詩315 ちょっとの時間 | 誰かのためにある詩

誰かのためにある詩

現在一ヶ月でオリジナル詩五十作作成に奮闘してます‼

気に入ったのだけ載せてます‼読みやすいと思います!

良かったら見てください♪コメントも待ってます♪

帰り道の 小さな公園

ブランコとベンチだけしかない

何もない公園


何もないからちょうどいい


ブランコに腰掛けて

体を揺らす 前へ 後ろへ


なんでも良いの

一人になれる場所 時間

ほんの少しで良いから

この時間だけは

何もかも忘れて

好きなことだけ 考えていたい


横線が引かれたノートに

擦り付ける黒いペン先

クラスみんなが バラバラに奏でる単音

不協和音に感じていた耳が

いつの間にか馴れていたこと

いつからだろう 分からない


誰かが言った

掘り下げても 中身のない言葉

黒板とノートを何度も見比べては

疲れた首に 鞭打って

頷く 笑う 合わせる 何度も 何度も


あえて聞かない

深くは聞かない

そんなルール

暗黙のルールは

いつから出来たのだろう


そんな毎日の出来事

この場所だけは立ち入り禁止


好きな音楽

好きなアイドル

隣のクラスのイケメン


ショートケーキ

お笑い番組

あのお店の洋服


揺らしたブランコが 

前へと 後ろへと 私の体を運ぶ

どんなに揺られても

必ずスタートの位置に

最後は 帰って来る


家に帰れば

受験日に赤丸が付けられたカレンダー

親の期待

明日のための準備

私の体を未来に連れて行こうとする

時間達

閉じた瞳と共に 明日へ明後日へ未来へ



受験が終わったら 好きなことしよう


いいよね 少しくらい好きなことに没頭しても


大丈夫

ちゃんと スタート位置に戻って来るから


頑張ることも楽しむこともバランス良く 

ブランコみたいに

振られても 

ちゃんと 私らしさを無くなさい

私は 私らしさのところへ

ちゃんと戻ってくる


楽しみすぎても

苦しすぎても

私は私でいたい そう決めてる


また明日ね 

小さな公園の ちょっとの時間 

今は頑張る時だから 

小さな楽しみ ちょっとの時間