中村けんです
愛知県に、建設事業と農業農村整備事業の促進に関する要望書を提出いたしました
西尾市では、幹線道路において渋滞が慢性的に発生し、地域産業の発展に大きな支障を来しています。
デンソーの新工場誘致を始めとする工業地区の産業機能の充実や、災害発生時の緊急輸送道路・避難路の確保のためには、幹線道路の計画的な整備が必要不可欠です。
また、平成26年11月に公表された「愛知県津波浸水想定」や、令和3年3月に公表された「愛知県高潮浸水想定」では、西尾市は深刻な被害予測が示されており、海岸堤防や河川堤防、漁協海岸堤防の整備が重要です。
洪水対策については、二級河川北浜川流域の市街地において、平成3年の台風18号、平成9年9月や平成24年9月の豪雨により、床上浸水など多大なる被害が発生し、平成28年2月に「北浜川水系河川整備計画」を県に策定していただきました。
現在、計画に従って整備が進められていますが、今年の7月に起こった豪雨では、床上浸水などの大きな被害が市街地で出ており、一刻も早い整備が望まれます。
一方で西尾市は、温暖な気候と矢作川の恩恵を受けて四季折々に多種多様な作物が収穫され、古くから農業が盛んな地域でもあり、昭和30年代頃からは、市内全域でほ場整備を始めとする土地改良事業により農業の近代化を進めてきました。
抹茶、カーネーション、うなぎ、あさりなどの生産量・漁獲量は全国トップクラスであり、耕地面積としては県下第4位、農産物では小麦と大豆の作付面積が県下第1位、その他、水稲、いちご、きゅうり、にんじん、花きなどについても県下トップクラスの作付面積であるなど、県下有数の農業生産地として発展しています。
しかしながら、農業を支える農業水利施設は、老朽化による機能低下が著しく、耐震性を有していない施設も残っています。
農業経営の安定化を図り、自然災害から市民の暮らしを守っていくためには、用排水路などの生産基盤や排水機場などの農地防災施設の整備を着実に進めることが不可欠です。
以上のような問題意識の下、以下の事項について強く整備の促進を要望しました
【建設事業】
①県道西尾幡豆線の開通
②県道豊田一色線(安城一色線)の推進
③県道幸田幡豆線(名浜道路)の機能強化
④県道蒲郡碧南線(衣浦岡崎線)の四車線化
⑤県道西尾吉良線の交通安全事業の整備
⑥北浜川水系(北浜川・二の沢川)の河川改修事業の早期完成
⑦中根・細川・幡豆・一色漁港・西幡豆漁港、衣浦港の海岸堤防及び矢作古川・矢崎川の河川堤防の地震・津波・高潮対策事業のより一層の推進
⑧中畑町南側区域の急傾斜地崩壊対策事業の推進
※①、②、③、⑥、⑦は重点要望項目
【農業農村整備事業】
①各種県営農業農村整備事業の着実な推進と予算確保
②県単独補助事業の予算確保
③明治用水頭首工の機能復旧に向けた抜本的対策
④国営土地改良事業「矢作川沿岸地区」について