詩314 鎖 | 誰かのためにある詩

誰かのためにある詩

現在一ヶ月でオリジナル詩五十作作成に奮闘してます‼

気に入ったのだけ載せてます‼読みやすいと思います!

良かったら見てください♪コメントも待ってます♪

※ヒロイン失格の映画を見て書いた詩です。後ろ向きな詩です。



繋ぎ止めるための

言葉を探していた


あなたの優しさに

漬け込む 言葉を探していた


いつから

この恋が

こんなにも 苦しいものに

なっていたのでしょう


あんなに笑っていた二人の笑顔が

ぎこちなさを覚えた 今



あなたは

私をどう見ているの?

好きが100%を占めているの?

あなたがいないとダメと言った

私の言葉に締め付けられているの?



気付いていて

気付かないふりをした


気付いていて

笑顔を作っていた


あなたの前だけでは

何も知らないふりをした


あなたも 自分の心を抑えていたから



一人の時は苦しくなるから

あなたを求めた

あなたを呼び出すために付いた嘘


馴れてしまった嘘は 積み重ねた証拠

あなたは心配しては 

直ぐに会いに来てくれる


嬉しさと罪悪感



会いたいからじゃない 心配したから

会いたいからじゃない それが使命だから

知っている そんなこと



あの日

あなたが この恋を終わらそうとした日

終わらせてあげなかった私

あなたを縛るための言葉が

この口から

頭から 心から 生まれた日



縛った鎖 

あなたは無理には外そうとしない

無理に外せば 私が傷付くのを知っているから

ただ過ぎ行く時間を ただ費やしている あなた


心を庇うように 良い彼氏のふりをしている

それがあなたの答え

演技ベタな笑顔が全てを語った 


静かに 私に 


知らない 見てない 



あなたを離さないように

必死で

あなたを縛るための言葉を

並べる日々


強まる鎖は 

絆じゃない 私の支配欲

私は支配していたあなたを


失わないことを望んだ結末は

満たされたはずなのに

少しも

幸せな気持ちになんてなれない



中身の抜けた 人形のように

あなたの表情から消えた 素直な感情

鎖を切れば

あなたはどこかへ 駆け出してしまう

だから 切らない



終わっている恋

あなたが本当に好きなのは

私じゃないこと 知っている



私の中の別の私が

軽蔑しては 嘲笑った

鏡に映った 私自身を



あなたは今日も

私の彼氏を演じる

けして「好き」とは

口にしないまま


それなりに 完璧に演じる



苦しくて

時間が経つたび 苦しくて

会うたび苦しくて

会わなくても苦しくて



もういいよ

縛っていた鎖外してあげる

もう サヨラしてあげる

でも ごめんね なんて 言わないから