然ガスは液体にすれば体積が小さくなり運びやすい。これが液化天然ガス(LNG)の正体

・石炭は過去のエネルギーと思われているが、今も多くの国で使われ続けており、消費量の53%が中国

・ウラン生産量の5割をカザフスタンが占める

・チリ、ボリビア、アルゼンチンにまたがる「リチウムトライアングル」に世界埋蔵量の6割が集中している

・人類が発掘した金の総量は50mプール4杯分だけなので、今後も価格が落ちない

・世界中の建築ラッシュでコンクリートに混ぜる「砂」の争奪戦に。「砂マフィア」も存在し、流通している7割が違法な取引によるものになっている

 

 

直木賞作家・黒川博行氏のデビュー作。この人の小説は8割以上読んでいるが、これは初めて。一作目からこんなにもおもしろかったんだと驚愕。銀行強盗と殺人のトリックは最後まで気づかなかった。大阪府警の名コンビのやり取りがテンポ良くて秀逸。

 

 

「談志信者」なので、とりあえず目は通しておかないと、と思った一冊。残念ながら世代が違いすぎて、よく分からない部分が大半だった。この本を楽しめるのは70代以上の人かと。高齢化が進み、今後はこの手の本が増える予感。

 

 

林真理子さんの直木賞受賞作を含む短編集。新千歳空港に向かうタクシーの車内で、久々に会った元カノとセックスがしたいがために必死に引き留めようとする男と、それを楽しみながら躱そうとする女の駆け引きが、実に巧みに書かれている。人間をよく観察し、それをそのまま書けば、小説ってこんなにもおもしろくなるんだなということがよく分かる一冊。

 

 

SNSを通じて知り合った見ず知らずの他人に、数百万円から数千万円も貢いでしまうという国際ロマンス詐欺の実態に迫った新書。日本人の主婦を騙しているのは、まさかのナイジェリア人。貧困を背景に、18歳〜30歳の若者のうち、10人中8人はサイバー犯罪に関わっているという現実に驚愕。それにしても、この手の詐欺に引っかかってしまう人って、ある程度の「傾向」があるというか、こういう人だから引っかかるんだろうなと思った一冊。

 

 

めちゃくちゃ面白い。これが素直な感想。野球人だけでなく、世間一般にもその名を広く知られながら、度々、誤解を招く落合博満という人間を、つぶさに観察し、的確に現している気がする。

 

個人的には、世間や業界の慣習にとらわれず、自分が正しいと思うことを素直に口にするのは正しいと思う。が、日本社会ではそれではやっていけない。そんな部分に共感する人なら、きっと楽しめるであろう一冊。